クロニクル 自衛隊海外へ
1992(平成4)年9月17日
もう28年も経ったのですね。この日、この年8月10日に施行されたPKO協力法に基づいて、自衛隊の第1陣がカンボジアに向けて,広島県の呉港を出発しました。
戦後の日本は、平和主義を国是に、2度と戦争の惨禍を引き起こさないことを誓い、国際紛争解決の手段としては、武力による威嚇も、武力の行使も決して行なわないことを宣言しました。そしてそのために、陸・海・空軍その他の戦力はこれを保持しないと高らかに宣言しました。私はこの精神を大いに評価し、世界に対して誇らしく思っています。
それが、いつのまにか自衛のための戦力は、国際紛争解決に使うわけではないから……とこじつけて、自衛隊は軍隊ではないと,言い逃れて…、次第に戦力を整え、自衛の…という言い訳が国際的に通用しなくなると、今度は国際貢献を…と論点をすり替え、治安維持部隊は紛争に参加するわけではないとこじつけて、とうとう自衛隊を海外に派兵するに至ってしまいました。
カンボジアに続いてはアンゴラ、続いてと、遂にはあの不道徳なイラク戦争のイラクにまで、自衛隊は派遣され、さらにはインド洋で、海上自衛隊が給油という名の、作戦行動に従事し、細菌では遠くアフリカのスーダンにまで出かけていました。
そして5年前の「安保法制」、随分きな臭くなってきましたね。私は戦争は外交努力の失敗の結果と考えていますので、戦争に訴えることには、あくまで反対です。