今回の案件は、自分自身が過去そうであったという反省も込めてご案内をしているのですが・・・
「ウッドデッキなんて数年で腐っちゃいますよ」
という気持ちが心のどこかにあると、今回のような選択をするものだと思います。
「長持ちをさせるには毎年メンテナンスをして・・・」
おそらく口癖のようにこう言って、腐った状態を見て、
「もっとこまめにメンテナンスをすれば長持ちしたかも知れませんね」
ってあたかも他人事のように言うのではないでしょうか?
まあそんな話をする限り、
「外部に木材を使うことが間違っている」という話になってしまうのですけどねェ・・・
さて、そんな先入観は抜きにして解体したウッドデッキを見て見ましょう。
「環境及び構造」 ◎
![121205C](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/5d01942f83bf20cbaca24a090984c74815fd3f70.66.2.9.2.jpeg)
この写真を見ると分かる通り、高さがあって、風通しがとても良く、下部にジメジメしたところは有りません。
また前回書いたとおり、ビスを全て下から打つように大工さんの仕事もビス穴から水が入らないようにとても気を使っています。
「メンテナンス」 ○
これも前回書きましたが、お客様は定期的に再塗装をされています。
その中身云々まで言及するのはとても酷なことです。
一生懸命作業をされたお客様の気持ちを考えて○とさせていただきます。
と言うことで、既存のウッドデッキに関しては環境や構造は申し分なし。
メンテナンスもそこそこと言うことで、住宅会社としては満点のウッドデッキだったはずなのです。
「樹種」 ×
ここがとても残念なことなのですが、根太組は防腐加工をした材を使っていたのに、床板等には無処理のSPF材を使っていました。
そのため、材が割れた部分や小口に水が溜まって上からの雨により床板が完全にやられていました。
新規のウッドデッキ
![121206](https://image.space.rakuten.co.jp/d/strg/ctrl/9/f924a28a8f76ba2d1c38fad625d50fe278084d98.66.2.9.2.jpeg)
住宅会社からのご依頼で、私のところに話が来た時には、材の選定を提案できるような状況では有りませんでした。
現状と同じ状態にして欲しいと言うことで、樹種も既存と同じSPF。
「せめて防腐加工はさせてください。」
と頼み込んで、床板もラティスフェンスも防腐加工をした材は使いました。
さて これが何年もつか?
正直な話として、5年後に見て見たい現場です。
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