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カテゴリ:弁護士業務
飯舘村の美しい景色と人々の輝く笑顔が収められた「までいの力」という本を相馬ひまわりの元事務局Kさんから頂いて涙したり、山口県光市事件の最高裁判決が出た後のマスコミの見識のかけらもない姿勢に嫌悪感がこみ上げてきたり、原発ADRを特集したクローズアップ現代の録画DVDを入手して出演していた弁護団の中所先生の言葉に改めて感銘を受けたり・・・と色々あって、色々書きたいのですが、心を言葉にするのが追いつかない。
・・・ひとつひとつ更新していきます。 さて、先日とても嬉しかったこと! 先日、元依頼者の方が、「近くまで来たので」と事務所に顔を出してくださった。 詳しくは書けないけど、紆余曲折を経て、半年程前に解決した離婚事件。 一番の争点が、まだ小さなお子さんとの面接交渉の確保だった。 先日、無事に面接交渉ができた、お子さんがすくすく成長していてとても嬉しく楽しい時間だったということを写真を見せながら報告してくださって、私も、とても嬉しかった。 お子さんを抱っこしている依頼者の方の紛争継続中には見ることのできなかった笑顔の写真にはじんわりと見入ってしまった。 弁護士と相談者・依頼者の方は、基本的には「一期一会」。 いろいろな考え方があると思うけれど、私は、事件が終了した後は、自分から連絡を取ることは原則としてしません(あくまでも「原則として」であって、少年事件や、サポートが継続的に必要な方には、自分から主体的に関わり続けますが)。 相談者の方、依頼者の方の立場に立つと、いくら解決したとはいえ、「紛争」の記憶ってとても嫌なものだから、弁護士から連絡があったりすると、嫌な記憶も呼び覚ましちゃうんじゃないかなあと思ってしまって、年賀状等も頂いたら必ずお返事しますが、こちらからはお出ししないことがほとんどです(毎年のやりとりが当たり前になっている方々は勿論例外です)。 弁護士って基本的に不幸なことに立ち会う仕事ですもんね。 あ、ただ、「不幸なこと」に至る前に未然に防ぐという側面でもお役に立てること、実は沢山あるんですけどね。こういうことって、大企業にとっては常識でも、個人の方、中小企業の方にとっては、そうではないことが骨身にしみて分かっているので、地道に広報していくしかないのだろうと思ってはいるのですが。 「一期一会」に話を戻しましょう。 以下は私の個人的見解。 弁護士は、他人の人生を背負う仕事ではないし、背負うこともできないし、もっというと背負うなんて大事業を、軽々に引き受けてはいけない仕事だと思う。 職業観を感覚的な言葉で表現すると、訪れた方が元々持っていらっしゃる、生きる力を、光に向かって進もうとする力を信じて、その方が何かを乗り越えていく姿を傍で見守っていたり、ちょっと一人で乗り越えるのが厳しいかなと思う山に差し掛かったときに、手を差し伸べて添える(引っ張り上げるのではなく、手を添える)・・・というようなイメージなんですよね。 結局、どんな困難でも、乗り越えるのは、その方であって弁護士ではないし、弁護士だけが乗り越えた!と自己満足していてはいけないということです。 その方自身が「乗り越えた」実感を持って頂くことに意味があると思っています。 コーネル大学の宮崎広和さんという方がオバマ大統領を、「彼は希望を与えようとしたのではなく、一人一人の中に眠っている希望を呼び起こす力を目覚めさせようとした」と評したと、数ヶ月前の新聞(多分書評?・・・出典がいい加減でホントにすみません)で読んだ。 とても心に引っかかった言葉だったのでとりあえずメモしておいたのだけど、私が考える弁護士の職業観に通じるものがあるなあと、この記事を書いていてふと思った。確かに、「希望」は人から与えられるものではない、自分の中にあるもの、自分の中から発光させていかないといけないもの。 オバマ大統領という世界を率いるリーダーに引きつけて自分の職業観を考えるなんて、まったくおこがましい話ですが。 なので、弁護士と相談者、依頼者の方が「一期一会」で関わった後、その方が、自分の潜在能力、自分の生きる力で、その後の人生を歩んでいかれるということはとても素晴らしいことだと思っていて、そういう歩みを邪魔しちゃいけないなあという気持ちは常にあります。 だから、こちらから連絡は取るということをしないということもあるのだなあと、文字に起こして自分の想いを表現してみて分かった気がします。 勿論、何かお役に立てることがあれば、いつでも声をかけてくださいという気持ちで最後は、心を込めてお見送りしているつもりですけど・・・ちゃんとお伝えできているかしら・・・。 でもでも、元相談者、元依頼者の方々からの近況報告は、いつでも、どんな時でも、とても嬉しいです!!! 心がじんわりほっこり暖かくなる感じがします。生きる元気を頂いている気がします。 というわけで、皆様、遠慮無く、ご連絡下さいね! いつでも大歓迎でお待ちしています。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2012.02.23 03:44:09
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