◆少子高齢化って日本のことかと思ってたが…
●ひところ 日本の少子高齢化が問題となり、日本の女性が一生のうち子供を産む人数(合計特殊出生率)の平均が1.25人となったことがある。その後 まがりなりにも政府は対策を打ち、最近では1.4人台に改善はしたが、人口が減らないようにするには、2.1人くらいの水準でないとどんどん減っていくということだ。 生産労働人口の減少は、外国人の就職窓口を広げることで、何とか体裁を取ってるのが今の日本だが、いかんせん労働生産性が改善してないのが、日本のネックだね?●ところで日本のことかと思ってたら、いつの間にかお隣、韓国、中国もさらなるスピードで日本を追い上げてるって話だ。韓国など 0.84人だったか日本よりはるかに悪い数字だよね?●中国はどうか。こちらも思ってる以上に深刻化してるようだ。韓国・中国ともに似てるのは、超競争社会で、良い大学・良い企業へ入れないと一生貧乏くじを引くというような、就職における多様性が用意されてないことだろう。●両国とも不動産価格が高騰して、いまや都心部で家を持つのは難しくなったこと、またあまりに競争社会の息苦しさが増して、あきらめの境地に至る若者が増えていることなど、まさにそっくりだね?●両国に共通するのは科挙制度が過去にあったことだろう。日本のようなある意味 必ずしもエリートとの線引きがあいまいな社会とは、大分、趣が違うような感じだね?●2020年、国家統計局によれば、中国の出生数は1000人当たり8.5人だそうで過去最低となったそうだ。合計特殊出生率もたしか日本以下の1.2人台だったと思う。中国の若者が子供を産まない理由について。中国メディア百家号は次のように考察している。●一つ 高すぎる住宅価額 結婚するとき夫側は家を用意することが求められる社会風土では、もはや親の資金援助があっても30年近くのローンを組む必要があるため、子供を産む余裕がなくなっている事。●二つ目は、一人っ子政策で育てられた子供は、甘やかされたわがままな性格が醸成される(小皇帝と言われる)ことが多い。そのため努力したがらない・・子供を育てる時間と体力に忍耐力が追い付かないことがある。 ちなみに人民解放軍にはこのような若者が就職しており、自分が死んだら親の面倒を看るものがいないわけで、果たして国のために命をささげることができるのか?‥ていう疑問さえ湧いてくるよね?●三つ目は経済的理由で、仕事が不安定で食べていくことさえ難しいのに、子育ての余裕などないということのようだ。日本と違い35歳過ぎると中国では、再就職先を見つけるのが難しいそうで、将来不安は、とても子育てを支援する環境にはならないとのこと。日本でも若者の低欲望化は指摘されるが、中国でも寝そべり族と言われる競争に疲れてしまった若者が多くなってることがあるようだ。●この現象・・いつか見たことのある景色 デ・ジャブが日本の後を追いかけて、韓国・中国で起きている、それも日本よりそのスピードがはるかに速いのが問題点だ。●両国とも、経済発展して鼻息は荒い。たが、日本以上に問題点を抱えており、中国・韓国の矛盾は遠からず顕在化するだろうが、とりわけ巨大な人口を持つ中国は日本もその影響を受けることは避けられそうもない。 その時期は この2-3年で現れるのでは?っていうのが筆者の見解だ。