夏でも美味しいシチリアの赤ワイン♪
盆も明け、体が溶けそうな陽も和らぎ朝晩の涼しい風に秋のおとずれを感じる。そろそろ赤ワイン・・・と、いつもなら思う今日この頃。はぁ、長い長い今年の暑い夏・・・。まだまだ白ワインやスパークリング、ビールだな、と思われてるそこのワイン好きの皆様、注目お財布に優しく、コスパ高く、暑い夏でも飲んで美味しい赤ワインが入りました実は私も暑い夏はひたすら白ワイン、スパークリング、ビール・・・(エンドレスでリフレイン)のローテーションの毎日を過ごしておりますが最近入荷したイタリアはシチリア島の赤ワイン入荷後すぐ試してみたくなる職業病とも言える気持ちがむくむくあがるも赤ワインかぁ、とテンションは少々下がり気味。その下がったままの気分で飲んでみたら思いの外、美味しい~そして意外なものとのマリアージュ発見に、下がったテンションも俄然あがるあがるその意外なもの・・・それはかつおのお刺身(今の時期は戻り鰹で美味)。え?カルパッチョとかじゃなくて~? ノン、ノン、お刺身ですよ今回は醤油で合わせるのがミソなのです。今回のワイン「グルフィ」の出身地はシチリア島ラグーザ地区キアラモンテ グルフィ。ここには豚肉料理で知られる「Majore」という老舗レストランがありグルフィの一連のワインが楽しめます。Majore(マヨーレ)Via Martiri Ungheresi 12, Chiaramonte Gulfi, RGということは豚肉とも相性が良いのねと思い今回、豚薄切り肉にバジルソースを付けて餃子の皮で巻いて焼いたものと、Kazusayaさんのベリーロール、田舎風レバーヴルストなどで下記のワインを合わせてみました。● 2007年グルフィ ロッソイブレオ ネロダーヴォラ 価格 1,900円(税込)[商品CD]40156681 赤 750ml[IGT]シチリア[葡萄品種]ネロダーヴォラ シチリア原産の品種。新世界系のシラーズにも少し似ており 甘いタンニンとスパイシーさ、プラムなどの果実味を持っています。[パーカー評価]88点 Gulfi’s 2007 Nero d’Avola Rossojbleo is a chunky, rustic red from Sicily. Slightly reticent at first, the wine needs a few minutes in the glass for the slightly reduced aromatics to blow off. When they do, a gorgeous wine loaded with fruit flows onto the palate with masses of dark cherries intermingled with mint, flowers, spices and licorice. There is lovely depth here, not too terrific overall balance, and long, lingering finish. This is a very serious and pleasing wine for the money. Anticipated maturity: 2008-2012. Wine Advocate #178 (2008-08-31)[松澤屋のコメント] オーナーのヴィット・カターニャ氏は、シチリア生まれのパリ育ち ブルゴーニュワインのクリュの考え方を自身のブドウ畑に導入して ワインに力強さを求めず、エレガントなワインのスタイルを追求し ています。また、灌漑を行わず低木仕立ての密植(アルバレッロ) を基本にテロワールをワインに閉じ込める様努めています。このワイン、色合いは結構濃厚な黒みがかった赤紫。味わいもどっぷり濃厚か!と思いきや、意外にもフルーティでスムース。じつにじつに果実の甘味が素晴らしく豊富なロッソ・イブレオ。 故に常温だと甘さが悪目立ち気味。いえ、甘めのワインが好きな人は良いと思うのですが食事と一緒ならばもう少しバランスを取りたい。そこでこのワインをいただく際のちょこっとアドヴァイス。●まずは冷やし目の温度で これ大事!今回は暑い夏ですし、ワインは思いっきり冷やしていただきました。●グラスの形状も味わいのお好みで選択できればベスト! このワインが本来持っている豊かな果実の甘みを堪能したければ ブルゴーニュタイプのグラスで 酸味を程よく引き出し、甘みを抑え他の要素もバランスよく 感じたい場合はボルドータイプのグラスでということで、私はボルドータイプのグラスを選択。冷やしたことと、ボルドータイプのグラスの形状の相乗効果で酸味がきれ~いに出ているところに、かつおの油の乗った赤身の触感と醤油がうまい具合に融合してすばらしく美味しい油の乗ったサーモンやまぐろ、かつお、あとはイカなどに割と濃厚な味わいのお魚に限りますが、生のお魚・・・それもお刺身で醤油をつけることによってこんなにも美味しくいただける赤ワインはなかなか無いです。そして豚。前出のMajore(マヨーレ)で出される豚肉料理にGelatina di Maiale(ジェラティーナ・ディ・マイアーレ)があります。これは英語でPork Jelly、日本語だと豚のゼリー寄せ、かな。ジェラティーナはラグーザ地方の地元料理。いろんなゼリー寄せがありますが、豚ヴァージョンは主に豚の耳、足、舌などをゆで、柔らかく煮たものを全て小口切りにし塩、胡椒、ワインヴィネガーで軽く味付けしテリーヌ型で成型。ゼラチン質ゆえ自然に冷やし固めます。Majoreではテリーヌの上に豚の出汁がたっぷりの酸味を効かせたゼリーが乗っています。おお、これ、とても合いそう~と思いましたが豚のゼリー寄せ・・・自分で作るのは大変。ということで、私は家から自転車ですぐの Kazusayaさんへ Go家の近くでこんな新鮮出来立ての美味しいハム、ソーセージを買えるって幸せですね~。Kazusayaさんには、シンケンアスピック(ハムのゼリー寄せ)もあるし運が良ければツンゲンアスピック(豚タンのゼリー寄せ)もある。最近の新作、田舎風レバーヴルストもGooあとベリーロールもシンケンアスピック ベリーロールアスピックは程よいピクルスの酸味やパプリカがアクセントになって前菜としてちょうど良いし、ベリーロールもパプリカとかハーブ、スパイスが効いているところを、豚のバラ部分の油の甘みが良い具合に包んでいるので今回のグルフィにも程よく寄り添ってくれます~。田舎風レバーヴルスト田舎風レバーヴルストは入っているスパイス、ハーブによって合わせるワインも変幻自在です。Kazusayaさんの味わいは、白系スパイス&ハーブなので合わせるワインは濃厚系白ワイン~ミディアム系赤ワインといった感じ。その他、ネットで見た豚肉料理が美味しそうだったのでこちらも作って合わせてみました。豚のバジル餃子巻き造り方は簡単。豚の薄切り肉(お好きな部位でどうぞ)にバジルソース(パスタ用)とパルメザンチーズ(粉末状)を混ぜたものを塗り、それを餃子の皮で巻きます。フライパンにオリーブオイルを入れて焼きます。火が通ればOK。これ簡単でお酒のおつまみにGoo中に大葉を巻いても良いでしょうし、バジルを梅肉などに変えればまた違った味わいで良いですよね。後日作りました。これも美味しい~もちろんこの餃子巻きもグルフィに合っていてGooあっという間に1本が空いてしまいましたなんかとんでもなく、大酒飲みの食いしん坊みたい?その後の私の体重はもちろんうなぎのぼりえ?何Kgかって・・・それは、ひ・み・つ。かつおはDHAやEPA、ビタミン類が豊富。豚肉もビタミン豊富で健康にも良い食材。夏バテ気味の体にはもってこいだと思います。まだまだ暑い日が続き、赤ワインへの道程は遠く感じますが赤ワインが恋しい方は、こうしたおつまみと共に是非今回のワインで楽しんでみてGrandvin 松澤屋中目 千明