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映画ドラマ・千一夜

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February 24, 2007
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カテゴリ:韓国ドラマ
総合点:87 お勧め度:★★★★
(ストーリー展開)=8.7 (独自性・発想)=9 (映像)=9 (音楽)=8 (毎回期待度+安心して見られる度)=10

●2001年 韓国ドラマ SBS 出演:キム・ミンジョン(ハ・テウン)、ソン・ヘギョ(チョン・ダソ)、ユン・ダフン(カン・セウン)、キム・ミン(キム・ジス)、キム・ボソン(オ・スンドン)、チョ・ミリョン
●母親を亡くし叔父に育てられたハ・テウンは、ナイトクラブの従業員として働くが、人情に厚く義理堅く、仲間から信頼されている男だ。争いごとがあっても自分の腕一つで片付け、友達を守る。そんな或る日、従業員一同で田舎に慰安会に行くが、そこで新入大学生らしい可愛い女の子に出会う。テウンは一目で惹かれるのだが、彼女はすぐに見えなくなってしまう。
 一方、孤児院で育ったダソはその日、姉とその夫が交通事故に遭うという、急な連絡に当惑する。すぐに病院に駆けつけるが夫婦は亡くなり、生まれたばかりの子供が残される。彼女はその子を引き取り、自分の子として育てることに決める。
 事故は飲料会社の社長の一人息子の起こしたものなのだが、その青年も事故で亡くなっており、病院でダソに詫びるその叔父という男=カン・セウンは、何か訳ありの様子だった。
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●ソン・ヘギョさんが未婚の母を演じるというので、韓国ドラマでも今回はシリアスな設定で臨むのかと思ったのですが、ちょっと違いました。一般的な韓国ドラマらしい成り行きになっていて、自分の欲に忠実な、というか他人の不幸は全然気にしないタイプの悪いおじさん・おばさんが設定され、その影響によって辛いシチュエイションを乗り切らなければならない若く・互いを思う男女が苦労するお話です。
 でも、このドラマはなんと言うか、見ていて何ともいい安心感みたいなものがあるのです。なんだろうと考えてみるに、テウンは登場時、頭を赤く染めていたりする安っぽいお兄さん風なのですが、実は叔父想いできっぱりとした性格で、男らしく昔堅気です。また、しっかり者のチョン・ダソは、料理や飲料についての関心が高く、大変細かなことまでしっかりと調べてメモも取る有能な女性です。こういう事故を想定したケースの場合、高額な慰謝料を要求する、というのが普通だったりするけれど、彼女はそういうこともしない。有利な条件を見せられてもそれに踊ることなく、自分の力で生きて行こう、明日を切り開こうとする誇りが彼女にはあります。
 この二人が、最初は互いを意地っ張りだと思って反目しながら(ということは気になっているのですが)接近してゆくのですが、毎回のセリフになかなかに良いセリフがあって、日頃こうありたいと思うような言葉使いも随所にあり、勉強になりますし、互いの想いも容易に語ることのできないもどかしさや、ゆっくりと親近感を増して行く二人の間柄の進み具合も、大変自然観があって良かったです。
●このお話では3歳のオジンちゃんが、かなり重要な役を演じるのですが、彼女の表情の出し方も旨く、なかなかに光っている。
●男らしいテウンを演じるのはキム・ミンジョンですが、この役、とても嵌っていて旨かった。ほとんど地でという感じがあります。表情も良い。また、ソン・ヘギョも全然無理の無い自然な演技で、見ていて安心感がありました。最初の事故の成り行きや、その他にも無理な想定のところもあるけれど、ストーリー中で出てくる飲料のプロットもお洒落でよく考えられているし、最後の終わり方も、生活に苦労しながらも見識高く誇り高い二人に相応しい終わり方で、好感ドラマでした。
 





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Last updated  November 3, 2007 08:14:42 AM
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