最後に…展示品とスタッフ紹介
今回の展示テーマは「圧倒的な素材感」。それをお伝えすべく、先ずは知名度の少ない杉足場板という資材を分かり易く展示するため、仮設資材でステージを組み上げ、実際の使用シーンを再現してみました。そして、ステージ中央の商品展示ゾーンにて、現場で酷使され続けボロボロクタクタになった杉足場板と、それにひと手間ふた手間かけて生まれ変わった魅力ある杉足場板のビフォーアフターをご覧いただきました。縦に3枚並んで見えるのがボロクタの杉足場板。真ん中の板は上部が1Mくらいパックリと割れています。左右の黄色と青のペンキが付着したのは、私お気に入りのレアものです。両サイドの2枚が生まれ変わった杉足場板で、WOODPRO杉足場板専門店で販売している素材です。ブース内の床も全てこの素材で敷き詰めました。左から2番目は新品の杉足場板のブラッシング仕上げしたもの。その右のグレーっぽい板は新品の足場板を古材風に仕上げたもので、今回が初お目見えとなりました。板の表面が酸化したため黒ずんだもので、これからプッシュしていきたい商品です。この「圧倒的な素材感」のある杉足場板をデザインすることで、素晴らしい家具やインテリア空間を作り出している地元広島の仲間とコラボレーションしての出展です。彼らがこの展示会に合わせて作ってくれた作品の数々をご覧いただきました。どれも皆評判が良かったのですが、特に20~30代の女性に人気が高かったような気がしました。Ashiba Wood Worksのブランドで力強い足場家具を作ってくれるHand-Me-Downの木下さん作のテーブルです。表面に白ペンキで天板に統一感を出しています。右手のドアも同様に彼の作品、広島の事務所から外して持ってきました。【Ashiba Wood Works】 C-IRON LEG TABLE \104,000(税込、送料別)アンティークのチャーチチェアは会社の打ち合わせルームから持って来たもので売物ではありません。ご来場の皆さんにもとっても人気だったソファのセットです。色柄といい木下さんならではのセンスが光ります。【Ashiba Wood Works】 1P SOFA \138,000(税込、送料別)【Ashiba Wood Works】 CAFE TABLE 参考出品【Ashiba Wood Works】 2P SOFA 参考出品この2点は当社休憩室のWOODPRO CLUBから拝借してきました。ソファ生地が入手不能のためお作りできません。共に参考出品となります。受付カウンターと入口のアプローチはダークブラウンで印象的に。足場板で作った自慢のエコカッコイイ社員休憩室『WOODPRO CLUB』が出来るまでの記録を流すモニターボックスもペンキ飛び散った板を使って作ってもらいました。絵図屋LANの部家さんも木下さん同様に大活躍でした。現場で使っている現役の単管パイプをテーマカラーのグリーンに塗り替え、その後の設営による微妙な剥がれも予想しての仕上がりは…細かすぎて伝わりませんが大満足の仕上がりとなりました。ブースを印象付けるASHIBAの切り文字も5mm厚のを利用して1文字づつ丁寧に作ってもらいました。ブース側面のコーナーにも手書きの文字とASHIBAのシンボルマークとしている鳶さんの足跡を書いてもらいました。ここで記念撮影される方が結構いらっしゃいました。そして部家さんの真骨頂はこのオリジナルチェスト。使い古した杉足場板の良さを生かしつつ、更に古材風の手書きを加え(だまし絵のようなもの)、なんとも言えない風合いを表現してくれました。その板を素材としてパーツに切り出してチェストに仕立ててくれたのは先の木下さん。二人の息の合った傑作です。もちろん非売品、会社の宝物として大事に使わせていただきます。こちらのチェストも同様に木下さんの製作ですが、これまでにないリクエストにさすがに頭を悩ましての完成です。下絵を書いてくれたのは絵画教室「パレット」の仲間達。パレットの仲間は自由に無垢に、個性豊かに。足場板をキャンバス代わりにとても素敵な家具の素材に仕上げてくれました。背面からのカットです。パレットは、1999年に知的障害者の親の活動(手をつなぐ育成会)で始まった、グラフィックデザイナー川原信子さん主宰の絵画教室です。展示会当日は川原先生他、今回の参加メンバーのご家族の方にもご来場いただき、ひとつの家具として仕上がった作品をご覧いただきました。完成までに一番時間のかかった作品ですが、プロジェクトメンバーそれぞれに喜んでいただけたようで大変嬉しく思っています。パレット参加メンバー(敬称略)/緒方真司、片平健司、川崎正人、佐伯友子、末重賢一、三宅香愛、若松容子、和田紗季子今回の展示会をきっかけにご紹介いただいたLIME.の大畠さんの作品です。木下さんがデザインした力強い家具のイメージとは違うテイストを求めて紹介いただいた地元広島のデザイナーさんです。足場デスクに合わせ、ライムさんオリジナルのライトグリーンのチェアとライト、更にハンガーでコーディネイトしてみました。床に貼ってあるのは、5mmにスライスした杉足場板(古材)T-5シリーズ、180/90/40型の3タイプを組み合わせて貼ってみました。 35mm厚の杉足場板を敢えて薄く挽き割ってシャープで洗練されたイメージに仕上げられています。LIME.大畠さんデザインの家具の新シリーズとして、自店舗での販売取扱となります。【LIME.】 ASHIBA desk \144,900(税込、送料別)右から絵図屋の部家さん、ライムの大畠さん、ハンドミーダウンの木下さん、そして私WOODPROの中本です。皆で相談して作ったお揃いのラグランTシャツで記念撮影(^^)vチームASHIBAのリーダー達のうしろにはたくさんのスタッフが動いてくれました。今回のWOODPRO”ASHIBA"ブースを総合プロデュースしてくれたROCKETSの納島社長。スタッフの皆さん総動員で応援していただきました。ブースデザインからグラフィック、各種の印刷物まで幅広くサポートしていただきました。そして心に響いたWOODPROジイチャンズのアルバム『WARM HAND』。会場には写真での参加となりましたが、洗練られたデザインの作品やブースが多い中で、逆に作り手の顔が見える、思いが伝わる温かみのあるブースとなったようです。本当にたくさんの方から、おじいちゃん元気でカッコイイですね!ってお声掛けいただけました。ご協力いただいた皆さん、本当にありがとうございました。100%チームASHIBAは最高のパフォーマンスをしてくれました。また、ご褒美としてのディスプレイ賞受賞もいい励みになりました。ご来場いただいた皆さん、今年のASHIBAブースはどうでしたでしょうか?皆さんのアイデアとセンスで素材としての可能性を引き出してやってください。併せて、不要となった品々のリユースを考えるきっかけになれば幸いです。来年のことは未定ですが、今年もそうであったように、出るならしっかりテーマを決めて出展したいと思っています。どちらにしても同じスタイルでの出展はするつもりはありません。乞うご期待ください。