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白山菊理姫

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2015.06.08
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カテゴリ:歴史箱
シュメル神話のドゥムジは、タンムズ、アドニス、オオナムヂへと変遷していく過程が一番わかりやすいので取り上げましたが、シュメル神話、ギリシャ神話、記紀神話へと続く多神教文明の流れは、それぞれの登場人物において系統的に説明できるんです。

たとえばシュメル神話で、夫のエンキ神(エリドゥの都市神)の理不尽な振る舞いに怒って姿を隠してしまうニンフルサグ女神(大地・豊穣の女神)は、ギリシャ神話ではデメテルとなり、記紀神話ではアマテラスになります。姿を隠したニンフルサグのせいで不毛の世界になってしまうというプロットも同じなら、ニンフルサグを連れ戻そうと狐が体に香油を塗り付け、目元に化粧するという辺りも、ギリシャ神話のバウボと記紀神話のアメノウズメによる「お色気作戦」を彷彿させます。狐の作戦によって姿を現したニンフルサグがアヌンナ諸神によって「もう逃がさない」とばかりに衣をしっかりつかまれる場面も、岩戸から出てきたアマテラスの手をつかんで引き出す描写にそっくりです。

エンキ神とニンフルサグ女神はまた、記紀神話のイザナギとイザナミに変遷して行きます。よりを戻したニンフルサグは、病気となった夫のエンキ神の頭や髪や鼻や口や喉、そして四肢、肋骨、わき腹からそれぞれ神を生み出すんですね。記紀神話でもイザナミを追っていった黄泉の国で穢れた体を禊払いするイザナギの体から神が誕生します。最後には左目からアマテラス、右目からツキヨミ、鼻からスサノオが生まれますね。まさにシュメル神話から取っています。

体から神が生まれる話はギリシャ神話でも見られます。クロノスが父ウラノスの男根を切断し、これを海に投げ込みます。するとその泡から生まれたのが、愛の女神アプロディーテでした。そのアフロディーテの原型は、シュメル神話のイナンナ(愛と豊穣の女神)であり、その後イシュタルにも原型を見ることができます。

またシュメル神話ではエンキ神の肋骨からニンティ女神が生まれますが、この話がどう変わったかはもう想像がつきますね。
『旧約聖書』「創世記」のアダムとイヴ(エバ)の話です。エバやアダムの肋骨から創り出されました。ニンティ女神の「ティ」はシュメル語で「肋骨」のほかに「生命」をも意味するそうです。エバもまたヘブライ語で「生命」という意味です。「創世記」のアダムとエバの物語もまた、シュメル神話のパクリであることがわかりますね。
(続く)





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最終更新日  2015.06.08 23:47:03
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