ついに読み終わりました、『三国志』!
昨年11月24日から読み始めて足掛け5ヶ月、その間ほとんど他の本には目もくれず一心不乱に、というほどではないにしても、私にしてみたら画期的な集中力で読破しました。国語辞典と漢和辞典、それに図録中心の参考書『カラー版 徹底図解 三国志』(新星出版社)を座右に置いて楽しみながら遅読していたので、ずいぶん時間がかかってしまいました。
時間がかかったといえば、同じ八巻本で『坂の上の雲』を読んだ時などは1月の31日から大晦日までかけてカタツムリの歩みにも似たスローテンポで読んでいました(笑)。もっとも、同時並行で何冊も読んでいましたがね。
今回は、4月の『レッドクリフ 2』に間に合わせるという条件が、このような読み方になったのです。でも正直言って、本だけでこれだけ楽しませてもらったら、もう映画はどうでもいいという気持ちになっています。
まあ映画には映画の面白さがあるでしょうが、吉川英治さんの筆力と自前の想像力で映画にも劣らないぐらいの物語世界がまだ鮮明に頭に残っていて、諸葛孔明を始めとする不世出の聖人、英雄たちが私の中で動き回っています。
そろそろ創作にも取り組まねばならないのですが、今までの反動で、この数ヶ月の間に買った本なども読みたくてたまりません。