2005 楽器フェア その3
今回はサックス奏者のための記事です。ちょっと(いや、かなり)マニアックかな ◇管楽器ブース 出発がかなりバタバタして マウスピースとリードを持ってくるのを忘れたのもありますが 仕事の合間じゃなかったら、思いっきり吹けたのにというのが正直な感想です。 (どうしても他のお客さんに遠慮してしまいます。) まずはセルマー 野中貿易のブースに入ります。 サックスが上からぷらぷらと並んでいます。 床にはバラしたサックスが埋め込まれています。 幾つか吹いてみたんですが セルマーも3になって変わりましたねぇ。 音もまとまって、ピッチもいいし キーも指にはり付くような快適さで かなり吹きやすかったんですが なーんか誰が吹いても同じ音になりそうで 気に食わない。 素直な楽器はヤダ。 まるで親バカですが やっぱり今の楽器が一番です。 浮気はしません。 アルトは生涯一本だけでいい。 という気持ちでビュッフェクランポンに行ったので あまり吹きたいという気持ちになりませんでした。 (ソプラノのプレステージ、作ってないし…。) でもブースはきれいでしたよ。 まるで水族館のようでした。 ぷらぷらと他のブースを見ていると ちょっと異色のサックスを発見。 CANNONBALL? ブラックニッケルの管体にシルバーのネック (派手だ…。) 島村楽器に置いてるピンクや緑のトランペットみたいな音がするのかな? と思いながら眺めると、結構いい値段がします。 これは吹いてみようと思って楽器を手に取ると なんか違和感があります。 ベルが大きいんですよね。 これで管が薄かったら音が完全に開いてしまって 「ぱっぱらぱー」になっちゃうんですが ニッケルは他の金属に比べて重いので 程よい抵抗感があります。 じゃじゃ馬め 癖があって 吹きやすい(笑) なかなかいい楽器ですが それにしては安い。 ブラックニッケルモデルで有名な カイルベルスだと60万くらいするのに (厳密に言うと、管の素材は違いますが…。) 理由を聞いてみると ネックはアメリカ製、管体は台湾製だそうです。 台湾製といえば ジュピターという15万くらいの楽器を思い出すんですが ヨーロッパ、アメリカにこだわる時代でもないようです。 (ジュピター、コストパフォーマンスはいいですよ。値段のわりには。) 国産メーカーもモデルによっては台湾に工場を移していますし 楽器業界もアジア進出が甚だしく クオリティが上がっていることを改めて感じました。 それにしても、キャノンボール、欲しくなっちゃいました。 (なんか「小悪魔」っぽいし。) ↑楽天で買える…。434,400円 あの意味の分からない「石」が付いてなかったらもっといいのになぁ…。 (「華美」な感じがする。シンプルが好き。) 愛機がひねくれるといけないので、これくらいにして 全音ブースで面白いものが置いてありました。 e-saxというサックス用のミュートです。 サックスはトーンホールをキーで塞いで音を調節する木管楽器の類なので 構造上、ミュートが難しい楽器です。 高校時代、自宅で練習するために ベルにタオルを詰め込んで練習したりしたのが懐かしいですが 知り合いには「場所がないので車の中で吹く」人も居ました。 このe-saxはサックスをケースの中に閉じ込めて 半密封状態を作り、ミュートします。 ↑楽天って何でも売ってますね。42,500円 こういうの目の前にすると 本気で吹いたらどれくらい聴こえるのか試したくなりますよね? (音量には結構自信があります。負けず嫌い。) 実際吹いてみて、上司にも隣で聞いてもらったんですが 効果はかなりありました。 逆に思いっきり吹いても大して聴こえないので 吹きすぎてしまう傾向があるようです。 ヘッドホンを装着して吹いて、聴く。 なんか気持ち悪い。 リードから歯・骨を通じて伝わる音と 耳から入ってくる音が一致しないからでしょうか。 これはリバーブをかけても同様でした。 初めてサイレントブラスを吹いた金管奏者も きっと同じことを感じたんだろうなという感じ。 しかし、多少抵抗感が増しますが 車の中で吹くよりは、ましなんじゃないかなという感じです。 とはいえ、平日家の中で吹くことができるのはおいしいですね。 line inでipodとかつなげると サックスカラオケの完成です(寂しい。) よくいる孤高のサックスプレイヤーにぴったり。(自爆。) 白いソフトケースにもなってお洒落だし 値段もびっくりするほどのものでもないので、ちょっと欲しくなりました。 買っちゃおうかな…。 (なっつさん、買う?) ま、会社に行けばいつでも思いっきり吹ける環境なんですけどね。 ♪♪♪♪♪ 3回にわたり楽器フェアを紹介いたしました。 次回のイベントはどうだかわかりませんが 今回いろいろ感じたことを次に生かそうと思います。