マニュアル的!?自分ならば・・・
ワインをオススメしてもらいたい!ワインの相談に乗ってほしい!こんな相談が弊社あての電話(メール)の中に多くございます。ネットショップで対面販売していない為、正直とても気を使う場面です。そんな相談を頂戴した時は、純粋に何を欲しがっているのか?を考えます。(まぁワインなんですけどね)「ワインが欲しい!美味しい物で!」だけでは分からない為、どのようなものが欲しいのかを、如何に探っていくかがポイントと成ってきます。以下はマニュアル的になりますが、一例です。(ワインはマニュアル的に出来る商品ではありませんが、 受け答えはマニュアル的に出来るという面で・・・矛盾!?)-------------------------------------------------------------------------例えば、「渋味があっても女性が飲みやすいもので」とのオーダーに対して分けてみると・・・1.渋味のあるもの2.飲み易いもの3.女性と飲むこと又は女性も飲むことが前提である。1.渋味があるものここはぶどう品種の特性を考えて、カベルネ・ソーヴィニヨン、シラー(シラーズ)、ネッビオーロ、テンプラニーリョ、ムールヴェードル、カベルネフラン、マルベックあたりをまず連想する。他に、樽熟成におけるロースト香の強弱を考慮する。2.飲み易いもの元々渋味があって、熟成によってまろやかになったワイン。もしくは、ブレンドワインで主体となる品種はタンニンが強くてもそれをやわらげているもの。もしくはその逆。さらに、テロワール的に軽やかに出来上がるもの。更には、経験から来る造り手の特徴を考慮する。3.女性と飲むこと又は女性も飲むことが前提誰と飲むかは常に重要。どのようなシュチュエーションで何人で、他の飲み物はあるのか、料理はどのようなスタイルか?飲む時間・抜栓から飲み終わる時間を考慮して、オススメする事が重要です。お連れ様や本人の好みも聞き出すと絞込みが、容易となります。後は、予算やヴィンテージ等々が取り上げられますが、まず大切なのは上記3点が前提の上に成り立ちます。(上記はあくまでも一例です!)-------------------------------------------------------------------------でも、ここまでお伺いできることは少ないので、踏み込んだ質問からフィードバックする事も大切だと思います。相談をお伺いする上で一番重要なのは「自分だったら・・・」の言葉を必ず頭につけて返答をしていく事です。「あの人ならばやこの人ならば・・・」では駄目です。何故なら、私はそこに販売スタッフの個人的嗜好が、反映されるべきと考えているからです。販売スタッフ各々の個性はあってしかるべきと考えています。故に、マニュアル化は出来ないのです。(更に矛盾!?)相談される時は、スタッフの嗜好を訊くのも重要かもしれませんでは本日のワインです 是、マニュアル的!------------------------------------● 2007 クロ デュ マルキ ¥5,450生産地:フランス ボルドー サンジュリアン [パーカー評価]91-92点葡萄品種:カベルネ・ソーヴィニヨン58% メルロ35% カベルネ・フラン5% プティ・ヴェルド2%------------------------------------近松1つエレガントさが上を行く。尖りがなく水の様子。タンニンがあるがチーズの様な乳酸の香りとかわいらしいボディにチャーミングさが増している。ラスカーズセカンドから抜けたこのワインは、以前の凄みはないらしく、別のスタイルかも知れない。ここからラスカーズを連想してはいけない。今から十分楽しめる。10年寝かしたいとは思えないところが以前とは違う。明人香りに品があり好ましい。口当たりはしなやかで、ミディアムボディでエレガント。果実味と酸味そしてタンニンは少々小ぶりだがとてもよくバランスがとれている。若いうちから美味しく飲める。高橋果実味、酸ともにおだやかで、豊富なタンニンは尖りがなく丸みを帯びている。ダイナミックさはないが、凝縮感があり品よくまとまっている。佐藤品良く、やさしい甘い香り。タンニンは強く感じられるが、口当りはここち良く落ち着いた味わい。橋爪全体としてはやや、コンパクトに感じるボディ。香りには、 マロラクティックなニュアンスが残っていて、少しまろやかな甘味のような感じがある。まだ果実味がまとまりきってはいないものの、ベリーの感じはきれい。タンニンも細かいく滑らかに感じる。一応、(例)の答えになるワインのひとつです。更に一応、今回の様な事を言っていると、周りからめんどくさいと言われるのでここだけの話・・・普段は口に出しません、あしからずめんどくさい男 近松