カテゴリ:2009星・天体
前にコンパクトデジカメで星空を写す方法をカキコしていましたが、今日は一眼タイプのデジカメで写す方法を。
まず、前回のコンデジで星を写す場合は「難しい」と書いておきましたが(んっ?書いたっけ?)、一眼タイプで写す場合は、これはもう多分写せますって言っちゃいます(^^)。 それは一眼タイプなら星を写す時に必要な機能がほぼ全機種に揃っているから。 そもそも暗い星を写すにはシャッターを長く開けておくことが必要なんです。コンパクトタイプではほとんどが8~15秒程度。中には60秒までってのもあるようですが、出来たら3分以上開けておきたいところ。それが一眼タイプであればバルブという機能により、無限?に開けておくことが出来ます。 これなら星が写らないわけはないのですが、一番大事なのは暗い星空…。管理人など田舎住まいの者であれば、ちょっと車を走らせれば天の川もチョチョイっと写すことができます。が、都会の近辺の方ではそうもいかないと思います。ですがここでは「とにかく星を写す」ことを目標に説明してゆこうと思います。 まず、用意するのは一眼レフ本体と三脚(←超重要)。レンズはお持ちであればズームタイプではない短焦点のレンズが理想的ですが、ここではお持ちのレンズを使うこととします。 レリーズがあれば用意してください。あとは長時間撮影はバッテリーを消費しますので、予備のバッテリーか、お持ちで無ければしっかりと充電をしといて下さい。 ![]() ↑管理人が手軽にちょこっと星空を写す時のセッティングです(実際はもう少しシッカリした三脚を使っています)。 三脚の脚は可能な限り伸ばさないほうが、ブレが少なく写せる可能性があります。が、ここでは写しやすい格好で試してみてください。 管理人はレリーズを持っていますので、星の撮影の場合は「必ず」使っております。また、レンズの先のフードは極力着けてください。 ![]() ↑では本体の設定です。 管理人の一眼デジカメはニコンのD200という(古い(^^ゞ)機種を使っていますが、各社の一眼デジカメ共おそらくここに表記する機能が付いていると思います。ここでは便宜上D200の操作方法で話を進めてゆきますが、お持ちの機種なりに読み直して設定してみてください。 まずは液晶表示の左上から 1. 撮影モードはマニュアルにします。 2. シャッター速度は設定できる一番長い時間に合わせます(各社とも恐らく30秒と思われます)。バルブ(Bulb)があればそれでもいいのですが、ここでは"お手軽に"写すという観点で、カメラの設定の範囲で写すこととします。 3. fはお使いのレンズの一番明るいところ(小さい数字)から1段(操作的には2クリック)絞り込みます。この写真ではf2.8のレンズを着けていますので、2.8→3.2→3.5と絞り込んでいます。 これは星をクッキリと写す為です。 4. 他にはホワイトバランス(WB)は晴天にあわせてください。これは星の色を正しく写す為です。 5. ISOは800くらいでまず試してみて、写りにより上げるか下げるか調整してみてください。 6. ノイズリダクションはonにして下さい。 ![]() ↑次にレンズの設定です。 まず、カメラとレンズのフォーカス設定をマニュアルにしてください。星の光では恐らくカメラはピントを合わせることが出来ないと思います。 それからレンズのピントを無限遠に設定します。手で写真のように∞マークを・に合わせるだけで構いません。 特にズームレンズの場合は、∞にしてもピンボケになる場合がありますが、その時は写して確認して調整してまた写して…と繰り返してみてください。ただし普及タイプのズームレンズではビシッとしたピントは出ないことが多いです。 でも拡大しないとわかりませんので、気にしないで下さい^^;。 ![]() ↑ズームレンズの場合は、"原則として"一番広く写る位置に合わせてください。 拡大して写してもいいですが、星が線を引いて写りますし、一般的なズームレンズの場合は大きくすると"暗くなるので"あまり得策ではありません。 写真のレンズは18-50mmのズームレンズですので、一番小さい18に合わせました。 ![]() ↑レリーズまでお持ちの方が居るかどうか判りませんが、お持ちであればぜひ使ってください。カメラ本体のシャッターを直接押すと、そのわずかな揺れにより星がブレて写る場合があります。 お持ちでない場合はセルフタイマーを使ってください。セルフタイマーの使用は星や夜景をきれいに写すことのできる大事なテクニックです。 設定はとりあえずこんなところですが、ファインダーを覗いてもまず星は見えていないと思われます。右目でファインダーを覗いて、左目で空を見上げる…というテクニックもあるのですが、だいたいこの辺…とカメラを合わせても、広角であればほぼ写せるものですので、まずはとにかく星空にレンズを向けてみてください。 ↓ちなみに上記の設定にて写した星空と景色です ![]() ↑レンズは魚眼レンズを使っていますが、他の設定は同じで30秒露出の1枚ものです。 月が出ている日をわざと狙って地上の棚田と一緒に星を写してみました(前にも上げていたかな?)。 うっすらとですが、中央に天の川も確認できます。 ![]() ↑上の写真を明るさとコントラストのみを調節して星を浮かび上がらせてみました。 天の川も少しよくわかるようになりました。 星空だけを写してももちろんいいですが、三脚を使った「固定撮影法」ならわざと地上を入れても面白い写真になると思います。 ちなみに管理人は、星を点像で写すガイド撮影の場合は原則として星空のみを写し、このような固定撮影の場合は地上も入れて写すことが多いです。 ![]() ↑2007年の8月13日の日記より写真を借りてきました。究極の?お手軽撮影になります。 上記の設定にして、ISOを1600×2(3200・カメラで設定できる最大値)にして「カメラを地面に置いて」真上を写してみたものです。 天体観測会のアトラクション?として試したもので、普段はこのような撮影はしていませんが、周りの暗さも手伝って天の川がシッカリと写りました。 ただし高いISO値により写真がザラザラしてしまっていますので、一応写りますよ…という見本ということで。 こんな感じでシャッターを切って30秒(+ノイズリダクションの処理時間)で写せるものですので、一眼タイプのデジカメをお持ちならぜひ試してみてください。 尚、この内容によるいかなる損害にも管理人は一切の責任を負わないものとします。←…なんかギョっとする文面ですが、このご時勢の中説明文には一応全てに書いているものですのでご了承の程を。 ※後ほどコッソリと修正・加筆をする場合があります(多分)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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