カテゴリ:社会風俗
クロニクル 古代蓮開花
1952(昭和27)年7月18日 64年前のことです。この日の朝、前年1951年の3月に、千葉市検見川町の泥炭地の地下6メートル地点の、弥生時代の遺跡から見つかった、2000年前の蓮の実が、見事な薄紅色の花を咲かせました。 この蓮の実は遺跡の丸木舟の中から3個見つけられたものでした。鑑定した大賀一郎博士は、発見された場所や蓮の実の生存年限からして、この古代蓮の実は生きていると推定、栽培をはじめました。 博士の推定通り、植え付けられた蓮の実は、前年5月に3個揃って発芽したのですが、1本は枯れ、もう1本も成長しませんでした。頼みの綱の残された1本は、千葉県農業試験場で育てられ、この年(1952年)4月に、3つに根分けされて、慎重に育てられたのでした。 開花したのは、その内の1本で、千葉市畑町の伊原茂さんが、植えたものでした。この2000年前の古代蓮は、この実が生きていると見抜き、生育を強く主張した育ての親にして、命の恩人でもある大賀博士の名を取って、「大賀ハス」と命名されました。現在では、各地に分根されています。 現在は、各地に株わけされたり、種子を譲り受けたりして広められ、かなり広い地域で見ることが出来るようです。 植物の生命力って凄いですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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