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カテゴリ:クルマ&バイクのメンテ
・・・だいぶ書き込みを怠っちゃいました・・・
で、コチラをご覧の一部の皆様におかれましてはすでにご存知の事とは思いますが、お預かりしていたエスは県外の新たなオーナー様の元へ嫁ぐ運びとあいなりました。 新オーナー様となるカタはかつてエスロクやエスハチクーペ・チェーンタイプなども所有されていた時期もおありとの事で、車両はすでにお持ちではないとのコトでしたがエスの部品はまだ幾ばくかお持ちだとおっしゃる。 ソコで電話連絡で、エスを持ち帰られる前に(というか、乗って帰られるというからなおさら)当方で気付いていた懸念事項として、本来ならば今後乗り続けるにあたり是非とも交換しておいた方がよいモノ(部品)があるという事を申し上げると、「中古品だけど比較的新しいモノが手持ちである。」とおっしゃるではないか! その交換しておいた方がよいモノ、というのがコレ(↓↓↓) ミツバ製電磁ポンプ FP-322(吐出圧 0.2kg/cm2) コレを引き取り予定日よりも前日に持参して来られたっ(驚) エスハチ純正部品とほぼ同形状の再販汎用品であり中古品であるとのコトだったが、確かに見た目もホントにキレイな品だ。 ただし、試しにバッテリーに繋いでみたところ、電極にわずかな火花が飛ぶが作動しない。 ナンかムズがっている様子。 ソコで分解してみたトコロ・・・ 内部にわずかに残留したままのガソリンをそのまま放置したのが悪さをしたのだろう、凝固して真鍮製の電磁ピストン部と同じく真鍮製のシリンダーとが完全に固着してしまっていた。 まあ、キャブクリーナーを吹き掛けてしばらく揉んでいたらやがて剥がす事ができたが。 ところでこの再販型のミツバ電磁ポンプには、エスのエンジンルーム内に設置するにあたりまだもうひとつ問題がある。 上画像(↑↑↑)のとおりスパンが65ミリ、かたやエス純正のスパンは80ミリ、その差が15ミリあるのだ・・・。 で、双方の穴を長穴加工にして80ミリスパンを作り上げようかとまずは思い付いたが、よくよく考えてみたらこの穴は直接にボルト締め付けするためのものではなくて、ゴムマウントを介するための穴なのだからそんなことしてしまった暁にはブーラブラ状態で前後にスライドしてしまい全く固定どころのハナシではないというコトに気付いた・・・ア、アッブネェ~(汗) そして、今まで試みたコトはなかったのだが、今回思い付いたのが電磁ポンプ本体からスポット溶接で付いているブラケットの立ち上がりの高さは実測値で15ミリほどあるので、その立ち上がり部を片側7.5ミリ分ずつ横に引っ張り伸ばすコトができれば、エンジンルーム側壁に接触するまでには至らずに80ミリスパンに到達も可能なのではないか、というアイデアだった。 で、上画像(↑↑↑)のように伸ばしてみた・・・って、実は口で言うほど簡単なコトではなかった。 立ち上がり部を広げるために使う作業道具として万力が思い付く。 ウチにもまあまあの大きさの固定型の万力があるのだが、実は完全固定式にはしてなくて持ち運びも可能にするための大きめの板型木材にボルトオンしてあるだけのちょっと不安定なモノだったので、対象物を曲げたり伸ばしたりするために固定しても安心して体重を掛けられるようなモノではない。 万が一、力任せで電磁ポンプ本体の円筒部を潰してしまったり大キズを付けてしまったりとか、預かり部品なだけに絶対そんなヘマはコケませんわなぁーっ で、恐る恐るながらもブラケットの片方側は自前でかぁなり追い込む事もできたが、もう片方をする前に精根尽き果ててしまいまスた・・・残りの仕上げはいつものワンオフ工房さんのお力をお借りしたのはいうまでもありませんデス・・・orz こうして、80ミリスパンに無事到達っ ちなみに我がエスにも再販汎用型のミツバ製が取り付けてあるのだが、入手当初から片方を新たなスティの延長溶接モノで80ミリスパンを成立させているモノだった。(↑↑↑・延長溶接の板部分が幾分か厚モノ) また、コレはエスハチ中期以降頃からのホンダ純正ミツバ製電磁ポンプ(手持ち中古品)、フューエルフィルターカバーがガラス製のタイプ。 ポンプ本体とは別体式のブラケットが付く。もちろん、エンジンルーム側壁のボルト取り付けスパンは同じく80ミリで共通だ。(ただし、ブラケットとの取り付けスパンは90ミリある。) 当然、生産後50年以上経過しているモノなので本来の性能にはもう達しない可能性の高いシロモノ。 実は、ホンダ純正としてのミツバ電磁ポンプの取込み口と吐出口の向きは再販汎用のソレらとの向きとは真反対だったりする。 ただし、今回再販汎用品を分解してみて本体下部分(フィルターカバーの上、取り込み口&吐出口ノズル取り付け部)を180度回転させてネジ止めする事も可能でIN側とOUT側を逆転できる構造なのだ(・・・と初めて気付いた)。 (上画像がエスハチに取り付けの場合の正規の向き) コレがスパン引き延ばし後の取り付け具合(↑↑↑)。 ゴムマウントの厚みも手伝って壁面と本体が接触&干渉するコトなく3ミリほどのディスタンスをつくる事ができた。 くたびれかけて本来の吐出量に届かないという心配がコレでようやく払拭でき、この黄色エスを高回転まで存分に引っぱり回すコトが可能になったといえるでしょう、イヤ、タブン・・・。 それからまた数日が経ち、いよいよエスの引き取りの当日が来た。 新オーナー様は地元の臨時運行許可証を携えてお越しになられた。 うーん、『おハレ』の日 とりあえずガソリンの満タン給油と各操作系の作動確認、そして試乗を兼ねての新オーナー様と同伴で約30キロの距離を走行。 元エス乗りのカタだけあって相当にエスのメカに詳しいので安心いたしましたし、それ以前にそもそも生粋のカーマニアのお方だったのである意味恐れ入りました・・・(^-^;)ゞ 末永くお乗りいただけたら幸いです、元オーナーの言葉を代弁し申し上げるのですが、何とぞどうぞよろしくお願い申し上げます、大事に乗ってあげてくださいませ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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