◆日露戦争から100年の日本
●昨年は第3の開国とかで、龍馬伝とか「坂の上の雲」とか、日本の開明期のTVや論評が目立った。●触発されて 日露戦争史という本を読んだり、横須賀の戦艦三笠記念艦の日露戦争年表など見学して、20世紀初頭 1900年から敗戦に至る日本の立ち位置を振り返ってみた。まあ、」それでどうなるものではないが、ちょうど今、「大国の興亡」の役者が入れ替わりつつある時期・・ということは言えるんだろう。●日露戦争は実は、植民地戦争と違い先進国家のバランス・オブ・パワーを巡る初めての近代戦だった。・・・という見直しがされているとは聞く。性格は国家の総力戦であって、陸軍の動員数や海軍との連携、また武器の近代化・アジアの新興国が欧州に近い大国・ロシアを打ち負かした・・という事で世界に深い感慨を与えた・・。世界はその10年前から大きな国家間の戦争は無く、平和な時代だったようだ。そこには ロシがいて英国がいて、米国がいて、フランス・ドイツがいる。今の世界かと思えるが大きな違いは、現在は中国や韓国の存在感が大きいことだろう。当時の朝鮮や中国の国力は衰えて、ほとんど日本を含む列強の保護国化や租借権という名で、利権を奪い取られることに甘んじていた。●歴史はめぐり、最近は韓国や中国の時代だが、コレもいずれインドやブラジル・ロシアなどへ興亡が移っていく。●個々の我々は、たまたま世界のどの国・どの時代にその生を受けたかに過ぎないのだろう。●しかし 現に日本に生活してる我々は、衰退を少しは抑える知恵を働かす必要は有るだろう。いま8000万人いる生産年齢人口は、2030年には3000人減り5000万人になりそうだ。国力を落とさない為には、生産性を上げる事と、高齢者向け市場を開拓する事と、高齢者自体が生産活動に携わることが必要だ。●政府は介護業界スタッフに、時限で給与を補填する仕組みを作ったが、来年度以降の制度設計がまるでない。介護事業者に介護保険で規定されるサービス以外を新たに認めて、富裕な高齢者から貯蓄を放出することを考える必要がある。また、高齢者の不安ばかりが募るだけなら、市場にお金は出てこないだろう。実に、この分野への供給不足が、日本の景気に悪影響を与えている。政府はもう少し確実に内需拡大を考えるべきではないか?●老朽化した橋梁などの修理にも、公共事業費は必要だが、内需にも貢献できる介護ビジネスには、もう少し本腰を入れたほうが良いのではないか?