クロニクル 100円銀貨登場
1957(昭和32)年12月11日
丁度51年前の今日のことです。この日初めて100円銀貨が、日本の貨幣史に登場しました。しばらくは、自由民権運動の産みの親として知られる、板垣退助の肖像を刷り込んだ100円札と併用されましたが、この日以後、紙幣は刷り増しされることはなく、時間の経過と共に紙幣は姿を消して行きました。
100円玉もまた、銀貨は製造原価が割高なため、10年後の1967年には、現在も使われている白銅貨に代えられました。
100円玉にまつわる、神父の個人的な思い出話で恐縮ですが、1962年の8月に約1カ月、北海道をYHを巡りながら、時折友人宅に泊り込んだりもして、1人旅を楽しみました。この北海道旅行で、千円札を出してのつり銭に、100円玉を手にしたのは、札幌でのたった1回しかなかったことが、強烈な印象として残っています。銀貨の発行から5年にしてなお、北の大地には、いまだ100円銀貨は行き渡っていなかったのです。通貨の流通にも地方色があることを、旅の実感として学んだのでした。これは意外な発見でした。
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