|
カテゴリ:東日本大震災
東北ひまわり会から帰ってきたら、自宅のポストに、綺麗な和紙に美しく優しい文字で書かれた封書が入っていた。相馬ひまわり基金法律事務所に今も勤務している事務局さんからだった。
ご本人の許可を得て、内容をご紹介する。 葦名先生 お誕生日おめでとうございます。 今年は本当に辛く大変な年になってしまいましたが、それでもやはりお誕生日は良いものであり嬉しいものですよね。 こんな時だからこそ、いつもよりお誕生日が素敵であり、ありがたく、また本当に心からお祝いしたい気持ちになります。 5月には遠いところ、相馬においでいただきありがとうございました。あまりゆっくりお話しすることができませんでしたが、少しの時間でもとても嬉しかったです。お帰りになるときは、なんだか涙が出てしまいました。 先生のブログも読んでいます。先生が海を見て相馬を思い出し、涙したことも。 私も、新聞やテレビ、夜眠れない時。毎日涙が出ない日がありません。 亡くなった方が多い中、生かされているのだから放射線なんかでくよくよせず頑張らなければと思うのですが、正直、将来が不安でなりません。 不安で不安で涙が止まらないときもあります。 ですが、どんなに不安で希望が見えなくても私たちは亡くなった方の分まで生きていかなけれななりません。 そのことが、とても辛く感じるときもあります。震災前までのあの平和な毎日。もうあの時のような気持ちであの頃のように過ごすことはできないのかもしれません。 ですが、不安と共に生きていくために、希望を見つけるために、私は、毎日、一つで良いので、嬉しいこと、楽しいこと、喜びを見つけて、大切にしていこうと思います。 今日は、この手紙を書きながら、葦名先生が6月10日にこの世に誕生し、私に素敵な出会いを与えて下さったことに喜び、感謝をしたいと思います。 葦名先生、お誕生日、本当におめでとうございます。そしてありがとうございます。 私はやはり頑張りたいと思います。頑張ろうと思います。 時々不安で潰されてしまいますが、でも頑張ろうと思います。 なので、これからも葦名先生の少し後ろを歩く私を応援してくださいね。 しばらく涙が止まらなかった。 しっかり者の彼女は、3月11日以来、「不安を共に生きる」人生を余儀なくされてしまった。 彼女のために、そして、あの地で暮らす大好きな人たちのために、私は、個人としても弁護士としても、「楽しいこと」、「嬉しいこと」、「喜び」となる光を灯す存在でありたいと痛切に思った。 万感の思いを込めて。 ありがとう。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2011.06.13 02:17:37
[東日本大震災] カテゴリの最新記事
|