カテゴリ:日本経済
クロニクル つくばエクスプレス開業
2005(平成17)年8月24日 12年前のこの日、つくばエクスプレスが開業しました。東京の秋葉原から筑波研究学園都市までを、最高速度130km/h(通常125km/h)の高速で運転しており、秋葉原 - つくば間58.3km、20駅間を最速45分(快速)で結んでいます。 全線で自動列車運転装置 (ATO) による自動運転を行い、運転士は乗務していますが、車掌を省略するワンマン運転を実施しています。また全駅に可動式ホーム柵が装備されています。起点側の秋葉原 - 八潮間は南千住から荒川の鉄橋(北千住 - 青井間)までを除いて地下線で、終点のつくば駅も地下駅となっています。地上区間はすべて高架または堀割構造であり、踏切は一つも存在しません。 初年度の乗客数は3,469万人で、1日平均の乗客数も開業前の予想「135,000人」を超える150,700人となりました。その後、1日の平均乗客数は2007年4月に239,000人、2008年11月に266,100人、2009年4月に270,500人を記録し、目標としていた27万人に到達しています。その後乗客数はさらに増え、2012年度には305,900人と30万人を超え、15年度には34万人に達しています。 出発から好調だったため、増発のための車両増備による減価償却費増などがあったものの、2008年度決算で、早くも減価償却費込みの営業黒字を達成しています。鉄道事業が開業僅か3年で、黒字化するというのは、異例のスピードでした。 東京および筑波研究学園都市への通勤路線としての性格や、高速バス(つくば号)から取って代わった東京 - 筑波研究学園都市間の都市間輸送に加えて、開業前から期待の強かった東京都・千葉県・埼玉県方面から筑波山への観光輸送のルートとしても利用された事などが、プラスに作用したよようです。 この好調から、秋葉原・東京駅間の延伸工事も早期に着工されそうなのですが、まだ具体化していません。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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