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映画ドラマ・千一夜

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June 13, 2007
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総合点:84 お勧め度:★★★★ (ストーリー展開)=8 (独自性)=9  (印象度)=9
●2001年 アメリカ 未公開映画(DVD)  監督:マット・コッド 脚本:ジョナサン・レイモンド/フィリップ・ロス 製作総指揮:フィリップ・ロス/ジェフ・ビーチ/ケン・オランド 音楽:リチャード・マクヒュー 撮影:ケネス・スタイプ VFX監督:アンドリュー・ホフマン 出演:デヴィッド・キース ライアン・オニール ステファニー・ニズニック ブライアン・トンプソン シャノン・リー マーク・マクルーア
●中国国境近いブータンの村、素朴な生活を送る遊牧民夫婦の子供がジフテリアで息を引き取る。母親は嘆き悲しむが、その目の前で奇妙な現象が起こる。
 暗雲と雷鳴が轟く中、大地を割るかのように出現したのは、高さ八〇〇メートル、最大直径四〇〇メートルもある多角錐状の岩石の様な物体だった。
 ブータンからの知らせを受けた合衆国・国家安全保障局では、アレン・ライサンダーの指示の元、科学者のザバンとメイスン・ランド、それにタワー大尉率いる数十名の軍を現地に向かわせる。物体はやがて「トーラス」と呼ばれることになる・・・。
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●構想はかなり大きなスケールで、40億年前に地球に飛来した物体=「トーラス」が目覚め、その不思議な力を発揮する物語です。死んだはずの少年が生き返ったり、不治の病が治癒したり、戦争に明け暮れる人類に反省を促すかのような・・・。
 この映画を見た頃、英会話学校のカナダから来た若い先生が、「この映画は面白いからぜひ見ろ」と言ってくれたのですが、基本的に「どこか惜しい」演出がされていて、構想の良さが今ひとつ「大きな感動!」に結びついていないように感じました。
 基本ストーリーが割合しっかりしていても、微妙な表現で失敗している映画も世にはあり、この映画ももう一歩旨く描くと大変良いレベルになりそうな作品だけに惜しい気がします。劇場公開にならなかったのにも、そういうことがあったのかもしれません。
 インターネットに書き込まれた感想には、「B級映画」というのが多かったですが、確かにどこか足りない部分と言うのがあります。でも、僕はこういう映画には好意的で、発想は良い!
●シーンとして面白かったのは、世界に訪れた「未知の物体解明のチャンス」をアメリカに独占されることを恐れ、中国軍が出動してタワー大尉率いるアメリカの部隊と触発の危機を迎えるところ。銃を持って対峙する両者は、まるで異世界からやってきて「相手のことがよく分からないまま戸惑いながら対峙する」ような前時代的な感じがあり、「おや」という新鮮感が感じられました。
 特撮は幾分か安っぽい感じがしますが(たぶん、お金をかけていないせい)、僕ら映画ファン=「いつか自分も映画を撮ってみたい」と願っている人種が、「ようやくチャンスがやってきて精一杯試みて撮ってみた最初の映画!」みたいな印象が何処かにあって、こういう感じがどこか「中学生時代に感じていたような素朴なSFに対する憧れ」を想起させて、不思議な懐かしさがありました。
 この頃は、映像としては非常に完成度の高いものばかり見せられているのですが、1960年代のテレビドラマの演出は、およそこの映画のようだった! というような或る種の懐かしさが見られるような作品で、こういうのもときには良いものです・・・。
 





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Last updated  June 13, 2007 06:30:37 AM
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