カテゴリ:日本の政治と政治史
クロニクル ロッキード事件発覚
1976(昭和51)年2月4日 46年前のこの日、米国上院の多国籍企業小委員会が開いた公聴会で、ロッキード社が日本への 航空機の売り込みのために、70年頃から、違法と知りつつ、多額の政治献金を行っていたことが明かになりました。 ロッキード社の秘密代理人だった右翼の大物で、政界に顔の広い児玉誉士夫に21億円、代理店の丸紅に10億円が支払われたリストも示され、児玉のサインのある「100ピーナッツ受領」というふざけた領収書も証拠として提出されました。 さらに、ロッキード社のコーチャン副社長は、児玉に渡った資金の一部は、政商という噂の 絶えなかった国際興行社主の小佐野賢治に渡ったと思うし、丸紅への資金は政界工作に使われたと思うと、証言した事も明らかになりました。 ピーナッツが1千萬から1億の隠語であるという、コメディアン顔負けのセリフ回しが受け、お茶の間や夜の盛り場の話題を、しばらくは独占したのですが、小佐野賢治が前首相田中角栄の刎頚の友であることは、知る人ぞ知る周知の事実であり、また児玉誉士夫が後の首相中曽根康弘と入魂の仲でもあったことから、捜査の手が、2人の有力政治家に伸びるのかどうかが注目を集めました。 捜査は、児玉ー小佐野ルート、丸紅ルート、全日空ルートの三方向から進められてゆき、やがて田中前首相が逮捕、投獄され たことは、御存知の通りです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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