カテゴリ:社会風俗
クロニクル 上野に初の喫茶店誕生
1888(明治21)年4月13日 128年前の話です。この日、本邦最初の喫茶店、可否(カツヒー)茶館が上野の下谷黒門町にオープンしました。 店主は中国人の鄭永慶氏。コーヒー壱杯は1銭5厘、牛乳入りは2銭でした。店内には各種新聞や遊戯具を備え、更衣室もあり、さらに文房具類を備えた部屋まで用意されて、気軽にひととき、ふたときを過ごすことが出来るようになっていたそうですから、この時期には廃れていたロンドンのコーヒーハウスや、なお隆盛を保っていたパリのカフェの雰囲気を持ったコーヒー館だったといえそうです。 目新しさと、お客へのきめ細かなサービスが評判となり、翌年の第3回内国勧業博覧会会場に、コーヒー店や喫茶店が設けられて、大いに普及するきっかけとなりました。 女性の給仕(女給)がサービスを担当する手法を最初に取り入れたのは、1911年に東京京橋にオープンした、カフェ・プランタンです。この新風俗も瞬く間に広まったそうです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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