カテゴリ:社会風俗
クロニクル 芥川自殺
1927(昭和2)年7月24日 89年まえのことです。この日未明、芥川竜之介が田端の自宅で、睡眠薬自殺を遂げました。36才でした。 芥川は、東京帝国大学在学中の1916年に、『新思潮』に短編「鼻」を発表して、夏目漱石に激賞され、作家としてのスタートを飾りました。「羅生門」「地獄変」「芋粥」「蜘蛛の糸」など、古典に題材をとった完成度の高い作品を発表しましたが、やがて題材を現代に変え、晩年には強度の神経衰弱に悩まされていたようです。 自殺の動機について、芥川は、遺作となった「或旧友へ送る手記」の中で、「何か僕の将来に対する、唯ぼんやりとした不安である」とのみ、記しています。 作家に限らず、芸術家の営みは、孤独な作業です。そんな作業を営々と営み続ける中で、生とは何か、死とは何かなど、人の営みの根源を問うこともあるでしょう。そんな営みを通じて、死への誘惑にかられることも、多いのかなぁ…と、そんなことを考えました。 でも、誘惑には負けたくないですね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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