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映画ドラマ・千一夜

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April 9, 2010
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カテゴリ:余談
●コンピュータ用の将棋ソフトが開発され、普及してきました。なかなか強くて、負かされます。かつてはメモリー容量が少なくてCPUも遅かったので、一定時間の思考計算で考えさせるとコンピュータはかなり弱かった。けれども、昨今のコンピュータはメモリーも膨大、CPUも超高速です。
●さて、人間である将棋の名人とコンピュータはどちらが強いか? 結論は非常にはっきりしていて、コンピュータです。なぜか?
●最近はスーパーコンピュータとチェス名人はほぼ結論が出ていて、コンピュータが勝ちますが、チェスは「最初の画面が決まっている=初期条件」ことと、取られた駒は、人間社会の戦争のように、使えない状態になってしまうがために、場面としてのケースが意外と少ない。けれども将棋の場合は、取られた駒は死ぬのではなくて、相手の駒として盤面に打って使用が可能です。
 けれども、「最初の画面が決まっている」という点と、一度に一手ずつ交互に指す、という点で、制約の多いゲームです。この場合、どんなに多くても、その場面での優劣を覚えることが出来ると、その場面での最善手、というのを割り出すことが出来ます。異なる場面の数が、たとえば一兆通り有るとします。人間ならこの場面の全てを覚えこむことは不可能ですが、コンピュータは全て正確に覚えられる。それまでの人間での研究で、「この場面での最善手はこれ」ということが判明すると、それをメモリーに記憶させるだけでも、絶対に負けない差し手画が出来てしまいます。
 将棋は、この手が有効で相手を負かせる、という手は基本的には無く、手が続く、ということは其の場面が「互角に近い」という意味です。形勢が傾くと、それから数手で主奥部は決まってしまいます。
●以上から、小説を考えてみる。名人戦・・・。名人はときどきトイレに立つ。何故かというと、トイレでコンピュータを使って手を決める。5手やそこらは覚えられるので、戻ってそれを指す。絶対挑戦者は勝てません。と、挑戦者も其の手を使う。結局は、コンピュータ対コンピュータの戦いになります。
 ここで考えておかなければならないのは、先手が有利か後手が有利かということです。将棋の本に寄れば、勝率から見ると先手が5割5分程度、後手が4割5分程度。とすると、コンピュータとコンピュータの戦いは、最初の振り駒で決まります。黒を3枚以上出したら、将棋を指す前に勝負が決まる。
●これでは面白くないのです。
●将棋ゲームはいつの日か、これしかない、という手が求められます。それは千日手か、もしくは持将棋で、持将棋の場合は駒に点数付けするので、やっぱり勝敗が決まる。結局、究極の手は千日手になるのではないか? というような予測も成り立ちます。
●でも、縁台に向かうおじいちゃんと孫の戦いは、いつになってもなくなりはしないでしょう? 結局、将棋は人間と人間の読みと読みの戦い、強気と弱気の戦い、言わば心理戦であり、それを楽しむ時間、っていうのが、将棋の時間でも有るからです。
●コンピュータが進歩すると、相手の人間に応じて、ときどきさりげなく負けて上げられる人工頭脳が出てくることになるでしょう。思いやりが合って、すごく人間的! だったり、しませんかねえ?





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Last updated  April 9, 2010 06:05:05 AM
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