大下克上どころか大偉業に!
長男の受験がほぼ完了しました。ここまで公募推薦で近畿大学商学部、一般受験で関西大学商学部X2、関西大学社会安全学部、同志社大学商学部X2、同志社大学経済学部、同志社大学政策学部、同志社大学法学部、同志社大学社会学部の10の受験をして、なんとパーフェクトで合格しました。昨年2月『29』が最低だったと思っていた偏差値は、高校3年10月の時点でさらに下の『24.8』だったことが判明しました。その屈辱のスタートを長男はノートの表紙に貼っていました。そこからのスタートだということを本人は一日も忘れることはなく、一年半の受験勉強に挑戦していたのです。合格した中で一番高い偏差値を調べてみると同志社大学商学部や法学部が『65』ということなので、偏差値で『40』をあげた大下克上だったことが分かりますが、受験した10学部をパーフェクトで全て合格するというのは本当に大偉業でした。お世話になっていた予備校でも、ここまでの成果は想定外だったようですし、パーフェクトで合格するなどということはめったにないそうです。昨日、この1年半伴走してくれたリクルート時代の後輩と長男と私の3人で毎月1回の定例のミーティングを開催しました。この3人のミーティングのタイトルは『目指せ!甲子園』、3人の共通点は高校時代に甲子園を目指して野球をやっていたことなので、高校球児の誰もが憧れる頂点が甲子園を象徴として決めたタイトルです。この1年半を振り返り、長男の中での分岐点は『これまで安易な道に流されることが多かった自分から抜け出すためにあえて〝苦しい選択”である一般受験を選択したこと』だと言っていました。人生は選択であると言われますが、まさに彼にとっては1年半前の『苦しい道を選択した』ことが大偉業への道を拓いた原点だと言えます。この偉業を達成した長男の顔は、1年半前の不安で包まれた自信のない顔とは全く違い、内なる自信を蓄えた、良い顔をしていました。そして、素直に感謝を伝えることが出来る人間になっていました。合格するたびに、自分以上に喜んでくれる周りの人を見て、心から嬉しかったそうですし、それをやり遂げた自分を誇らしく思えるようになれたそうです。これはコツコツと努力して結果を出した人間にしか分からない世界かも知れません。私も経験はありませんが、甲子園に出場した球児も同じような気持ちなのかも知れません。でも甲子園出場も大学合格も人生のゴールではありません。これからの人生で、この経験を存分に生かして欲しいです。共に伴走してくれたリクルート時代の後輩から長男へのメッセージです。『神様が、あなたは何かを成し遂げなさいと言っているんだと思います。チャレンジしようか迷っている人に、心から応援して背中を押せる人になるといいね』そんな人間になるための強いパスポートを手に入れてくれたと思います。これからの長男の成長が楽しみです。