ル・オー・メドック・ド・ジスクール
ル・オー・メドック・ド・ジスクール[2011]最近、大人数での居酒屋会食で、店でいちばん安い赤を2本、ラングドックのカベルネとフロンサック、どちらも2016年を飲んだら、スルスルと美味しく飲めたので、急に家でもカベルネ系が飲みたくなって、コレを抜栓。ワイン事始めが、ジスクールの89だったこともあり、手持ちボルドーが年々少なくなっていますが、このリーズナブルな親戚は、ほぼほぼいつもストックがあります。いつもながらタンニンがよく躾けられている印象。とはいえたとえばモンペラなどよりは、少しタイトで、Bベリー、カシスの果実味が甘やかになり過ぎず、しなやかですがタイトさも見せてくれます。オー・メドックとはいえ、やはり左岸的で、熟成させたら森系の香りが出現しそうな予感もあります。2,000円以下で入手したのですが、たとえばモノセパージュのブルピノのこの価格帯では、これだけの要素を持つワインは、まずつくれない気がします。もちろん味付きの方向性は違うのですが……。昔の低価格のボルドーは、開けたてはゴツゴツしていて、当日美味しいものが少なかったのですが、技術の進歩か、愛想のよいものが増えた気がします。