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映画ドラマ・千一夜

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June 16, 2008
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カテゴリ:韓国ドラマ
総合点:90 ★★★★+
(シナリオ・せりふ)=8.8 (画・音楽)=9.2 (キャラクターの描き方)=9.2

●2001年度 韓国ドラマ KBS (全20話) 監督:パク・チャンホン 脚本:キム・ジウ 出演:
◇パク・ジニ (イ・ヨンジュ役):5月6日生まれの誠実で正義感の強い女子高校生。母を亡くし、愛する人をも不慮の事故で失うのだが・・・。
◇チェ・ミニョン(カン・ウヒョク役):父親の影響から心を閉ざし、人を簡単に好きになれない青年。転校先でヨンジュに出会う。
◇イ・チャンフン(カン・ミニョク役):ウヒョクの兄。教育実習でヨンジェとウニュクの通う高校に遣ってくる。
◇リュ・ジン(キム・スンジョ役):ミニョクの親友で弁護士。理性派の男だが、懸命に生きるヨンジュの姿に惹かれるようになる。
◇チェ・ジュンヨン(シニ役):ヨンジェの高校の友達。暴力を振るう父親の影響で、万引きをするような生活に・・・。
●(物語)
◇幼い頃に父親を亡くしたヨンジェは母と二人で暮らしているが、明るい性格で人懐こく、高校の周りの人たちからも好かれていた。或る日、自分と同じ生年月日のウニョクという学生が転校してくるが、彼は孤独を好み、クラスでは一人、孤立するのだった。天真爛漫なヨンジュは、ウヒョクとすぐに友達になる。ウヒョクは事務用品製作会社「いい朝」を経営する父親と兄・ミニョクと暮らしていたが、幼い頃の父親の行動からずっと不信を抱いているのだった。
 一方、ミニョクは成績の良い真面目で誠実な青年で、ウヒョクの通う高校に教育実習生として派遣され、そこでこともあろうにヨンジェと恋に落ちてしまう。
●感想 (ネタバレ注意!)
◇2001年にしては出来の良い作品です。最近の作品を見慣れているためか、作品のプロットには使い慣らされたところも散見するのですが、実は逆で、この作品の頃が、韓国ドラマの先の隆盛に繋がる大事な頃だった・・・。
●古い撮影装置のせいもあってか、夕方のシーンや夜のシーンが大分暗く感じられ、どこか作品に暗い影みたいなものを感じさせますが、物語が進行する都度に、辛い人生を余儀なくされているのにも拘わらず勇気を失わず、未婚の母、と周囲からは揶揄されながらも懸命に生きるヨンジェの姿が明るさを伴って活きてきます。
 また、自分の思いを表現できないウヒョクについても、長いこと同じ感情表現場面が続き、或る面、見ている側も辛いのですが、後半になってからは男らしさを感じさせるようになる。
 一方、登場人物としては最後に登場するスンジョですが、理性派の正義感溢れる弁護士としての姿は清清しく、物語が進むにしたがって、ヨンジェの彼に対する思いの描き方もはっきりして透明感が出、最後はすっきりした形でエンディングします。
●とりわけ17話以降は安心してみて行かれる展開で、今までの長いトンネルを抜ける感があり、終わるとどこか「ホッ」とする感情が残りました。或る意味、名作の一つと言っても良いかもしれません。
●ストックは、ここでは花の名前ですが、冒頭に流れる主題歌が何とも独特の情感溢れる曲想で、特色があり、耳に残ります。後半のサビに入る部分の展開と、最後の「オンジェガチチ・テニカ」の辺りがよく出来ている。ドラマでの音楽の比重は、大変大きいですね。
 長いこと一人の女性に想いを寄せながらも、最後に彼女の心を汲んで去るウヒョクの心情、必至に懸命に生きる子供思いのヨンジェの優しさ・強さ、それをじっと見守る誠実な男・スンジェ。そうした登場人物のあり方・物語にピタリと嵌っています。
●唯一問題なのは、ウヒョクの父親の描き方です。物語の性格上、前半でヨンジェを受け入れない立場を取るのですが、消費者のために良い製品を作る社長、という想定と相反する面もあり、心理にマッチしない感じがする。
 ということで、全体としては★4つ+ としました。






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Last updated  June 16, 2008 05:03:36 AM
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