映画ドラマ・千一夜

評点　★★★★－　絵と、モンスターたちの動きが凄い。どうやったら、こういうふうに描けるのだろう？

モンスター・ホテル/アニメーション[DVD]【返品種別A】
●2012年度　アメリカアニメ　監督：ゲンディ・タルタコフスキー　脚本：ピーター・ベイナム　ロバート・スミゲル　声の出演：（今回は日本語で視聴）
◇ドラキュラ伯爵:アダム・サンドラー（山寺宏一） ホテルのオーナー。
◇メイヴィス：セレーナ・ゴメス（川島海荷） ドラキュラの娘。
◇ジョナサン（ジョニー）:アンディ・サムバーグ（藤森慎吾）　21歳のバックパッカー。
◇フランク / フランケンシュタイン:ケヴィン・ジェームズ (チョー)　 メイヴィスの叔父。
◇ユーニス:フラン・ドレシャー (磯辺万沙子) フランケンシュタインの妻。
◇ウェイン:スティーヴ・ブシェミ（我修院達也）　狼男。
◇ワンダ:モリー・シャノン (雨蘭咲木子)　 狼女、ウェインの妻。
◇マリー:シーロー・グリーン（三ツ矢雄二）　ミイラ。
◇グリフィン:デヴィッド・スペード (若本規夫)　透明人間。
◇マーサ:ジャッキー・サンドラー (佐々木優子)　ドラキュラの妻、メイヴィスの母親。
◇セイディー・サンドラー 小さい頃のメイヴィス
●あらすじ
　コウモリの姿で空を飛ぶドラキュラ伯爵には、かつて妻があり、今は娘・メイヴィスを一人手で育てていた。妻を死に追いやった人間を恐れ、彼はモンスターたちのために、安全でくつろげる場所＝モンスター・ホテルを建設する。
　かわいい娘の118回目の誕生日に、人気モンスターがホテルに大集合！！　ところが、その中に一人の人間の若者＝ジョナサンが迷い込んでしまう・・・。
●感想
　なかなか発想に優れた作品です。モンスターの立場に立って考えた時のシチュエイションの仕立てが上手い。それに、絵の描き込みが凄いです。よくまあ、こんなにたくさんの登場人物（というかモンスター）を描いたものです。有名どころであるドラキュラやフランケンは勿論、狼男や甲冑、ミイラ、透明人間、シャレコウベなどなど、ともかくそのデザインは優れ、このバラエティさには呆れてしまうほどです。また、彼らのフィールドである古城の絵や森の絵が素晴らしい。さすがはプロだなあ、という感じです。年取った私には進行は早めで、とにかく会話を追いかけるのだけでもしんどい感じがしましたが、若い人には向きのスピード。挿入される音楽も才を得ていると感じました。
●ストーリーは単純ですが、ドラキュラ伯爵の性格や顔の描き方など、秀逸だし、物語の最後に飛行機を追いかける部分など、なるほど、上手く仕立てているなあ、という感じがありました。
　こういう作品は、私では発想できなかったなあ・・・。