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カテゴリ:入試情報
今回は、埼玉県公立高校の後期入試選抜における
「ボーダーライン」についてお答えいたします。 >他のサイト等を見ていたら,ボーダーラインって, >その定義がよくわからなくなりました。 埼玉県公立後期入試では、 募集定員の80%(A領域)までは、 調査書と当日点を用いて機械的に選抜。 (各校ごとに調査書と当日点の比率は異なります。) 残りの20%(B領域)は、 1.学力検査点 2.内申点 3.調査書の選択教科の記録 4.実技4教科の内申点 5.調査書の特別活動の記録 6.適性検査(実施校のみ) 7.調査書のその他の欄 などの資料を総合的に見て、 各校の自由裁量の下、選抜しているそうです。 そこで、ボーダーラインの定義ですが、 私は機械的に選出される「A領域」をボーダーラインと考えています。 自由裁量で決められる「B領域」は、 合格の目安たる情報になりえないからです。 ただ、合否を分ける境界という意味での、 ボーダーラインは「A領域」ではなく「B領域」でしょう。 そこが、他のサイトとの微妙な食い違いの原因だと思います。 ちなみに、まだ私が公立の先生とのつながりが無かった頃、 高校に入学した自塾の生徒に、 「周囲に得点と通知表を聞いて回ってくれ」 なんて、お願いして、 ボーダーラインを聞いて回ってもらっていたものですが、 そこでわかるボーダーラインはかなり低いものがありました。 今思えば、そういう生徒は「B領域」なのでしょう。 以来、ボーダーの定義を改めたというわけです。 「B領域」の得点を捉えて、次の年に進路指導するのは危険ですからね。 >北辰の過去合格実績とかをみると,偏差値が上から中でも, >不合格者が出ているといった結果もあるようです。 >(無論,北辰のは過去の平均の人が,どうだったといった追跡なので, >その人が,当日不調で駄目だったといったこともあるでしょうけど) おっしゃられる通りです。 模試でいつも点数を取れていても、当日点が悪ければ落とされてしまいます。 残念ながら、私の塾でも毎年、予想外の事態が起こっています。 通知表の比率が高かった頃などは、こんなことは起こりにくかったのですが。。。 昨日もある講師(← その講師は埼玉県の高校入試を受けた)に話したのですが、 「当日一発で決まってしまうのは、中学生には酷でしょう! あんなに頑張って、通知表も、定期テストも、北辰もやってきたのに、 あの一回のテストでおじゃんなんておかしくないですか。」 そう彼は言っていました。 彼の時代は、通知表がしっかりしていれば、 当日点は多少失敗しても大丈夫でしたからね。 ただ、彼の時代は時代で、 「通知表が定期テストや模試に比例していない」 「あの先生はひいきしている」 なんて、実力に見合わない通知表を付けられて 泣く泣く志望校を下げるなんてケースがありましたし、 なんとも言えないところです。 >例えば,受験情報誌に,合格80%偏差値47, >50%見込偏差値43とかある場合,実際,この得点幅は,どの位なんでしょうか? >無論,予測の範囲かとは思いますが。 平均点もありますので一概には言えません。 情報誌の数値はあくまで北辰の追跡調査を基に設定しているだけですから。 その上で、あくまで経験則に過ぎないのですが、 ss47とss43の間には、得点で20点くらいの差ではないかと考えます。 >予想平均も,前期で,普通科以外のところの生徒の合格が決まるので, >全体的に分母が減り,平均も上がるといったこともあるようで, >ならば,実際の得点は,大体,いつも通りなのか? >まぁ,上位校の人は,気合が違うので,得点を上げてくるのでしょうけど。 新聞紙上で出されている予想平均は毎年まったく外れているので、 実際に算出された数値を見ない事にはわかりませんよ(笑)。 ご心配なのもわかりますが、 後は祈るのみ、神のみぞ知る「B領域」です。 後2日! 保護者にとっても、まさに天国と地獄ですね。 祈りましょう!! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.03.04 17:22:29
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