全て
| カテゴリ未分類
| 近ごろのファンタジー
| 絵本の読み聞かせ
| ちょっとなつかしのファンタジー
| おうちのまわりの四季
| これぞ名作!
| 映画と原作
| お気に入りコミックス・アニメ
| かるいノリで古典を
| 気になる絵本
| ファンタジックなSF
| Hannaの創作
| ファンタジックな音楽
カテゴリ:お気に入りコミックス・アニメ
今年も夏の甲子園が終わりました。子どもの頃から高校野球が大好きだった私のおすすめが、これです。 といってもこれは、いわゆる熱血根性野球を逆手に取った、おちゃらけてなおかつシニカルな少女漫画なのです。 九州の片田舎にある豆の木高校野球部は部員数9人。なり手のない監督を、新卒の女性教師に託し、素朴すぎる彼らの悲願は「1勝」。 行き当たりばったりなシートノック練習で何とか鍛えた守備力と、強運だけを武器に、地方大会を勝ち上がり、甲子園への切符を手にするが。 おめでとうだあ?/ほっといて下さい 豆の木首脳陣は/苦悩しとるんだ ブラスバンドも/応援団も無く …そして/金が/無い …もし/村民の善意の寄付金が/無かったら わしらは貧乏を理由に/出場を辞退するところだった ――『甲子園の空に笑え!』 甲子園でも豆の木高校は運に恵まれ、抜群の守備力を発揮して、(「ジャックと豆の木」で天まで蔓をのぼって巨人を負かす主人公を思い出させる)その名の通り、強豪を次々と打ち破り、ついに決勝戦へ。 これまで、負けそうになると夕立が降って形勢逆転したりとか、破天荒な展開で勝ち抜いてきたので、最後もやはり常識破りな勢いで、昨年優勝の西東京代表をやっつけるのかと思いきや、 ――だけど/ここまでだ 豆の木は/これが精一杯 9回裏、ついにホームランを打たれてしまいます。全員野球で水も漏らさぬ鉄壁の守備を続けていた豆の木ですが、 か/監督/監督/監督/監督/監督 もはや/守備不能… そうしてさわやかに負けて帰る豆の木の選手たちの、以前と何も変わらぬ素朴な笑顔。このすばらしい負け試合が、おちゃらけた皮肉たっぷりなこの物語を、シャープに引き締めていると思います。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[お気に入りコミックス・アニメ] カテゴリの最新記事
|