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映画ドラマ・千一夜

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September 2, 2007
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カテゴリ:韓国ドラマ
総合点:84 お勧め度:★★★★ (構想)=8.2 (せりふ・場面展開)=8 (音楽)=8.5 (新鮮味)=8.5 (インプレッション)=8.3 

●1999年 韓国ドラマ MBC 演出:キム・サヒャン 脚本:チャン・ユギョン 出演:キム・ジホ(キム・ヨンウン) キム・テウ(チョ・スヒョン) ゴ・ドゥシム(パク・イノク) パク・グニョン(チョ・ドゥシク) ハン・ジェソク(ユ・ジョンス) キム・ジョンウン(カン・ヘギョン) ヤン・ミギョン(ドゥシクの会社の企画室長)
●ソウルの街中で洋品店を営むイノクは、建築業を営んでいた夫とは10年以上も前に別れ、今は女手一つで3人の娘を育てる気丈者だった。姉妹の末っ子・ヨンウンは、弁護士を目指す長女・ウンギョンや音楽学校に通う次女・ジウンに比べ、地味でとりえのない女の子。高校を出、料理学校に少し行っていた後、今は母親の店を手伝っている。
 娘時代に金持ちの家のお嬢さんとして育ち、気位も高いイノクは、ヨンウンを産んだ時、長男を欲しがっていた夫に失望されたことを非常に辛く思い、お人よしで要領が悪いヨンウンには愛情を注ごうとしない。けれど、心優しいヨンウンはそういう事情を全て自分で飲み込み、寂しさを表面には出さず、いつも笑顔をたやさなかった。
 雨が降る日のこと、ヨンウンは、店の前で「自分の商品を倉庫に入れてくれ」と頼む男・ジョンスの要求を断り切れずに荷物を預かってしまう。詐欺に合って辛い経験を持つイノクは、そんなヨンウンの行動を厳しく叱るのだった。
 翌日、イノクの洋品店から火事が出て、家族は借金を抱えてしまい、窮地に陥る。ヨンウンは、街中のレストランに勤めることになるが、そこの店長は事件のあった日、傘に入れてくれた優しい男性・スヒョンだった。
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●第一話辺りで既に、少し古い時代の作品かな? という感じがしていましたが、見終わって製作年度を見ると1999年とある。なるほど、それなら理解、という感じでした。
・主人公たるヨンウンとスヒョンの恋の描き方が少し「決まっていない」感があるし、
・再婚したヨンウンの父親が、妻の投資で破産して、子供を預かってもらいに来る辺りも、どこかで見たような感じがするし、最後、その問題の解決が安易に付けられるし、
・スヒョンの対抗馬として登場するジョンスの行く末の取りかたも、シナリオとしては安易な解決策に感じられる・・・。
・また、イノクのヨンウンに対する態度表現に、少し幅がありません。(人間の、母親の心理として旨く描ききれていない)
・スヒョンの父親について言うと、たたき上げの男らしい演出は旨いですが、あまりにも子供っぽくて、「本当かな」という感じがある。この辺り、シナリオの主旋律を最後にこう纏める的な運びが途中で見えるしまう感じがあり、作品として今ひとつ、歯がゆい思いが抜けませんでした。
・スヒョンがヨンウンを「駆け落ち=逃亡」に誘う場面が何度か出ますが、同じプロットを複数回使われると視聴者はガッカリするもの。この辺りは考えようです。
●「冬ソナ」辺りから韓国ドラマはどの作品もシナリオがこなれ、2005年度辺りの作品は文句のつけようがない感じになってきています。そういう作品を見た後でこの作品に当ると、どこかシナリオに「作っている」感が見えてしまい、没入して見られない妙な違和感が残ってしまいますが、その製作された時代を考えると「こんなものかな?」と納得できるものもあります。この作品には「どこか愛すべきところ」が確かにあって、発表当時はかなり好意を持って迎えられたのでは? と思いました。
●理由として、まずは、この頃まだ若くて「前歯が可愛い」キム・ジホさんが、少し頼りなく危なっかしく感じるけれど、優しく素直な性格で周囲からは好かれるヨンウンを好演していること。ヨンウンは人を疑うことを知らず、悪意を持って洋品店に近づいたジョンスさえも信じ、遂にはジョンスにも好かれ、彼の心さえ開いてしまいますが、彼女の性格の描き方が終始徹底していて揺らがない。無論、ヨンウンもときどき嘘をつくわけですが、その嘘は他者の心を傷つけないという心理に忠実で、これはこれで「なるほど」と思ったりしてしまいます。
 心優しいスヒョン演じるキム・テウ氏は、「神話」の中でも似たような性格の男性を演じていますが、ここでのスヒョンは父親の強い性格を乗り越えられない少し軟弱な面を持つ青年、ということで、演技が難しい。せりふの出来もあって、どうも微妙に歯がゆくて、見ている間少し辛かったですが、ま、こんな感じかな? と納得は行きます。
 ジョンス演じるハン・ジェソクという役者は悪役が旨く、「大望」でも大変旨い演技をしていましたが、後半、子供と遊ぶ辺りも旨い。
 キム・ジョンウン・・・。役者さんはお化粧が大事ですね! 「パリの恋人」のカン・テヨンや「ルル姫」で演じる女性の性格とは全く異なる気位の高い「ヘギョン」を演じますが、目の周りのお化粧次第で、あんな風に違う人を演じられる、というのには驚きです。
・・・ということは、人間は顔の表現で、素敵な人にも反対の人にもなれる、ってことです!
●どうも今回は感想が旨くまとまりませんでしたが、この作品はこの作品で、最後「どこか安心する」的な終わり方になっていて、結果「オーライ」という感があります。





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Last updated  October 27, 2007 11:33:08 PM
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