カテゴリ:社会風俗
クロニクル カラーテレビの本放送始まる
1960(昭和35)年9月10日 56年前のこの日、NHKに民放各局を含めた五つの放送局で、一斉にカラーTVの本放送が始められました。 肝入りは政府、とりわけ郵政省と通産省の連係プレーでした。4年1ヶ月後の1964年10月10日には、東京オリンピックが開幕することが決まっていましたから、その五輪中継をカラー放送で中継すれば、カラーテレビ受像機の売り上げは、飛躍的に伸びることが期待できる。こう考えて電機業界に発破をかけた通産省と、カラー受像機が増えれば、カラー契約によって受信料収入が飛躍的に伸び、NHKの経営改善になると期待した郵政省の思惑が、見事に一致したのです。 こうして、この日始まったカラー本放送は、今から見ると色も悪く、色合いや濃淡の調整に苦心するシロモノでしたが、映画のような天然色が可能になったと、国民の興味を大いにそそったのです。当初のカラー番組は1日に1番組程度でしたが、次第にカラー番組が増え、ナイター中継も63年にはカラー化し、オリンピックのカラー中継にメドをつけたのです。 そこからです。「オリンピックをカラーで見よう」の一大キャンペーンが華々しく展開されたのは… かくいう私は、当時大学生でしたが、我が家のテレビがカラー化したのはオリンピックの一ヶ月くらい前の事だったのを覚えています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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