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映画ドラマ・千一夜

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January 13, 2010
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カテゴリ:韓国ドラマ
●総合点 89 ★★★★+ (脚本)=8.4 (音楽)=9.2 (全体的印象)=8.9

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●2008年度 韓国ドラマ MBC 全18話 演出:イ・ジェギュ  脚本:ホン・ジナ、ホン・ジャラム  登場人物:(最初が役名)
◇カン・マエ(キム・ミョンミン)
 高名な指揮者。本名カン・ゴヌ。(カン・マエはカン・マエストロの略)音楽に対してストイックな考え方を持ち、そのため自他ともに厳しい姿勢で臨む。たとえ、大統領の前であっても演奏が気に入らなければ演奏を中止させて、楽団を解散に追い込んでしまうため、楽団キラーのあだ名をつけられている。ソクラン市のプロジェクト・オーケストラの指揮を最後までやり抜き、ソクラン市響の指揮者に迎えられる。
◇カン・ゴヌ(チャン・グンソク)
 トランペット奏者。音楽大学への進学を断念し警察官となっていたが、音楽への情熱をあきらめきれず、休職中にプロジェクト・オーケストラに参加する。天才的な素質を持ち、美しいトゥ・ルミを好きになる。
◇トゥ・ルミ(イ・ジア)
 ヴァイオリン奏者。音楽大学でヴァイオリンを専攻していたが、自分の能力の限界を悟り、市庁の職員となる。自分の企画が通ったことでプロジェクト・オーケストラの運営を担うことになる。
◇キム・ガヒョン(イ・スンジェ)
 かつてソウル市響でオーボエ首席をつとめた老人。プロ奏者だったため音楽に深い知識を持ち、ゴヌやルミの相談に乗る。イドゥンのことを気にかけており、彼女を音楽の道に引き戻そうと尽力する。
◇チョン・ヒヨン(ソン・オクスク)
 チェロ奏者。ルミの親戚にあたる専業主婦。
◇パク・ヒョックォン(チョン・ソギョン)
 コントラバス奏者。ルミの大学時代の先輩で大学卒業後は普通の会社員となっている。就職後も練習は怠らず、その演奏能力はカン・マエにも認められ、ソクラン市響の楽団員にスカウトされる。家族がある。
◇ぺ・ヨンギ(パク・チョルミン)
 トランペット奏者。キャバレーのトランペット吹きだったが。経歴を詐称してプロジェクト・オーケストラに参加する。
◇ハ・イドゥン(ジューニ)
 フルート奏者。芸術高校の生徒だったが、家庭の貧しさゆえに中退を余儀なくされる。
●お話
 ソクラン市職員のトゥ・ルミが提案した「市を音楽の町にしよう」という企画が通り、市民オーケストラが結成される。しかし詐欺にあって公演は中止、団員たちにも去られてしまう。やむなく、ルミは音楽の心得のある市民たちをボランティアとして募り、指揮者だけは立派にと、訳あって浪人中の高名なカン・ゴヌ・マエストロを招く事に。
************************** ネタバレします **********************
●感想
 一種独特の味を持ったドラマです。「正統派」をもってするクラシックファンだと、ちょっと閉口するかも・・・。でも、全編を見るに、結構面白いドラマ。生真面目一本のクラシックファンでも許してくれるのではないか、と思われる好編です。韓国では、独特の雰囲気を持ったカン・マエにビックリ、カン・マエ・シンドロームが起こったとか!
「ストイックで勉強家で、貧しい生まれながら努力によって高名な指揮者となったカン・マエ。実力こそ全て、原典こそ全て、の姿勢で楽曲に当たるが、口が物凄く正直だと言うか、葉に衣着せぬ言いまわしをして、オーケストラ団員からは呆れられ、何度もオケを潰してしまっている」 という主人公の設定の仕方がまず非常に旨く、このドラマの強い主張・主軸になっています。場面場面で、彼が何を言うかが注目の的になる!
 面白いドラマは、「どうしても、もう一度見返して見たいもの」。例によって、今回面白かったシーンや工夫を箇条書きにしてみました。
●細かい点
◇人物配置が旨い。ミョンミンのカンマエ、その弟子にグンソク青年、彼が恋するルミにイ・ジア。他、オケのメンバーとして登場する人がみな、それぞれに良い意味で個性的。個性にバラツキがあって旨い。
◇ミョンミン・シーの指揮姿・・・顔の作り、姿勢が、ベートーベンそっくり
◇イ・ジアさんは、「大王四神記」が可愛かった。ここでも美人だけど、着ている服装の加減か、庶民的な雰囲気が出ている。でも、この雰囲気も良い。・・・美人は何やっても、得ですね。
◇皆から敬遠されるカンマエを好きになってしまう「ジア」のせりふが輝いている。また、二人の恋が、適切な距離を持ったまま進行する行りが緊張感があって、旨い。
◇アイテムとして、風船ガム、スメタナのCD、それにベートーベンに縁のあるパンジーの使い方は非常に旨い!! 段階を追ってレベルを上げる上げ方も旨い。特に指輪は高価でなく、たいせつなもの、というのが非常に旨く生かされている。金額じゃ、ないんだよね・・・。
◇挿入される曲の使い方が旨い。ベートーベンもさることながら、フォーレのパヴァーヌがとても新鮮に聞こえた。CDで普通に聞くより、ずっと素晴らしく感じた!!!(14話から15話に掛けて)
◇最終回で使われる「ガチョウの夢」の歌謡曲を歌う女性の実力が、また、たいしたもの!
◇ルミ氏の受ける作曲の講義・・・内容は大学1年程度かと思われるけど、意外に良かった。
●逆に変だと思った点。
◇ドラマなので、何か障害を作るのが当たり前なのだが、その設定が素人っぽい。オーケストラ団員が、自分のさもない個人的理由で公演に遅れるとか、子供番組ではあるまいし・・・。
 ここらあたり、どことなく、脚本は女性かな? という気がするんだけど・・・。
◇ミョンミン氏の指揮姿は大変良いのだけれど、曲は有名なオケのCDを合わせているのだと思います。全然会わない場面が、1場面ありました。ファンは厳しく、見ているんですよね・・・。→若いカン・ゴヌ君に到っては、沢山あった。
◇出演者は大分練習はしたと思いますが、オーボエなどなど指が全然合いません・・・。
◇曲がすべてCDを付けている感じで、毎回旨すぎる。市民オケくらいで、あんなに旨い訳がありません。・・・でも、実際の音楽大学のオケは意外と素晴らしく、正直、実力、あります。(でも、ベルリン・フィルやウイーン・フィル辺りには全然叶いません)
●ということですが、カン・マエの何とも不思議な性格描写と、全体的には音楽を楽しませてもらえたし、このドラマ、好きな方の作品の1点です。





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Last updated  January 13, 2010 06:08:05 AM
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