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カテゴリ:気になる絵本
荻原規子のエッセイを詠んだから、でもないのですが。通販カタログに載っていた表紙絵があんまりメルヘンなので、この絵はうちの下の子の好みかも、と思って買いました。 「にほんごであそぼ」や、いろんなおベンキョウ本で今や有名な斎藤孝の手がけた本です。本文は、清少納言の枕草子の最初の一節。春は~、夏は~、秋は~、冬は~。中学で必ず習うあれです。 私は中学生の時は、枕草子は好きじゃありませんでした。教科書や参考書のカタイ現代語訳を読むと、何か清少納言というおばさんは、あれはいい、これは悪い、とえらそうに自分勝手な○×を読者に押しつけている、というふうに思えたのです。何でもかんでもそんなふうに決めつけないでもいいじゃないのー、こんな本のどこがいいのヨ、と思いました(私もたぶんそのころ反抗期だったのでしょう)。 でも、この『春はあけぼの』のような、オトメちっくな、小学生用文房具のキャラクターにあるようなかわいいイラストで描かれてみると、全然雰囲気がちがってきます。ちょっと前に流行った「桃尻訳」みたいな感じ。 イラストは細かくて、ページの端々に小動物や植物があって、たとえば空色の目をしたネコがどのページにもいるのですが、秋のページでは枯葉にすべってころんでいたりします。そんな細かいところが、私や娘にはとても楽しいのでした。 だいたいの意味を説明したら、娘の感想。「春夏秋は全部、いい、いいって言ってるけど、冬の最後だけだめなんだね。最後のページだけ女の子の目が×になっちゃってる~」。 言われてみればそうでした。「冬はつとめて・・・、火桶の火もしろき灰がちになりてわろし」で終わるのでした。なるほど。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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