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名取市立図書館が「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」を蔵書とし、9件所蔵館となった、感謝！　宮城県（名取市）出身者として、今後も東日本大震災の被災地の方々を勇気づけられたらうれしい

宮城県名取市立図書館　9件報徳記を読む　二宮尊徳の報徳の教えが世界に広まり真正の文明の実を見ることを　『報徳記』第六〜八巻全ルビ補注付原文、現代語訳第4集二宮尊徳の会　2016.9報徳記を読む　報徳は国を興し民を安んずる大業である　『報徳記』巻の三、巻の四、巻の五（『報徳要典』準拠全ルビ）今野華都子先生仙台公演録収録第3集二宮尊徳の会　2016.3遠州報徳の師父と鈴木藤三郎二宮尊徳の会　2016.12二宮金次郎の対話と手紙第一小田原編（少年・青年期）　袋井市浅羽北公民館「先人のより良い生き方に学ぶ」講演会記録ボーイズ・ビー・アンビシャス　内村鑑三神と共なる闘い第5集ボーイズ・ビー・アンビシャス　札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士第4集報徳記を読む　『報徳記』第一巻(『報徳要典』準拠全ルビ原文(朗読・輪読用)、現代語訳、資料集) 第1集二宮尊徳の会　2014.3報徳記を読む　報徳は精神変革である　『報徳記』巻の二、『報徳論』（『報徳要典』準拠全ルビ）、報徳本教・青木村治蹟第2集二宮尊徳の会　2014.11ボーイズ・ビー・アンビシャス　クラーク精神＆札幌三人組（新渡戸稲造・宮部金吾・内村鑑三）と広井勇第1集名取市は、宮城県の中央南部の太平洋沿岸に位置する都市である。仙台市の南東に隣接しており、市内には仙台空港がある。＜高校サッカー＞青森山田　縦突く速攻　サッカーの全国高校選手権最終日は９日、埼玉スタジアムで決勝が行われ、青森山田が前橋育英（群馬）を５－０で下し、初優勝を果たした。　さすが「王者」だ。青森山田は、したたかな戦い方で初優勝をもぎ取った。前橋育英の人数を掛けた攻撃を阻み、少ない好機を着実に生かして５得点。先制ゴールの高橋は「自分たちのサッカーをすれば勝てる」と誇らしげだ。　シュートは前橋育英より少ない８本。前半開始早々に押し込まれる悪い流れを、縦への速攻で断ち切った。前半２３分、嵯峨のロングパスを敵陣深くの右サイドで鳴海が受けてクロス。ゴール前のスペースに飛び込んだ高橋の低いボレーは相手ＤＦに当たってゴールネットを揺らした。　「絶対にふかしてはいけないと、抑えてシュートを打った」と高橋。冷静な判断で試合の主導権を握った。　ＧＫ広末のロングフィードも武器となった。「（１トップの）鳴海の胸を意図的に狙った」。左太もも付け根を痛めながらも正確なキックで前線に起点をつくり、前半終了間際の嵯峨の得点や後半１２、１４分の鳴海の連続ゴールにつなげた。　逆境をはねのけた力の源は経験値。全国の強豪校やＪユースチームと戦いを重ね、「全てに磨きをかけないと駄目」（黒田監督）と学んだ。どんな状況にも対応できる多彩な戦術を習得し、雪の中で走り込んで粘り強さと体力を培った。　昨夏の全国総体は準決勝敗退したが、今大会は５戦で２０得点２失点と他を圧倒。２冠に加え、高橋はＪ２千葉、広末はＪ１Ｆ東京入りが内定するなど、イレブンは成長した。「次は（全国総体を含む）３冠が残っている。後輩たちは狙ってほしい」と広末。王者のバトンは次のチームに託された。（原口靖志）＜ＦＷ佐々木快（後半４１分に途中出場してチーム５点目となるゴール）＞　「とにかくゴールを決めたかったのでうれしい。入って良かった。全国選手権では初得点。自分は（運を）持っているなと思った」＜ＤＦ檀崎竜孔（１年生ながら唯一試合に出場）＞　「何もできなかったが、１年目から出してもらい、ピッチの上で優勝を経験できて良かった。宮城県（名取市）出身者として、今後も東日本大震災の被災地の方々を勇気づけられたらうれしい」

2017年01月10日
金襴会が就実に敗けたことを知って、藍梨の分まで勝たないとと思った

女子は下北沢成徳が２連覇　就実にストレート勝ち2017.1.8ジャパネット杯「春の高校バレー」第６９回全日本バレーボール高校選手権大会最終日は８日、東京体育館で５セットマッチ（３セット先取）による決勝を行い、女子は下北沢成徳（東京）が就実（岡山）を３－０のストレートで破り、２連覇を達成した。　昨夏の高校総体も制した下北沢成徳は高いブロックで相手に圧力をかけ、エース黒後愛（３年）や堀江美志（３年）らが着実に得点。２１大会ぶりの選手権制覇を狙った就実を、総体準決勝に続いて圧倒した。　史上初の東京勢対決となった男子は駿台学園が東亜学園を３－１で破って初優勝し、高校総体との２冠を達成した。女子決勝は下北沢成徳－就実　国体女王・金蘭会は敗退2017.1.7ジャパネット杯「春の高校バレー」第６９回全日本バレーボール高校選手権大会は７日、東京体育館で５セットマッチ（３セット先取）による男女の準決勝を行い、女子は２連覇を目指す下北沢成徳（東京）と２１大会ぶりの選手権制覇を狙う就実（岡山）が勝って８日の決勝に進んだ。国体女王で２大会ぶりの頂点を狙った金蘭会（大阪）は就実に敗れた。　高校総体を制した下北沢成徳はエース黒後愛（３年）らの活躍で国体５位の鹿児島女を３－１で下した。総体４強の就実は日本代表経験のある宮部藍梨（３年）を擁する金蘭会に３－２で競り勝った。【春高バレー】下北沢成徳が連覇！涙の黒後愛「チームが一つになれた」2017年1月8日◆第６９回　全日本バレーボール高等学校選手権大会最終日　▽女子決勝　下北沢成徳３（２５―１９、２５―２２、２５―１８）０就実（８日・東京体育館）　連覇を狙う下北沢成徳（東京）が、主将の黒後愛（３年）、「ＮＥＸＴ４」の石川祐希（中央大）を兄に持つ１年・石川真佑らの活躍で就実（岡山）を破り、４回目の優勝を決めた。　第１セットを先取した下北沢成徳に対して、就実は第２セットに反撃。序盤に５連続ポイントで一時は６点差をつけるが、下北沢成徳も徐々にペースを戻し、５連続ポイントでお返しすると逆転、第２セットも取ると、そのまま第３セットも圧倒し一気に試合を決定付けた。　優勝の瞬間、コート上で抱き合って涙を流した下北沢の選手。１年から注目された黒後は「私は何もしていなくて、仲間に支えられました。チームが一つになって、勝てた試合でした」と感謝。石川は「春高の中では良かったかな」と大物ぶりをみせる発言で決勝を振り返り、「自分のプレーは良くなかったですが、最後は３年が支えてくれました。尊敬できる３年生でした」と語り「来年も再来年もセンターコートで戦えるよう、頑張ります」と宣言した。　選手の手で胴上げされた小川良樹監督（６１）は、就実の準決勝での金蘭会戦を見た際に強さを感じたと明かして「厳しい試合になると予想しましたが、２セット目に逆転できた。彼女らの成長を一番近いベンチで見守ることが出来て、とても幸せでした」と話し、「（黒後は）今日は苦しそうでしたが、最後は決めて笑顔で良かった。優勝おめでとう」と、選手をたたえた。【春高バレー】下北沢成徳・黒後、金蘭会・宮部とのライバル対決が幻となり誓ったこととはスポーツ報知 1/8(日) 男女の決勝が行われ、女子は東京代表の下北沢成徳が就実（岡山）をストレートで破り、前回に続く連覇。高校総体と２冠を達成した。　ＭＶＰを受賞した主将の黒後愛（３年）は、最大のライバルだった金蘭会と“最強対決”できなかった心境を明かした。　下北沢成徳は金蘭会と昨年、８月の高校総体決勝と１０月の国体決勝で対決。高校総体を下北沢成徳が制すると国体は金蘭会が雪辱を果たし、１勝１敗で迎えた春高バレーが決着を付ける最終決戦となっていた。　黒後と金蘭会のエース・宮部藍梨（３年）は１年の時から注目され、共に全日本の合宿にも招集された、同志であり最大のライバル。高校最後の春高ではお互いを倒し頂点に立つことを目標にしてきた。しかし金蘭会は前日の準決勝でフルセットの末、就実に敗退。第３ラウンドは幻となってしまった。　黒後は、優勝後の会見で宮部について「１年の頃から仲が良くて、（全日本の）合宿でもお互い頑張ろうと言い合ってやってきました。３年の（春高）決勝で当たるように、お互い頑張ろうと言ってきたので、決勝に勝ってくるだろうなと思っていました」と振り返った。しかしまさかの敗退。黒後は、その試合を直接見てはいなかったが、「（敗退を）知って、藍梨の分まで勝たないとと思った」と、より優勝への気持ちを高めたと明かした。　同様に宮部は前日、テレビインタビューで涙ながらに「本当は（準決勝に）勝って（決勝で下北沢成徳と）戦いたかったけれど、自分たちの気持ちを託して日本一になって欲しい」と親友にエール。一方の黒後は「国体で（金蘭会に）負けた結果が悔しくて、絶対勝とうという気が強かった。全員が一つになって、今日の優勝があると思う」と、ライバルに感謝。２０年の東京五輪に向け期待される２人の高校バレーが終わった。

2017年01月10日
「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」皆さん、是非一度手に取ってみてください。素晴らしい内容ですよ。

昨年12月17日に袋井市のメロープラザで「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」の講演をした。そのテキストとして『遠州報徳の師父と鈴木藤三郎』を作成し、暮れから正月にかけて全国の約４００の大学図書館・公共図書館に寄贈してきたが、おおむね寄贈が終わった。遠州報徳の真髄と鈴木藤三郎の報徳の精神が日本全国のすみずみまで伝わればよいのだが公共図書館の場合、自分の市や町には縁遠い地域図書として所蔵していただけないケースもあるようだ。本書の構成は司馬遷の『史記』の　本紀と列伝　に準じた　静岡県報徳事蹟という公の資料と人物の伝記の記録からなっていて、読みやすくするためにコラム記事でエピソードを紹介した。遠州報徳についてざっと知りたい人からより専門的に研究したい人には詳細な補注を設けた小冊子ではあるが、この十年近くの研究の結果をもりこんだかなり意欲的なものでもある。袋井講演会は毎年12月に行っていて、今回で３回目である。主催してくださった〇〇さんが「映画・つぶやき」というブログで袋井講演会のことを紹介してくださっている。有難いことである。表題が「遠州報徳の使徒と鈴木藤三郎」となっている。なるほど、安居院庄七や福山滝助などの報徳の師　と　岡田佐平治や森町山中家三兄弟などの遠州報徳の父　は　報徳の使徒　といえなくもない、と思えた。映画・つぶやき　より引用遠州といえば、「報徳思想」の思いから、二宮尊徳翁の報徳思想に関する公開講座を　2回開催してきた。（平成26年）　・上映　アニメ「二宮尊徳」（小田原市二宮尊徳記念館提供）　・儀礼　「報徳訓斉唱」斉唱　・講演　Ｊ氏「二宮金次郎の対話と手紙」　・講演　Ｍ氏「遠州の人　鈴木藤三郎」（平成27年）　・儀礼　「報徳訓斉唱」斉唱　・講演　大日本報徳社　Ｋ氏「岡田佐平治・良一郎親子の功績」　・講演　Ｊ氏「報徳使徒：鈴木藤三郎米欧旅行日誌」そして、今年、またも、二宮尊徳の会：代表〇〇さんのご協力を得て、第3回目、　公開講座「報徳使徒と鈴木藤三郎」を開催した。スタッフを含め、50名近くの方々に参加していただき非常に大盛況に終わった。講座は　冒頭　第日本報徳社理事Ｈ氏の先導で、全員で　・報徳訓の斉唱を行い、〇〇氏が　下記骨子をテキストに沿って　説明した。　・「魔法の言葉」の紹介　・二宮尊徳翁の生涯の説明　・遠州地方の報徳活動途中　数人による朗読もあり、立体的で、分かりやすかった。テキストは　事前にリクエストした内容　・二宮尊徳翁の説明、　・遠州報徳運動の紹介等をすべて盛り込んでおり、本当に手作りの気の利いた内容に仕上がっていた。感謝！講座終了後、お礼のメールをすると、即　〇〇氏から下記のような返信があった。〇〇様こちらこそありがとうございます。「講演会、大成功でした、感謝します！」という「魔法の言葉」どおりになってよかったです(^。^)以前、新保先生という大学教授が鎌倉で内村鑑三について講演された時、冒頭でバッハの無伴奏ピアノ曲のＣＤを説明なしに暫くかけられ、聴衆は？？？でしたが、曲が終わって、「ドイツのある牧師が内村鑑三の英語で書いた文章を読んで、内村の文章はバッハの無伴奏曲に似ていると評したことがある」とおっしゃった講演が印象に残っています。今回、第一部冒頭に「魔法の言葉」を演じ、第二部冒頭に「菜の葉虫論」を〇町の大勢で演じてもらったのは、そうした意外性、驚きから講演に入るという効果を狙っていたこともあります。午後の眠たい時間、少しは覚醒効果があったのではと思いました。それに加えて「魔法の言葉」のおばあさん役を女性の〇さんが演じてくださって、特に女性の聴衆の心に響いたように思えました。また「菜の葉虫論」は後ろで聞いていて、遠州弁の美しい響きと演じた方々（〇さんに入ってもらったのが特によいでした）が楽しんでくださって満足して演じてくださったのがよかったです。「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」をまとめる、よい機会を与えてくださって本当にありがとうございました。今回の資料代と書籍販売代で　すでに大学図書館には寄贈済みですが、これから全国の公共図書館に本格的に寄贈を始めることができます。感謝します。恐縮する次第。来年も開催できれば、いいのだが。下記は〇〇氏特製の手作りテキスト。皆さん、是非　一度　手に取ってみてください。今　この時代、〇〇氏しか作りえない　素晴らしい内容ですよ。引用終り全国の公共図書館への収蔵状況はその都度アップしている。お近くの図書館で蔵書となったら、読んでいただければ有り難い。

2017年01月10日
カワセミや鶯を見ると、幸せな気持ちになるね

朝ウォーキング195日目　duolingo108日目「昨日に続いて　カワセミ　を見た。ホオジロや今年初めてのウグイスも。カワセミや鶯を見ると、幸せな気持ちになるね。何かしら天地からご褒美をいただいているような、これだから朝ウォーキングで川沿いを歩くのはやめられないね。」「・・・」歩いているといろんなことを思いつく。いろんなアイデアが湧いてくる。すぐに実行に移す場合とそのままいったんほおっておく場合がある。同時性を感じるような出来事を感じる時には、それにのっかって実践する。2日連続で違う場所でカワセミを見たのも何かの合図であろうかなどと想いを巡らす。

2017年01月09日
鈴木藤三郎水風呂にしくじる

『鈴木藤三郎の米欧旅行日記』　72ページをお開きください。1897年、明治30年2月9日の日記に「早朝より行李（こうり）を調」えとあり、藤三郎はアメリカ・ヨーロッパにおける視察と糖業機械の買付けをすべて終わり、イギリス南部のサンサンプトン港から土佐丸に乗って帰国の途へと着きます。2月14日午後11時ジブラルタル海峡を通過して、地中海に入ります。「対岸の港の灯りが多くの星のようである」と記しています。22日、午前6時にエジプトのポートサイド港に着岸し、藤三郎は市中を散歩しています。船はここで石炭を積み込み、午後4時に出発し、スエズ運河を通過します。紅海、インド洋を経て、3月8日には「午前10時、インドのセイロン島（現在のスリランカ）を左方に見る」と日記に記しています。3月14日午前8時20分にシンガポールに着いています。ここで三井物産から友常氏が迎えに来ています。この夜、扶桑館に土佐丸の事務長三浦氏ほか三名を招いて送別の宴を催し、日本料理を振る舞っています。3月15日にはシンガポールにおける砂糖年表などを調査し、ジャワ島行きの船の手配をしています。ジャワ島のバタビア港に着いたのが3月18日でした。バタビアとは現在のインドネシアの首都ジャカルタのことです。『風聞百話』という本に、「鈴木藤三郎水風呂にしくじる」というバタビアにおける失敗談が載っています。「日本精製糖会社社長鈴木藤三郎氏はかつて欧米旅行の際に、南洋ジャワに上陸して糖業を視察する。ジャワは熱帯の地で、ホテルも皆、水風呂である。彼は壮年虚弱であったが」、冷水浴を信じてこれを実行して、以来非常に健康になった。したがって夏の水風呂は最も彼の好むところで、喜んでこれに飛び込み、持参していた石鹸で全身を洗った。水はこのために全て白色となり、石鹸のかおりで満ちた。彼は異国の汗やほこりを洗い終わって満面笑み。まさに自分の部屋に帰ると、風呂番が大騒ぎを始めて、ホテル中てんやわんやである。藤三郎がボーイを呼んで何事が起ったのか聞くと、ジャワの水風呂は水を汲み出して全身を洗うのであって、風呂の中に入るのは厳禁とのことであった。」3月20日には砂糖取引の状況を調査し、23日まで研究しています。25日にはリラパヤに移り、藤田領事と面会し、領事の添書をもらって、知事から内地旅行の承諾を得ています。この日フレーザーイートン会社に行き、支配人に砂糖の見本を見せてもらい、翌日はターナー製糖所を見学しています。藤三郎はターナー氏の案内で第一にさとうきび畑を見学し、それから製糖工場を見学し、当地の精製糖について質疑しています。藤三郎は帰国後明治三十二年三月「日本糖業論」を刊行していますが、次のように述べています。「予は先年欧米旅行の帰りに、南洋ジャワに渡航し、西端のバタビアから東端のソラバヤに至る間を、数十日同島の地理を調査し、特に製糖に関する点については過去の状況を調査し、また現在の状況を見、また将来のこの地における精製糖工業の利害得失をも研究した結果、ジャワ島における精製糖工業は非常に不利であることを悟った。その理由を略論しよう。ジャワ島において精製糖工業に関し第一の欠点は良水が皆無であることである。本島は年中大変暑く、雨量が多いといっても国中すべて岩石を見る事はまれな地勢であり、このためにこの地の大小の川は、みな泥土を洗い流し、このためにいたるところの水は混濁している。上等の旅行客でもわずかにホテルに備えつけの雨水を少しを用いて身体を洗うに止まる。中流以下の人民にあっては、濁水で洗濯し水で浴びる程度である。この例でこの地の良水に乏しく、また水の貴いことを推知できよう。あるいはまた機械を使用して良水を得る方法がないわけではないが、このため水の価格が高価になることを思わなくてはならない。なおまた石灰については、ジャワの近くのシンガポールヘ我が日本よりこれを輸出する他に求めるしか方法がない。」このようにさとうきびの一大生産地のジャワ島の視察を終えて、3月30日藤三郎はスラバヤ港を後にして、シンガポールに戻り、香港、台湾の視察へと向かいます。

2017年01月09日
小学校６年の高橋秀歩君「達人に学べ」の講師役に抜てき

養老鉄道の達人１２歳が講師　高橋君抜てき岐阜新聞Ｗｅｂ 1/8(日) 養老鉄道の講座で講師を務める高橋秀歩君。「参加した人に残していきたいと思ってもらえる講座にしたい」と意気込む＝池田町池野、同鉄道池野駅自他ともに認める大の鉄道ファンで、養老鉄道の研究に取り組む養基小学校６年の高橋秀歩君（１２）が、岐阜県池田町のさまざまな魅力に触れる講座「達人に学べ」の講師役に抜てきされた。“鉄道の達人”として、３月２０日に同町池野の池野駅で開くプログラムで、同鉄道の歴史や魅力をたっぷりと語る。　高橋君は１歳の頃から鉄道が大好き。絵本で知った踏切に興味を抱き、「カンカン」という踏切の音を聞くため、毎日母の弘子さん（５３）に連れられて揖斐駅に通ったという。　小学３年のとき、授業で養老鉄道が廃線の危機にあることを初めて知った。「身近にある鉄道を何とか残したい」。その年の夏休みから同鉄道の研究をスタートさせた。　なぜ廃線になりそうなのか、どうすれば残していけるのか－。町長や地元の保存団体の代表者らにインタビューしたほか、「猫の駅長」で一躍有名になった和歌山電鉄貴志川線（和歌山県）など他県のローカル線の事例も調べ、存続につながるヒントを探し求めた。　昨年５月、高橋君ら沿線住民の熱意もあって、同鉄道は沿線７市町が出資して設立する新法人に引き継がれることが決まり、廃線は免れた。「すごくうれしい」と喜ぶ一方で、「これからも沿線のみんなで守っていかないと」と乗って残すことの大切さを改めて主張する。　「講座に参加してくれる人にまずは『乗ろうよ』と呼び掛けたい。身近な鉄道として、まちを元気にすることにもきっとつながるはず」。同鉄道に対する熱い思いを精いっぱい伝えるつもりだ。　講座では、高橋君の講話のほか、オリジナル切符作りも体験できる。参加費は１５００円。問い合わせは町社会教育課、電話０５８５（４５）３１１１。岐阜新聞社「にゃらん列車」発進　養老鉄道と東海じゃらんがコラボ2016年10月04日養老鉄道が旅行情報誌「東海じゃらん」とコラボレーションし、車体にじゃらんのキャラクターである猫の「にゃらん」が装飾された列車を期間限定で運転している。　期間は来年３月２６日まで。車体やドア、窓、つり広告に、鮎やたらい船、ひょうたんなど沿線の名物・名所を楽しむ「にゃらん」があしらわれており、乗客を和ませている。　運行に合わせ、２２２２セット限定で台紙付きのひょうたん型乗車券セット（９８０円）や、特別デザインの「１日フリー切符」（大人１５００円、子ども７５０円）、グッズなども販売。フリーきっぷ購入者には、スタンプラリー台紙が配布され、大垣駅や揖斐駅など沿線７駅のスタンプを集めるとノベルティグッズがもらえる。　限定列車の運行情報は養老鉄道のホームページで確認できる。

2017年01月08日
佐賀県立図書館が「報徳記を読む第２集」を蔵書とし、８件所蔵館となった、感謝！　「或る列車」走行

佐賀県立図書館　８件1 図書報徳記を読む第2集二宮尊徳の会 2014.11 157.2 利用可 2 図書ボーイズ・ビー・アンビシャス第5集二宮尊徳の会 2014.8 281.04利用可 3 図書ボーイズ・ビー・アンビシャス第4集二宮尊徳の会 2014.7 281.0利用可 4 図書報徳記を読む第1集二宮尊徳の会 2014.3 157.2 利用可 5 図書ボーイズ・ビー・アンビシャス第3集　二宮尊徳の会 2014.2 281.04 利用可 6 図書ボーイズ・ビー・アンビシャス米欧留学篇　二宮尊徳の会 2013.10 281.04利用可 7 図書ボーイズ・ビー・アンビシャス　二宮尊徳の会 2013.3 281.04 利用可 8 図書報徳産業革命の人二宮尊徳の会 2011印刷 289.1 利用可佐賀県が幕末維新博へ事務局　１８人体制準備加速2017年01月07日佐賀県は６日、２０１８年の「明治維新１５０年」に向けた取り組みを推進するため「肥前さが幕末維新博事務局」を１０日付で設置すると発表した。部長級の事務局長を含む１８人体制で、１８年３月から１０カ月間、県内全域で展開する予定の幕末維新博に関する事業に取り組む。　事務局は、世界遺産推進室（室長ら４人）と有田焼創業４００年事業推進グループ（推進監を含む１５人）を発展解消する形で設ける。事務局長（部長級）に脇山行人政策部副部長（５６）を、副部長級の事務局次長に田中裕之文化・スポーツ交流局副局長（５５）を起用する。　年度途中の１月の組織改正について大田芳洋総務部長は「年単位で取り組む事業であり、１８年に向けプレ事業も進める必要がある。今は当初予算編成の時期でもあり、議論を通じて事業の全体像を早く固める必要もある」と説明した。　同日、山口祥義知事を本部長に各部局長で構成する明治維新１５０年事業推進本部の第２回会合が県庁で開かれた。山口知事は「“薩長土”に比べ出遅れ感はあるが、加速度的に準備をスピードアップさせて“肥薩長土”といわれるような取り組みをしたい」と専任組織設置の意義を強調した。　会議では、未来志向の事業にするために次世代の子どもたちに興味、関心を持ってもらうための工夫や、佐賀市だけでなく唐津や鳥栖など県内各地とネットワークで結んで県全体で盛り上げる取り組みの必要性などを指摘する意見も出た。金ピカ「或る列車」　県内疾走2016年11月24日２３日に特別企画として佐賀経由で佐世保－唐津間を走るＪＲ九州のスイーツトレイン「或る列車」（提供写真）ＪＲ九州の観光列車「或（あ）る列車」が２３日、佐賀県内で特別運行をした。佐賀駅と唐津駅で記念式典があり、沿線では地元住民が金色の列車に手を振って県内初運行を歓迎した。　長崎県の佐世保から佐賀を経由して唐津までを往復するコース。佐賀駅では佐賀清和高校吹奏楽部の演奏の中、市民ら約５００人が迎えた。山口祥義知事は、列車内で味わえるスイーツメニューに鹿島市のミカンや唐津市の黒イチジクが使われていることもあり、「（ＪＲ九州と）一緒に佐賀の持ち味を発展させていきたい」とあいさつした。　一日駅長を務めた神野小１年の梶原翔天（しょうま）君（６）と久保井睦（むつみ）さん（６）は「金ぴかできれいだった」と豪華さを実感していた。　特別運行は、８月に県とＪＲ九州が結んだ包括連携協定に基づき、観光地ツアーとして企画した。沿線の嘉瀬川河川敷では市民が手を振り、立ち上げられたバルーンも歓迎した。　或る列車は２両編成の観光専用列車で、明治時代に九州での運行が構想された幻の豪華列車の通称とデザインを受け継いでいる。車内で高級スイーツを楽しむことができ、昨年８月から大分県と長崎県を交互に走行している。

2017年01月08日
鎌ヶ谷市立図書館が「報徳記を読む第１集」を蔵書とし、４件所蔵館となった、感謝！　斎藤佑、理想のフォームは「高校生や大学生の頃」

千葉県鎌ヶ谷市4件ボーイズ・ビー・アンビシャス　内村鑑三神と共なる闘い第5集ボーイズ・ビー・アンビシャス　札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士第4集報徳記を読む　報徳は国を興し民を安んずる大業である第3集富田高慶‖著二宮尊徳の会　2016報徳記を読む　『報徳記』第一巻(『報徳要典』準拠全ルビ原文(朗読・輪読用)、現代語訳、資料集) 第1集二宮尊徳の会　2014.3鎌ケ谷市（かまがやし）は、千葉県北西部の東葛地域に位置する市である。北部には手賀沼に注ぐ大津川が流れ、南部には大柏川及び根郷川、東京湾に注ぐ海老川の支流が流れる。1776年（安永5年）：大黒屋文右衛門（福田文右衛門）が鎌ヶ谷大仏を建立。ハム斎藤佑、理想のフォームは「高校生や大学生の頃」　鍵握る「肩の状態」今季の復活を目指す日本ハム・斎藤佑樹投手。5日に千葉・鎌ケ谷市のファイターズスタジアムで自主トレを公開し、プロ7年目のシーズンへ向け、「監督に言われた場所で1試合でも多く投げられるようにしたい。1試合でも多く投げて、1イニングでも1アウトでも取れるように頑張ります」と意欲を燃やした。「去年よりはいい感覚はある」、右腕が分析する復活の鍵とは　今季の復活を目指す日本ハム・斎藤佑樹投手。5日に千葉・鎌ケ谷市のファイターズスタジアムで自主トレを公開し、プロ7年目のシーズンへ向け、「監督に言われた場所で1試合でも多く投げられるようにしたい。1試合でも多く投げて、1イニングでも1アウトでも取れるように頑張ります」と意欲を燃やした。　先発一本で臨んだ昨季は開幕2軍スタート。5月5日に中継ぎとして1軍昇格。11試合登板（3試合先発）、0勝1敗、防御率4.56と不本意な成績に終わった。復活の鍵はどこにあるのか。右腕はこう分析している。「もう1回フォームを見直して。（右肩の）可動域が狭くなっているので、そこを広く出来るように。去年よりはいい感覚はある。（結果は）試合にならないと分からないですけど、それまでの準備をしてきたいです」　開幕投手を務めた12年シーズン中に右肩の違和感を覚え、オフに「右肩関節唇損傷」と診断された。まともに右腕を上げることが出来ない重傷。13年は1試合の登板のみと棒に振り、14年2勝、15年1勝止まり。現在は右肩の状態は上がっているが、かつての右肩の柔軟性が失われているという。

2017年01月08日
何もしていない自分に辛くなった

高1が涙、道に散乱した紙拾い集め　鴻巣署が感謝状…見ないふり辛い埼玉新聞 1/6(金)　埼玉県の鴻巣署は4日、県道に散乱していた古紙を一人で回収した行田市在住、県立鴻巣高校1年の湯本里咲さん（16）に感謝状を贈った。見て見ぬふりをして通り過ぎる自分を受け入れられず、後先のことを考えずに一心不乱に集めた行動は、周囲の心を揺り動かした。　自転車で通学している湯本さんは昨年12月21日夕方、鴻巣市屈巣の県道を通りがかった際、新聞紙や折り込みチラシが半径約3メートルにかけて大量に散乱しているのを目の当たりにした。一度はそのまま通り過ぎたものの、「何もしていない自分に辛くなった」と戻って来た。　当初は古紙を自転車の前かごに積んで自宅に持ち帰ろうとしたが、収まり切れない。約500メートル離れたコンビニエンスストアへ行き、ごみ袋を買って戻り、再び拾い集めた。現場は交通量の激しい通り。湯本さんは青信号になるたびにひたすら拾い続けた。　　午後5時20分ごろ、同署に「女子高生が落とした荷物を一人で拾っている。かわいそうだから助けてほしい」と連絡が入った。署員が駆け付けると、すでにごみ袋3袋分、計10キロの古紙が回収されていた。持ち帰り方法を考えていた矢先に署員が到着。安心した湯本さんの目からは涙が流れた。　　高校ではバスケ部に所属している湯本さん。学校周辺のごみ拾いなど美化活動をしてから朝の練習に取り組んでおり、「学校でもやっているので当たり前と思って拾いました」と振り返った。　　市村知孝署長から感謝状を贈られ、湯本さんは「周りの事をもっと見られる一年にしたいです」とほほ笑んだ。

2017年01月08日
「鈴木藤三郎顕彰会」の名前で、村松梢風の近代名勝負物語、鈴木藤三郎氏を描く『砂糖と醤油』を含む全一一巻を森町図書館へ寄贈しました

一月六日、森の元気屋さんから、「鈴木藤三郎顕彰会」の名前で、村松梢風の近代名勝負物語、鈴木藤三郎氏を描く『砂糖と醤油』を含む全一一巻を森町図書館へ寄贈しました。」とメールをいただきました。藤三郎の伝記を最初に刊行したのは、その子息鈴木五郎氏の書いた『黎明日本の一開拓者　父鈴木藤三郎の一生』です。五郎氏は、その後『鈴木藤三郎伝』を刊行していますが、それに村松梢風氏が「発明王の面影」という序文を寄せています。「発明王の面影　私は鈴木藤三郎氏を一度見たことがある。明治四十二年頃と思う。鈴木氏が創立者の一人である静岡県の周智農林学校に奉職していた私は、生徒の修学旅行に付き添って東京へ行く途中、当時鈴木氏が隠棲していた富士の裾野の農園に生徒と共に一泊させて貰った。主人は上京して不在であったが、翌日私たちが佐野駅（現在の裾野駅）から汽車に乗ろうとしていると、ちょうど東京から着いて下車した鈴木氏と駅でお目に掛ったのだ。頭髪はほとんど白く、でっぷりとした温顔の紳士だった。それが私がこの偉人を見た最初であり最後だった。　鈴木藤三郎は、発明王として、大事業家として、中央に雄飛した存在で、地方的関係は少なかったが、それでも郷党の間では憧憬の的で、ほとんど神様くらいに思っていた。実際普通の人間業であれだけの発明をしたり、あれだけ先覚者的事業をなしとげられるものではない。政治家や世間並の実業家とちがって、ほんとに根底から、第一歩から、自己の創意を生かしていった大事業家であった。鈴木の発明や事業については本書に詳しいから贅言しないが、彼こそは明治が生んだ最大傑物の一人であった。　彼の最後の発明、事業となった日本醤油会社の、早造り醤油なども、現在では皆それを実行している。時代が早過ぎたために、反って神秘化されて、それが彼の失脚の因となったとは皮肉である。その成功を恐れる一派の卑劣な陥穽があったという説もあるが、ここでは言わない。　この偉人の伝記が今度嫡子五郎氏によって、正確に、客観的に書かれたことは、故人を追慕するばかりではない。これによって感激奮起する人が必ず少なくないことを確信する。　昭和三十一年十月　　　村松梢風」　おそらくこの序文がきっかけとなったのでしょう。『砂糖と醤油』に『鈴木藤三郎伝』がテニオハを直した程度で載録されています。おそらく、五郎氏が父藤三郎のことを広く世に知ってほしいと当時人気作家の村松梢風氏に懇望したのではないだろうか。『砂糖と醤油』には、森町のことが、美しく的確な描写で描かれています。「遠州森　遠州の森というところは、近年、森の石松で大層有名になった。事実その以前には、広く世に知られているほどの地名ではなかった。東海道筋から、北にはいること三里、秋葉街道の関門にあたる。山間の小都邑（とゆう）である。太田川がその傍らを流れ、南の一方は僅か開けてはいるが、東西に山が迫っているから、発展しようと思っても発展する余地がないといったような、昔からちっとも変わらない田舎の町である。近年どこでもやるように、隣接の四、五か村を合併したため人口も増加したであろうが、本来の森町は一万にも満たぬ人口で、それが殖（ふ）えもせず減りもせず、日本全体の膨張とはまるで無関係であるかのように、同じような状態で、半世紀も一世紀も経過して来た、かなり古風な町である。　それが森といえば、すぐに石松という。石松だって実際は森で生れたわけではない。幼くして父を喪（うしな）い、あわれな孤児（みなしご）となってさ迷っていたのを、森の五郎という侠客（きょうきゃく）が拾い上げて育ててやったのが、後に清水の次郎長の子分となって、森の石松と名乗ったのである。　石松ばかり有名になったが、ほんとうをいえば、もっと特筆すべき人材が森から出ている。本編の主人公となるべき鈴木藤三郎はその第一人者だが、それ以外にも伝えるに足る人物がないではない。それらのことは追い追い書くとして、いったい文化の根源のないところからは人物が出にくいものである。　森というところは、城下町でもなく、今もいう通り発展も飛躍もしない山家（やまが）の小さな町だが、不思議に、旧幕時代から引き続いている文化の流れのようなものがあったらしい。ずっと古いことは分らないが、慶長の頃、有名な知恩院の梵鐘（ぼんしょう）を鋳た、日本鋳物師総大工山田七郎左衛門という人は、遠州森の住人であること、鐘の銘によっても明かである。降（くだ）って徳川中期とか、幕末の頃までは、この土地の商売はかなり繁栄したらしい。ある年十返舎一九が江戸を立って東海道を上って来た。「膝栗毛」で、この文人の名は海内（かいだい）に騒がれていた。それを知ると森の旦那衆数名が相はかって、どこでどういう風に頼んだか知らないが、十返舎一九先生に、東海道から三里も奥へ入った森へ、わざわざ駕（かご）をまげて来て貰った。　その時旦那衆の考えでは、何しろ膝栗毛の作者だから、無類の通人で洒落（しゃれ）沢山の人だろうと予想していたところが、一九もその頃は鬢髪（びんはつ）霜をおき、顔に深い皺をたたえて、口数少なく、酒も飲まず、扇子を額に当ててさしうつむいていることが多く、問えば物静かに答えるといった態度であるので、一同案に相違したという伝え話を、私は土地の故老から聞いたことがある。　この話は、あの滑稽本の作者の真面目を現わしてもいるが、私がここに引用したわけは、当時の森の旦那衆には十返舎一九を招待するほどの、文化的興味と教養があったことが想像されるからである。昔は、遊歴の画家、詩人、書家などが多かった。相当高名な人でも、居すわっていては自分の書画が売れないので、旅に出て、土地土地の人の求めに応じて揮毫をするのだ。この風習は、明治の末頃まで残っていた。そういう遊歴の先生たちが、森へは盛んにやって来て、長く滞在したものだ。文雅の好事家が多かったというよりも、この土地の経済力がそれだけ高かったことを証明しているのだ。　ある有名な詩人が森へ来て、作った詩の中に、この土地を京都になぞらえて「宛然これ小京都」とかなんとかいって礼賛した。多分にお世辞がまじっていることは勿論だが、東西に山が迫っていて、町に添って流れている太田川の清流を鴨川にたとえ、その山紫水明をたたえたことは満更当っていないことはない。　とにかく森には富商が多かった。前に書いた日本鋳物師総大工山田七郎左衛門の後裔は連綿として続いて中町という所に住居し、代々先祖の名を継承して釜屋即ち鋳物業を営み、維新頃まではずいぶん栄えた名家であったらしい。明治の終りまでもその家は残っていたが、家道は傾いて昔の面影はなかった。　海道筋を離れたこの山間の小都邑（とゆう）が繁栄した主な理由は、先ず秋葉街道の関門であることを挙げなくてはなるまい。ここから秋葉山までは山道八里である。火伏せの神といわれた秋葉三尺坊大権現は、全国に信者が多く、秋葉講という講を作って、春秋二期には参拝者が幾万の数に上った。汽車も電車もない時代だから、それらの道者は東海道から陸続として歩いて来たのだ。そして最後の泊り場が森であるわけだ。翌日八里の山道を一気に歩いてお山に到着するのだ。だからこの土地には旅籠（はたご）屋が多く、旅の道者が落して行く金も少なくなかった筈である。　次が、森には古着屋が断然多かった。この古着商は、近村の百姓を顧客にするだけではそう発展する道理はない。彼らはかなり手広く商いをしたものらしい。　その一人に福川泉吾という大商人があった。彼は明治の末頃八十歳ぐらいの高齢で歿した人だから、旧幕府時代すでに働き盛りであったわけだ。　この福川の仕事のしぶりは、番頭手代を連れて上方へ行って古着を大量に買い込み、それを伊勢の四日市辺から船に積み込んで奥州へ送って売り捌くのだった。当時の上方と奥州地方との富の差がこれをもっても知れる。　福川はこの仕事を年々歳々くりかえして、富を築いたが、そのうちに横浜が開港になって、外国貿易が始まった。炯眼な福川ははやくもこれに着眼し、国産の茶を輸出することを考えた。試みに遠州のお茶の見本を持って来て外商に見せると、忽ち商談が成立した。　彼は国へ帰って茶の買い集めに奔走し、荷物がまとまると、それを同国相良（さがら）の港から横浜へ輸送した。　遠江は昔から、京都の宇治、武蔵の狭山と並んで茶の産地であった。・・・遠州でも、茶のよく出来る土地は、周智、小笠、榛原の三郡であって、その中でも、周智郡の中心である森町付近の茶は最もすぐれているとされていた。　福川泉吾は、遠州全体に亘って茶を買い集め、後には駿河の安倍郡あたりからも買い求めて、横浜へ送った。・・・　福川泉吾は、茶の輸出で巨利を博して大富豪となった。彼はその金で山林を沢山買い、他県までも手をのばして日本一の山持ちになった。養嗣子忠平の代になると益々膨張して日本の長者番付でも個人では一、二位にあげられるくらいになったが、基礎は傑物泉吾が築き上げたのである。　泉吾はこのような大商人だから、散ずべきところには散じたであろうが、私生活には一文も徒費しなかった。実に倹約無類の人であった。彼は一厘をも惜しんだ。森から東海道線の袋井とか掛川へ行くのに、電車も馬車もない時代で、人力車ならあったが彼は決してそんなものには乗らないで草鞋ばきで歩いた。毎年の氏神の祭礼の時は各町内が山車（だし）を出し町中を練り歩き、浮かれ回るのだが、福川家だけは祭礼の提灯も出さず、夜九時になると石油のムダ使いをしないために家の中の灯火も消してしまった。　泉吾の倹約に関する逸話は無数にあるが略し、要するに遠州森の環境は大凡以上述べたような土地であった。　この遠州森へ、本編の主人公鈴木藤三郎は安政二年（一八五五年）十一月十八日に生まれたのである。後年彼が偉大なる発明家となり、産業革命の先駆者なったのも、この環境に刺激された点がなかったとはいえないだろう。　又ここに蛇足を加えるならば、筆者の私も挿絵の富永謙太郎氏も、共に森の出身なのである。両者が協力して、郷党の大先輩の生涯を世に伝えることになったのも、一種の奇縁として、感慨なきにしもあらずだ。」　鈴木藤三郎氏の業績を広く世に知らしめようとした村松梢風氏の『砂糖と醤油』を含む『近代名勝負物語』を、「鈴木藤三郎氏顕彰会」の名前で森町図書館に寄贈したことも、いわれのあることなのです。ちなみに『時代屋の女房』で文壇デビューした村松友視氏は梢風の孫にあたり、『鎌倉のおばさん』という祖父に関する作品があります。

2017年01月08日
岩手県の大槌町立図書館が「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」「ボーイズ・ビー・アンビシャス第１集」を蔵書とし9件所蔵館となった、感謝！

岩手県大槌町9件ボーイズ･ビー･アンビシャス　新渡戸稲造の留学談･帰雁の蘆二宮尊徳の会ボーイズ･ビー･アンビシャス　札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士第4集二宮尊徳の会ボーイズ･ビー･アンビシャス　内村鑑三神と共なる闘い第5集二宮尊徳の会報徳記を読む　報徳は精神変革である第2集二宮尊徳の会二宮金次郎の対話と手紙第一小田原編(少年・青年期)二宮尊徳の会二宮尊徳の会報徳記を読む第1集二宮尊徳の会補注鈴木藤三郎の「米欧旅行日記」　明治29年（1896）7月24日〜同30年（1897）5月8日米欧旅行日記日本精製糖株式会社専任取締役鈴木藤三郎二宮尊徳の会ボーイズ・ビー・アンビシャス　≪クラーク精神≫＆札幌三人組（新渡戸稲造・宮部金吾・内村鑑三）と広井勇一第一集　二宮尊徳の会遠州報徳の師父と鈴木藤三郎　二宮尊徳の会大槌町は、日本の岩手県上閉伊郡に所在する町。縄文時代の遺跡が多く見られる、太平洋に面している町であり、現代では、振興山村、辺地、過疎地域の指定を受けている。1973年4月には、東京大学海洋研究所国際沿岸海洋研究センターが開所している。大槌町ふるさと納税特産品がリニューアルしました！2016年12月13日みなさん、はじめまして！こんにちは(^^)ふるさと納税特産品のリニューアルについて、お知らせです♪ テレビやネットでも取り上げられ、注目されている「ふるさと納税」ですが、ふるさと（応援・貢献したい都道府県・市町村）への寄附金のことで、個人が2,000円を超える寄附を行ったときに、住民税と所得税から一定の控除を受けることができる制度です。しかも、ご寄附をいただいたお礼として、大槌町の特産品を贈呈しています(*^^*) その特産品が、12月1日よりリニューアルしました！特産品の数は57品と従来の24品から倍以上に増加。特産品の水産物はもちろんのこと、新たにマツタケやお酒、体験型サービスも加えて充実させました。虹色通信の1月5日号「コミュニティ総合支援室からのお知らせ」

2017年01月08日
高校時代は監督の話を聞く時、帽子を脱いだかもしれないが、青学大は違う。何のために帽子をかぶっている？　雨にぬれないためだろう。なら、脱がない方がいいはず。今までの常識を疑ってほしい

青学大、渋谷センター街で箱根３連覇＆年度３冠Ｖパレード！もみくちゃにされながら繁華街行進2017年1月7日箱根駅伝（２、３日）で完全優勝し、史上初の大会３連覇と年度３冠を同時達成した青学大が７日、東京・渋谷センター街で優勝パレードを行った。自身９度目の挑戦だった今大会に向けて原晋監督（４９）は「サンキュー大作戦」と命名。指揮官は「サンキュー！　サンキュー！」と“お約束”の言葉を繰り返しながら、大混雑する土曜日の渋谷センター街をもみくちゃにされながら行進した。日本有数の繁華街に大歓声が響き渡り、主将の安藤悠哉（４年）、エース一色恭志（４年）らはＶ３＆３冠の反響の大きさに驚きながら、改めて優勝の喜びをかみしめていた。　パレードの前には渋谷区の青山キャンパスで優勝報告会も開催された。「本格的な強化を開始した１３年前、誰が箱根駅伝３連覇、大学駅伝３冠を成し遂げると想像したでしょうか。ここまで来られたのは皆さんのお陰です」と原監督は、集まった約１８００人の学生、職員らに頭を下げた。ここでも、あいさつの最後に「サンキュー！　以上でございます」と締めくくると、盛大な拍手と歓声が送られた。　新チームはすでに５日から始動。今大会は当日変更で８区から補欠に回った吉永竜聖（３年）が新主将に内定した。「僕らの代で優勝を途切れさせるわけにはいかない」と吉永は意欲的に話した。今回の優勝メンバーから外れた中村祐紀（３年）らは８日に栃木・高根沢町で開催される「高根沢町元気あっぷハーフマラソン」に出場するため、パレード終了後に現地へ向かった。華々しい祝勝ムードとは対照的に、箱根４連覇に向けて地道に走り出している。青学大“裏１０大事件”。　〈１〉原監督、陸連幹部と大ゲンカ　前回大会後、ひとりの選手が知人女性とトラブル。６月、日本選手権の会場で日本陸連幹部にその選手を「犯罪者」呼ばわりされると原監督は激高した。「起訴もされていない選手を犯罪者と呼んでいいのか？　やじ馬のオッサンとは違う！　日本陸連の幹部の発言として無責任だ！」「選手とチームを守るためなら相手が誰でもケンカする」　〈２〉下田、ほろ酔い泣き笑い　１０月、出雲駅伝で完勝した夜の祝勝会。下田は３区で東海大の関颯人に敗れたことに悔しさ爆発。「下田裕太に未来はあるのでしょうか！」と絶叫した。「ある、ある。大丈夫だ」と仲間はすぐに合いの手。　〈３〉新入生、カルチャーショック　２月、宮崎合宿に入学前の新入生が体験参加。小雨が降る中の練習直前、原監督が確認事項を伝える際に新入生はそろって脱帽。「高校時代は監督の話を聞く時、帽子を脱いだかもしれないが、青学大は違う。何のために帽子をかぶっている？　雨にぬれないためだろう。なら、脱がない方がいいはず。今までの常識を疑ってほしい」　〈４〉一色、雪かき　１月下旬、一色は教室の机に左太ももをぶつけて全治３日の軽傷。練習場に雪。長靴を履いて雪かきに専念した。　〈５〉村井、“５年生”の意地見せる　村井は留年しているため実は大学５年生。昨春、卒部も考えたが、チームに残った。その時から小野田の控えとなることは濃厚だったが、地道な練習を続けた。「男気がある」と原監督。　〈６〉秋山、市民ランナーより遅かった？　９月の５０００メートル学内記録会。自己ベスト１３分５３秒の秋山が２１分５８秒の大ブレーキ。１２月の５キロ走でも２１分台の失態。だが、本番では３区で２年連続区間賞。「不思議な選手だ」と原監督。　〈７〉安藤、主将なのに優勝パレードで脇役？　指揮官「主将でも優勝メンバーでなければ後方に回ってもらう」「それだけは避けたかった」。１０区４位だった安藤は安ど。　〈８〉鈴木、神ってるパフォーマンス　出雲駅伝の前日、１区に抜てきされた鈴木は「神ってる走りをします」と宣言。従来の体育会では「１年坊が調子に乗るな！」と先輩に怒られるケースだが、４年生の小関一輝主務は「面白い！」と褒めた。　〈９〉田村、キレキレのツッコミ　鈴木は出雲駅伝で区間５位。２区の田村は「よく頑張った」と褒めた上で「でも、神ってはいなかった。普通の好走だよね」　〈１０〉吉永、追試合格　１１月の世田谷ハーフマラソンはメンバー選考会。１週前の全日本Ｖメンバーは免除されたが、３区で苦戦した吉永は「追試」を命じられた。チーム２位と踏ん張り、登録メンバー入り。厳しい競争が青学大のレベルを上げる。原監督　「日本のマラソン強化に携わりたい。昨年１１月に日本陸連の長距離・マラソン強化戦略プロジェクトのリーダーに就任された瀬古（利彦）さんは、従来の練習法を尊重するとともに新しいチャレンジに対しても柔軟な考えを持っていると思う。２０年東京五輪はすぐにやってくる。劇的な変化を恐れていては進歩はない。古巣の中国電力、有能な花田（勝彦）監督と渡辺（康幸）監督がそれぞれ率いるＧＭＯアスリーツ、住友電工とタイアップし、互いの練習方法の長所を取り入れたり、指導者や選手同士が刺激し合うことは大きなプラスになる」　「大手企業の実業団チームだけ頼っては進歩はない。元気のいい中小企業に個人スポンサーとなってもらい、マラソンの競技人口とスポンサー数を増やす。チームを丸抱えすると年間、何億円も必要になるが、選手１人の個人スポンサーであれば、給料や合宿費などを含めて年間１０００万円ほどで済むだろう。中小企業の支援を受けた選手は自ら指導者を選ぶ。出身の大学チームに残ったり、社会人選手として別の大学チームに行くのもありだろう」　「入社してみたら練習方法や環境が合っていなかった、という選手は移籍した方がいい。移籍希望が、単なるわがままなのか、真摯（しんし）に競技を考えてのことなのか、真っ当な指導者であれば分かるはず。移籍した選手が活躍されたら困るとか、そんな狭い了見では世界に太刀打ちできない。チーム・ジャパンとして戦っていかなければならない」　「ライバルは野球、サッカーなど別のスポーツ。箱根駅伝人気は中学生、高校生の競技人口を増やすという大きなメリットがある。箱根駅伝人気を社会人の強化につなげることが重要だ」　「実は区間配置は悩みが多かった。秋の駅伝シーズンに入った当初、１区は鈴木塁人（１年）、５区は内田翼（４年）と考えていた。しかし、内田は１１月に右足甲を傷めて戦線離脱。鈴木も登録メンバー１６人（１２月１０日締め切り）に入った後、左すねを故障した」　「９区の池田生成（４年）は１０、１１月は貧血でほとんど走れなかった。８区の下田裕太（３年）は１２月に足首を捻挫し、３日間、全く走らなかった。３区の秋山雄飛（４年）は１２月下旬の５キロで２１分もかかるし。７区の田村和希（３年）も年末の３０日に風邪で寝込んだ。区間配置プランは何通りも考えた。２区の一色恭志が常に安定していたのはさすがだった」　「下田、梶谷瑠哉（２年）、鈴木だろう。ただ、これから急成長する選手にも期待したい。一色の穴はやはり大きい。高いレベルで争ってほしい。田村和希が生きる区間は１区か３区だろう」　「下田を３年連続で８区に配置できるようなチームを作れれば絶対に強い。下田には次こそ、最古の区間記録（１９９７年、山梨学院大・古田哲弘）を破ってもらいたいという思いもある」　「青学大で勝ち続けてこそ、私の提言も説得力が伴う。これからも批判を覚悟の上で、日本陸上界の劇薬でありたい」

2017年01月07日
小冊子『ツキを呼ぶ魔法の言葉』が10冊届きました

森町の〇〇さんからメールをいただいた。御礼明けましておめでとうございます。小冊子10冊届きました。代金は銀行口座に振り込ませていただきます。本年も宜しくお願い致します。すぐに返信のメールをした。〇〇様代金は郵便局のスマートレターを購入し、静岡県内（遠州以外）の公共図書館へ寄贈し、「遠州報徳の真髄と鈴木藤三郎の報徳の精神」を広く静岡県内に知らしめましょう。ちょうど〇〇さんが10冊求めていると〇〇さんからメールがあった朝、知り合いの女性（職場の同僚といざこざが起こって、すぐに怒りを発し、悪口をいうので）に昨年、暮に小冊子を貸してあげて「汚い言葉を言ってはいけない、人の悪口を言ってはいけない、怒ってはいけないそういう言葉は、積上げたツキ（本当はハッピネス、幸せ）を失ってしまうよ」　と小冊子の該当部分を示して、アドバイスしていたのですが、その日、「小冊子を余分に持っているけど、一冊買う？」と聞いたところでした。以前、小冊子をいっぱい買って知り合いの大勢に差し上げたことがありますが、自分から求めてくるのでなければ、結局ムダになってしまってしまうことを体験しているので、対価を払っても求めるか、テストしてみたのです。結局、彼女は「考えておきます」と貸した本も返し、相変わらず　同僚と　いざこざ　が絶えないようです。　少し、悪口はおさまったようにも思われますが・・・・ですから、本人が本当に小冊子を読みたいのかを確認できてから、渡したほうがこの小冊子は生きると思います。私は10数年、この小冊子のイスラエルのおばあさんの「魔法の言葉」を実験し、検証していますが、これは無意識をコントロールする優れた方法です。ただ小冊子は「ツイてる」とか、こぼれ幸いをのぞむような脇道があって、多くの人が実践しても効果がないやと途中でやめてしまうようにも思われます。残念なことです。「嫌なことがあったら、ありがとう。」「良いことがあったら、感謝します。」実現していないことでも、「そうなりました、感謝します」と疑いもなく不安もなく言い切ってしまうとそうなると受け取って実践する。これが継続して毎日の生活習慣になるほどに実践すると、ストレスや不安がなくなります。一見、悪いように思われる現象も実はそれは気づくための良いことであったと受け取れるようになります。現在も読書会の仲間と「〇〇さんにとってもよいことがたくさんありました」とお互いに朝に唱え、一か月ごとに会って検証しています。おそらくは札幌農学校の内村鑑三、新渡戸稲造らの2期生も、お互いにお互いの幸せを祈っていたのです。そうした絆が50年後まで続いた原因であろうと思われます。五日市先生の講演会http://itsukaichi.jp/seminar/「魔法の言葉」を実践し、実験する仲間にとっても良いことがたくさんありました、感謝します

2017年01月07日
聖心女子大学が「ボーイズ・ビー・アンビシャス第１集」を蔵書とし、４件所蔵館となった、感謝！　「機会がありましたら、お立ち寄り下さいませ」

大学図書館　15冊　東京大学(A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,M,N,O,P) 、宇都宮大学(A,B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O) ）、高知大学(B.C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P)、東京農業大学学術情報センター〔オホーツク〕（B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P）、東洋大学（B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P）、 14冊九州大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O)、大阪教育大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O)、鹿児島純心女子短期大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O ) 、北海道教育大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P) 、鹿児島県立短期大学(C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O,P)、　13冊　京都大学(A,B,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N) 、岩手大学(B.C,D,E,F,G,H,I,J,K,LM,N) 、福井大学(B,C,D,E,G,H,I,J,K,L,M,N,O) 、敬和学園大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L,M,N) 、駒澤大学（B,C,D,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O）、独協大学（B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,N,O）、　12冊　東北大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L,M,N) 、長崎大学（B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,P）、聖隷クリストファー大学(B.D,F,G,H,I,J,K,L,N,O) 、水産大学校（B,C,D,G,H,I,J,K,L,M,N,O）、桐蔭横浜大学図書館（B,D,F,G,H,J,K,L,M,N,O,P）、11冊　鹿児島大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L)、立命館アジア太平洋大学（APU）(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L,M,N)、高知工科大学（C,D,E,F,G,I,J,K,L,M,N）、青山学院大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,N,O) 、沖縄国際大学（C,D,G,H,I,J,K,L,N,O,P）10冊　徳山大学（B,C,D,E,G,H,I,J,K,L）、宮城教育大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K)、関西国際大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K,L) 、金沢学院大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,L) 、玉川大学（B,C,D,F,G,H,I,J,K,L）、北星学園大学（B,C,D,F,G,H,I,J,K,L）、法政大学(B,C,D,E,F,G,H,I,J,K）、静岡産業大学（B,C,E,F,G,H,I,J,K,L）、西南学院大学（B,G,H,I,J,K,L,M,N,O）、東京農業大学（B,D,E,F,G,H,I,J,L,N）、酪農学園大学（B,C,D,H,I,J,K,L,M,P）、　　9冊　北海道大学(B,C,D,F,D,G,H,I,J,K)､九大理系（D,G,H,I,J,K,N,O,P）、弘前大学(B,C,D,F,G,H,I,J,K)、福島大学(B,C,D,G,H,I,J,K,L) 、神戸大学(A,B,D,E,F,G,I,J,L) 、愛媛大学（B,E,D,H,I,J,G,L,M）、高崎経済大学(B,C,D,G,H,I,J,K,L)関東学院大学(B,C,G,H,I,J,K,M,N) 、北海学園大学（C,L,H,G,I,J,K,P）　 8冊　金沢大学(B,C,D,E,F,G,I,J)、日本大学生物自然科学部(C,D,E,F,G,H,L,M)、武庫川女子大学（G,H,I,J,L,K,N,O）7冊　小樽商科大学（D,E,F,I,J,M,M）、群馬大学（D,E,F,G,K,L,M）、新潟大学(B,D,F,G,H,I,J)、京都教育大学（D,F,G,I,J,K,L）、早稲田大学(A,B.D,G,H,I,J) 、東北福祉大学（C,H,I,G,J,K,L）、活水女子大学（C,G,H,I,J,K,L）、高知工科大学（D,G,I,L,H,J,N）、東北学院大学（G,H,J,K,L,M,L）、札幌大谷大学（G,H, I,J,K,L,N ）、東海大学(B,F,I,J,K,M,N）６冊　大分大学（C,G,H,I,J,K）、鳥取短期大学（G,H,I,J,K,O）５冊　日本女子大学（C,F,H,I,K）、静岡理工科大学(B,G,I,J,L,M),同志社大学（B,F,K,J,N）、首都大学東京（B,G,I,Ｊ,L）、南山大学（G,H,J,K,O）、豊橋創造大学（I,J,K,M,N）、近畿大学(H,I,J,K,O) ４冊　上武大学(C,D,E,F)、同志社女子大学（D,F,G,J）、兵庫大学（G,H,I,J）、國學院大學（F,G,I,J）、北陸学院大学(F,G,J,L) 、東海大学中央（B,I,J,M）、聖心女子大学（D,H,I,J）、　３冊　埼玉大学(B,D,F)、高野山大学（B,C,D）、京都工芸繊維大学（I,J,K）、神戸学院大学（B,D,E）、神戸国際大学（G,I,J）、愛知学院大学（H,J,L）　２冊　静岡大学(A,B)、大阪市立大学（B,F）、宮崎大学（G,J）、金城学院大学（F,J）１冊　北海道科学大学（I）、群馬県立女子大学（I）、東京都市大学（D）、慶応義塾大学（A）、甲子園大学（G）、佐賀大学（B）、上越教育大学（B）、鹿屋体育大学（D）、日本大学国際関係学部（F）、室蘭工業大学（I）、東京女子大学（G）、ＩＣＵ(J)、フェリス女学院大学（D）、昭和女子大学(J)、浜松学院大学(F)、滋賀大学（B）、神戸海星女子学院大学（G）、山梨学院大学（J）、常葉学院短期大学(C)、Ａ　日本近代製糖業の父台湾製糖株式会社初代社長鈴木藤三郎　　Ｂ　報徳産業革命の人　報徳社徒鈴木藤三郎Ｃ　二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木藤三郎　Ｄ　ボーイズ・ビー・アンビシャス―クラーク精神＆札幌農学校の三人組と広井勇　Ｅ　砂糖王鈴木藤三郎―氷砂糖製造法の発明―　　Ｆ　ボーイズ・ビー・アンビシャス―米欧留学篇　Ｇ　ボーイズ・ビー・アンビシャス―新渡戸稲造の留学談・帰雁の蘆　　Ｈ　報徳記を読む第１集Ｉ　ボーイズ・ビー・アンビシャス―札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士－「紳士」の工学の系譜Ｊ　ボーイズ・ビー・アンビシャス　内村鑑三神と共なる闘い―不敬事件とカーライルのクロムウェル伝Ｋ　報徳記を読む第２集Ｌ　二宮金次郎の対話と手紙　第一小田原編（少年、青年編）Ｍ　補注鈴木藤三郎の米欧旅行日記　Ｎ報徳記を読む第３集　Ｏ　報徳記を読む第４集　Ｐ　遠州報徳の師父と鈴木藤三郎静岡県裾野市桃園にある不二聖心女子学園は鈴木能三郎が経営した鈴木農場の跡地にあり、そこにある茶畑がつらなる不二農園はかつての鈴木農場がそのままに偲ばれる今になっては鈴木藤三郎を偲ぶことができる貴重な場所である。これまで二回、森町の有志と見学会を実施した。最初の時は、〇〇さんがニッカの木の近くで、「どこからか馬に乗った藤三郎が出てくるような気がするね」と言われたほど、自然が豊かな場所である。教会の屋根を前に遠く山々をのぞむと、スイスか北欧にでもいるようにも思える。２回目は、鈴木藤三郎の曽孫の方とご一緒したが、司書のTさんが鈴木藤三郎のアーカイブを作られていて、当時の貴重なボーラーの写真を見せてくださったり、藤三郎が発見した桃園親王の碑の跡を紹介していただいた。昨年１２月１７日の袋井講演用に作成した「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」も藤三郎アーカイブに加えていただこうと寄贈した。そのTさんから賀状をいただいた。「１２月には貴重な資料をお送りいただきまして、ありがとうございました。ぜひまた機会がありましたら、お立ち寄り下さいませ。」まだ本会のメンバーは私以外訪問したことがない。本当に機会を作って、鈴木藤三郎アーカイブと不二農園を案内したいものである。

2017年01月07日
藤三郎、婦人のエスコートを断る

藤三郎、婦人のエスコートを断る十二月十三日にハノーバー駅からハンブルグにむかいます。十四日にマルチンブルカード氏に製糖工場の見学について紹介してもらおうとしますが、当時ドイツは日本に砂糖を盛んに輸出していて工場見学はすべて断られています。十五日には電気原動機製造所を見学し、商品取引所で数千人が群集して商品取引に従事している状況を見学します。藤三郎は工業生産から商品取引まで近代資本主義の流れの最新知識をこの米欧旅行で得たのです。この夜、シモンズ氏の自宅に夕食に招かれています。アメリカやヨーロッパでは夕食に招かれた客は主催のお宅の婦人の腕をとって食卓までエスコートするのが礼儀でした。わが藤三郎は日本男児としてご婦人の腕をとってのエスコートなんてできないと意地をはります。藤山：夕食のテーブルへの案内を受けたら、主賓（しゅひん）のあなたが当家の奥さんの手を引いて食堂に入るのです。出るときもやはり同様ですから、そのつもりでうまくやってください。藤三郎：なにい、人の細君の手を引いて出入りすると、バカな、そんなバカなことを。藤山君、私にそんなまねはできない。藤山：いや、それが西洋の礼儀なんだから、仕様がない。鈴木君、どうぞそうしてください。藤三郎：いやできん。ぜひにもというなら、私は帰る。藤山：それじゃあ困る。　この時はやむなく、藤山治一氏が藤三郎に代って主賓をつとめたといいますが、おそらくハンブルグでは今井氏が代役を勤めたことでしょう。十六日の夜十時半にハンブルグを去ってオランダに出発し、イギリスのロンドン、ビクトリア駅に到着したのは、十七日午後十時でした。一月に及ぶフランス・ドイツの旅でした。十二月十八日からホテルにこもり、集めた機械類の見積書や説明書の翻訳を今井氏と協力して行うとともに、最新式の工場の設計図作成に専念します。それができあがると、機械ごとに専門の機械製作所に詳細な仕様書を提出させた上で、競争入札を実施しました。さらに見積りの値段が高価だと思ったものについては、その落札価から更に値引きさせて適正な価格とさせています。「黎明日本の一開拓者」一七六ページには「残っている当時の契約書の控えを見ても平均一割五分の値引きをさせている」とあります。翌年二月二日に徳富蘇峰と面会していますが、その時「その物の本当の値打が分っていて、しかも欲心にひっかけられることさえなければ、欧米人を相手に回しても決してやたらに卑下する必要はない。科学が格段に進み、取引の習慣が少しくらい違っていても、商業の根本では日本人も欧米人もそう違うものではないということがハッキリわかった」というと、徳富蘇峰も大いに共鳴したとあります。　一八九七年一月一日は、「元旦、皇国に向いて遥かに新年を祝す」とあり、今井氏と二人で写真館に行ったとあります。現在残っている写真はこの時のものと思われます。一月二十日から二週間ほどグラスゴー、グリーノック、リバプール各地の機械製造所を回って、発注した機械の製作状況を実際に視察し、二月二日にまたロンドンに帰りました。藤三郎の出発後の機械の製作や発送の監督は三井物産ロンドン支店に手数料を払って委託し、こうしてすべての手はずを整えて二月九日にロンドンをたって帰国の途に着いたのです。

2017年01月07日
「魂の挨拶」先輩に心ない声や、そんなことを言うような人がいたら、自分は許しません。ここでの敗北を忘れてしまうと、人間としても、選手としても成長できません。自分たちはこの日のことを忘れるわけにはいきません。

待ってるぞ、中央大学。予選会が終わると、監督や選手たちが関係者に挨拶をするのが習わしになっている。本戦に進めなかった大学の報告会は重たい。中大は1年生主将、舟津彰馬（福岡大附属大濠高）が挨拶に立った。　舟津は7月から4年生に替わって、箱根駅伝までという条件付きで主将になった。舟津が予選会敗退後、OBたちを前に話した「魂の挨拶」。上級生たちはうつむき、ハチマキがトレードマークの4年エース町澤大雅が「すいませんでした」と叫ぶ。絶望感が漂う空気の中、舟津はマイクを取ることもなく話し始めた。「最初に、多くの応援をいただき、本当にありがとうございました！　多くの沿道の声援が選手の力となり、予選通過とまではいきませんでしたが、しっかりと変わった姿を見せられたと思います。　自分が主将になって、先輩方に迷惑をかけながら3か月間、しっかりやってきました。先輩方も自分をサポートして下さいました。試合を見て頂いてもわかる通り、中央大学が『前に出てレースを作る走り』、『しっかりと貪欲にタイムを狙っていく走り』、見て頂いたと思います。11位という本当にあと一歩の順位で、本当に申し訳ありませんでした」「外部から心ない声や、本当に今年は大丈夫なのかと、多くの声をいただきました。でも、自分たちはやれると思いながら、やってきました。それに対して、誰も文句は言えません。もし、先輩方に文句を言うような人がいたら、自分が受けて立ちます。自分にすべてぶつけてください。先輩に心ない声や、そんなことを言うような人がいたら、自分は許しません。」「確かに外の人から見れば、自分たちの頑張りが足りなかったから、予選通過ができなかったと。それは否定できません。自分たちの頑張りが足りなかったからこそ、こうやってあと1つのところで、（本戦出場を）逃してしまったと、自分たちでもわかっています」「走る姿を見て頂いた通り、本当に変わってきたと思います。自分が1年生主将で、本当に悔しく思った先輩もいると思います。でもこうやってついてきてくれて、全員で走れたということは、これから自分の人生や先輩の人生にとっても大事になってきます。逆にここでの敗北を忘れてしまうと、人間としても、選手としても、成長できません。自分たちは、この日のことを忘れるわけには行きません！　忘れるつもりもありません！」「これからまた、新しい時代が始まりますが、ぜひ、変わらぬ応援をよろしくお願い致します」　舟津が話し終わると万雷の拍手に包まれた。名門・中央大が弱体化した理由名門・中央大の成績が近年、急降下している一番の原因は、入学してくる選手の質が落ちていることだろう。3～4位でゴールしていた時代は、箱根常連校でいえば、中央大のブランド力は飛び抜けていた。しかし、大学のネームバリューや偏差値が同程度の青山学院大と明治大が箱根で活躍するようになり、選手の“流れ”が大きく変わった。以前なら中央大を真っ先に選んだ可能性のある有力選手たちが、散らばることになったからだ。苦悩が続く中央大は“名門復活”の切り札として、今年の春、同校OBで世界選手権のマラソン日本代表に3度選ばれている藤原正和を駅伝監督に招聘。新監督は1年生を主将に指名した。藤原正和駅伝監督「以前は他の大学がそこまでスカウティングに力を入れていなかったこともあり、中央大に有望な選手が集まっていました。そのため、全国大会で入賞レベルの選手が勝手に来るだろうという甘い考えが、OBを含めてあったと思います。でも、そんな時代ではもうありません。MARCHというくくりでいうと、私の学生時代は中央大と法政大しか箱根に出場していませんでした。それが、青山学院大と明治大が学生駅伝でトップを争うチームになり、反対に中央大は置いていかれました。周囲のスピード感に全然ついていけていないのが現状だと思います」「4月に入ってきたときの雰囲気は、同好会並みでした。締まりがなかったですね。『やっています』という内容のレベルが低いんです。これは大変だぞ、と感じましたけど、案の定大変でした……」「私はホンダにいたので、乗り物の便利さとリスクはしっかり学んできたつもりです。競技を続けている間は、二輪車のリスクは低くありません。本当にちょっとずつなんですけど、チームはよくない方向に進んでしまったと思いますね。人間は楽な方に流れます。長い年月をかけて、結果が悪くても、徐々に許されてしまうような雰囲気になってしまった。それが、今の中央大の姿じゃないでしょうか」「箱根駅伝に出場できるのは20校ですから、25番目のチームが予選会を通るのは並大抵のことではありません。主将だった4年生が故障で思うように走れていなかったこともあり、主将と副将の人選をもう一度やって、体制を作り直すようにと4年生に指示したんです。4年生の中で主将と副将が新たに決まり、私もそのふたりでいいなと思いました。でも、新体制でやっていくという選手だけのミーティングが、たった数分で終わったんです。こんなチームにしていこう、という具体的な話し合いがまったくなかった。3年ちょっとで、ここまでの成長しかできなかった4年生にチームを引っ張っていく能力が果たしてあるのか、疑問を感じたんです。中央大は予選会を突破するだけではなく、本戦で結果を出さないといけないチームです。その目標をこのスピード感で達成できるのか。4年生が難しいなら3年生と思ったんですけど、選手として走っているのは3名だけで、4年生と比べても強くない。2年生は競技に対する意識がまだ高くない。それならば、危機感を持っていて、勢いもある1年生に主将と副将を託そうと思ったんです」「チームをマネジメントする側からいうと、『俺たちでやってやる』という気持ちが強い1年生の存在を生かそうとしたんです。おとなしいチームの中、いい意味で先輩に物申す姿勢がありました。1年生の雰囲気をチーム全体に波及させることで、変化のスピードをアップさせようというのが狙いです。体育会系は4年生が神様、3年生が天皇、みたいな古い考えがあります。そのなかで、1年生を神様にしようというわけではなくて、1年生からリーダーは出すけど、上下関係は従来と変わりません。ただ、1年生が主将をやるのは異例なことですから、2～4年生から1名ずつ幹事を選んで、サポートしていく形をとりました。1年生主将ばかりがフォーカスされますが、我々としては段階を踏んで、ベストな体制を作ったつもりです」「監督という仕事は難しくて、本当に毎日大変だなと感じています。でも、それ以上にやりがいがありますし、監督として勝負するために、退社して母校に戻ってきたわけです。大変なのは当たり前で、現状をどうやって変えていくのか。とにかく、スピード感を持って取り組んでいきたいです」

2017年01月07日
大和市立図書館が「報徳記を読む第４集」を蔵書とした、感謝！　映画「涙の数だけ笑おうよ」が七日、小田急線町田駅前の「まほろ座ＭＡＣＨＩＤＡ」で上映

平成29年１月６日現在「報徳記を読む第４集『報徳記』第六～八巻全ルビ補注付原文、現代語訳－全１１３館国立国会図書館　１図書館県立図書館　１４館岩手県　山形県　新潟県　埼玉県　千葉県　東京都　愛知県　富山県　岡山県　徳島県　香川県　長崎県　熊本県　鹿児島県市立図書７２館富良野市　帯広市　江別市　恵庭市　北見市　釧路市　旭川市　美幌町　別海町　京極町　佐呂間市　青森市　八戸市　五戸市　二戸市　石巻市　名取市　花巻市　喜多方市　会津若松市　南会津町　新地町　三春町　館林市　渋川市　日光市　鹿沼市　筑西市　八千代町　所沢市　横浜市　相模原市　藤沢市　逗子市　厚木市　海老名市　小田原市　大和市　大磯町　二宮町　白馬町　五泉市　南魚沼市　新発田市　静岡市　掛川市　下田市　磐田市　浜松市　袋井市　森町　岡崎市　名古屋市　富山市　黒部市　金沢市　あわら市　羽咋市　三田市　松江市　今治市　善通寺市　土佐市　三好市　いの町　臼杵市　上天草市　日南市　小林市　都城市　日置市　北谷町大学図書館　２５館東京大学　九州大学　九州大学理系　宇都宮大学　福井大学　高知大学　北海道教育　大阪教育大学横浜桐蔭大学　駒澤大学　東洋大学　獨協大学　南山大学　聖隷クリストファー大学　沖縄国際大学　東京農業大学オホーツク校　鹿児島純心短期大学　鳥取短期大学　西南学院大学　近畿大学　青山学院大学　武庫川女子大学拓殖大学八王子　水産大学校　鹿児島県立短期大学車いすの落語家の奮闘ぶりを追う　町田であす映画上映車いすの落語家、林家かん平さん（６７）の奮闘ぶりに密着したドキュメンタリー映画「涙の数だけ笑おうよ」が七日、小田急線町田駅前のライブレストラン「まほろ座ＭＡＣＨＩＤＡ」（町田市森野一）で上映される。半身不随になりながら、はなし家の道を究めようと努力する姿にカメラが迫った。上映後に本人が登壇し、一席上演する。　かん平さんは神奈川県厚木市在住。故・橘家円蔵さんに入門し一九八五年に真打ちに昇進するも、九〇年に脳出血で倒れ、後遺症で右半身不随になった。懸命のリハビリを経て現在も町田市に隣接した同県大和市などで高座に上がっている。　作品は昨年制作された八十五分の長編。体力の衰えから、得意の古典落語が思うように演じられなくなったことに落胆するが、仲間に支えられながら創作落語に挑戦すると決意し、高座で披露するまでの日々を追った。俳優の津川雅彦さんがナレーターを務めている。監督・編集は竹藤恵一郎さん。　まほろ座はステージでの演奏やショー、映画の上映などの興行も企画している。開場午前十一時、正午開演。鑑賞料千円、別途一オーダー。予約・問い合わせは、同店＝電０４２（７３２）３１３９（午後四時～午後七時半）。ウェブサイトでも予約を受け付け中。

2017年01月07日
鹿沼市立図書館が「ボーイズ・ビー・アンビシャス第１集」が蔵書となり１０件所蔵館となった、感謝！　市内の待機児童問題をなんとかしなさい。実は強力の孫も待機児童になっている

「ボーイズ・ビー・アンビシャス第１集」が貸出中であることが嬉しい。鹿沼市立図書館1 報徳記を読む　第４集二宮尊徳の報徳の教えが世界に広まり真正の文明の実を見ることを　二宮尊徳の会貸出禁止 2016.09郷土資料2 報徳記を読む　第３集報徳は国を興し民を安ずる　二宮尊徳の会貸出禁止 2016.03郷土資料3 二宮金次郎の対話と手紙　第１中学生からお年寄りまでよくわかる　　二宮尊徳の会貸出禁止 2015.02郷土資料4 報徳記を読む　第２集報徳は精神変革である　二宮尊徳の会貸出禁止 2014.11郷土資料5 ボーイズ・ビー・アンビシャス　第５集不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」　二宮尊徳の会 2014.08一般図書6 ボーイズ・ビー・アンビシャス　第４集紳士の工学の系譜　二宮尊徳の会 2014.07一般図書7 報徳記を読む　第１集『報徳記』第一巻（『報徳要典』準拠全ルビ原文（朗読・輪読用）、現代語訳、資料集）　二宮尊徳の会貸出禁止 2014.03郷土資料8 ボーイズ・ビー・アンビシャス　第３集新渡戸稲造の留学談・帰雁の蘆　二宮尊徳の会 2014.02一般図書9 ボーイズ・ビー・アンビシャス　第１集《クラーク精神》＆札幌農学校の三人組（宮部金吾・内村鑑三・新渡戸稲造）と広井勇　二宮尊徳の会貸出中 2013.03一般図書10 報徳産業革命の人報徳社徒鈴木藤三郎の一生　二宮尊徳の会 2011.09一般図書山盛りの赤飯食べさせる伝統行事「強飯式」栃木1月3日栃木県鹿沼市で、山盛りの赤飯を無理やり食べさせて、新年を祝う伝統行事「強飯式」が行われました。この行事は、栃木県鹿沼市の発光路地区に６００年以上前から続くとされる新年の伝統行事で、国の重要無形民俗文化財に指定されています。強飯式は地区の公民館で行われ、地元の人がふんした「山伏」と「強力」が、市長や自治会長など、参加した１２人それぞれに地域の平和と発展に貢献するよう申しつけたあと、山盛りの赤飯を無理やり食べさせました。この中で、強力は、市長に対して「市内の待機児童問題をなんとかしなさい。実は強力の孫も待機児童になっている」と話すと、会場からはどっと笑いが起こっていました。また、去年１０月に子どもが生まれた地元の男性に対しては「大変おめでたい。昼も夜も家族のために働きなさい」とお祝いの言葉を伝えていました。この男性は「初めて参加したので緊張しました。新しい家族が増えたのでことしはみんなで楽しく過ごせればいいと思います」と話していました。

2017年01月06日
東洋大学図書館が「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」を蔵書とし、15件所蔵館となった、感謝！

平成29年１月６日現在「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」全３０館国立国会図書館　１件市立図書館　１６館京極町　五戸市　二戸市　金ケ崎町　新地町　桜川市　越生町　葉山町　掛川市　磐田市　湖西市　浜松市　南魚沼市　五泉市　日田市　都城市大学図書館　１４館東京大学　九州理系　高知大学　徳山大学　長崎大学　酪農大学桐蔭横浜大学　北海道教育大学　北海学園大学　聖隷クリストフアー大学　東京農業大学オホーツク校　東洋大学　鹿児島県立短期大学　沖縄国際大学　箱根駅伝、王座奪還に１番近い東洋大　９年連続トップ３入り2017.01.05第９３回東京箱根間往復大学駅伝競走は３日に復路（箱根・芦ノ湖－東京・大手町間１０９・６キロ）が行われ、往路優勝を果たした青学大が一度もトップを譲らず総合１１時間４分１０秒で大会３連覇。　“打倒青学”の一番手はやはりここ。東洋大は往路４位から盛り返し、９区・野村（３年）の区間賞の好走などで２年連続２位フィニッシュ。９年連続トップ３入りで安定感は抜群だ。　もっとも今季の駅伝は出雲が９位、全日本が６位で、いずれも２００９年春の酒井監督就任以来ワースト。指揮官は「一時は優勝どころか、シード権獲得（１０位以内）を目標にしようと考えた」ほど追い込まれた。　同じ東洋大陸上競技部長距離部門から競歩の松永（４年）がリオデジャネイロ五輪日本代表に選出され、酒井監督ら指導陣がそちらに忙殺されたことが一因だった。　救世主となったのは、過去２年間１人も箱根を走ったことがなく“暗黒の世代”となりつつあった現３年生。大会直前に危機感を力に変えて調子を上げ、復路５区間のうち４区間を担った。殊勲の野村は「悔しい思いをしてきた。前日にＳＮＳで『明日は３年生でしっかりやろう』と話し合った」と留飲を下げた。　青学大との差は７分あまり。来年最上級生となるこの世代が、４年ぶりの“王座奪還”のカギを握る。

2017年01月06日
あなたの活動がますます広がり、多くの人々の胸に届きますように　長年研究した知識を自分のものだけにせず、私財を擲ちて小冊子を作り、皆様に生きる知恵を注ぐ愛の行動を見せていただいています　感謝感謝!!

昨年12月17日の袋井講演会の冒頭、「魔法の言葉」を演じ、また五日市剛さんの『ツキを呼ぶ魔法の言葉』を許可を得て販売した。報徳の元値売を適用し、税抜きの400円で販売し、10冊ほど売れた。税込み432円であるが、本会の〇〇さんが賛助してくれて、40冊用意した。結果は4分の１という何とも微妙な結果に終わった。残った10冊は森町の〇〇さんに托して、「遠州発森町の町並みと蔵展」で販売し、収益は鈴木藤三郎基金に入れて生家の保全に役立てていただくようお願いした。残り20冊ほどは持ち帰った。ところが昨日、小冊子を託した〇〇さんからメールをいただいた。〇〇さんの友人（小冊子の販売も手伝ってもらった）が、会社の朝礼で紹介したら、反響がよくて、10冊買いたいとのことですが、購入できますか？　とのことである。早速、手持ちの10冊を送った。「明けましておめでとうございます。　袋井講演会　ありがとうございました。　藤三郎の曽孫の〇〇さんからも「楽しかったです。また呼んでください」と賀状をいただきました。　特に『菜の葉虫論』のシナリオを〇〇さんや森町の皆さんが読んで演じたのは、後ろから聴いていても楽しく役を演じていて、こちらも愉快でした。　小冊子10冊入用とのメールをいただいたので手持ち分を送ります　　五日市先生に袋井講演会冒頭で「魔法の言葉」を演じ、好評でしたと報告したところ、「先日、御本（「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」が届きました。いつもありがとうございます。　またご講演、お疲れさまです。　〇〇さんの活動がますます広がり、多くの人々の胸に届きますように　」というメールをいただきました。有難いことです。　この小冊子の大切なところは、ハイファの対話でイスラエルのおばあさんが言われたところ、17ページから２０ページにかけての、１　ありがとう　２　感謝します　３　言ってはいけない言葉　のところです。　ありがとう　感謝します。」また「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」の正誤表が届いたので〇〇印刷に御礼のメールをした。明けましておめどとうございます。「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」の正誤表ありがとうございます。さっそく、差し込んで寄贈しています。また、今野先生に「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」をお送りしたところ「〇〇さんの活動はますます二宮尊徳先生に近づいてきましたね。　長年研究した知識を自分のものだけにせず、私財を擲ちて小冊子を作り、皆様に生きる知恵を注ぐ愛の行動を見せていただいてまさに菩薩行だと感じています」という恐縮のいたりの言葉をいただきました。今野先生に仙台で最初にお会いしたときに、「お互いを鏡として高めあいましょうね」という公案にも似た奥深い言葉をいただいて、ずっと腹の底において考えていますが、現在、〇〇印刷様のご協力も得て行っている刊行・寄贈事業をこんなふうに評価していただいて、感謝感謝です。本年もどうぞよろしくお願いいたします。」

2017年01月06日
日田市立図書館が「遠州報徳の師父と鈴木藤三郎」を蔵書とし、5件所蔵館となった、感謝！

大分県日田市5件遠州報徳の師父と鈴木藤三郎二宮金次郎の対話と手紙　第一　小田原編（少年・青年）　中学生からお年寄りまでよくわかる内村鑑三　神と共なる戦い　不敬事件とカーライルの「クロムウェル伝」　ボーイズ・ビ―・アンビシャス　第5集報徳記を読む二宮尊徳の会　2014.3印刷ボーイズ・ビー・アンビシャス　新渡戸稲造の留学談・帰雁の蘆日田市（ひたし）は、大分県北西部に位置する市である。「日田」の地名の由来にはいくつかの説があり定かではない。720年から740年頃に成立した『豊後国風土記』では、景行天皇が九州遠征時に浮羽から日田に立ち寄った際に、「久津媛」（ひさつひめ）と名乗る神が人となり現れたことに因んで名づけられたもので、後に久津媛が訛って「日田」になったとしている。また、承平年間（931年 - 938年）に成立した『和名類聚抄』では、日高郡とされており、「比多」の訓が付されている（元和古活字本巻5）。現在も三芳地区には「日高町」という地名が残っている。江戸時代に成立した『豊西記』には、「湖であった日田盆地に大鷹が東から飛んできて湖水に羽を浸し、羽ばたき、旭日の中を北へ去ると、湖水は轟々と抜けて干潟となった。そして日隈、月隈、星隈の三丘が現れた。」という「日と鷹神話」があり、それよりヒタカと呼ばれるようになったという。錦の御旗旧家に現存　明治維新前、地元の志士が拝領し決起　宇佐・安心院　／大分毎日新聞2016年12月8日江戸時代末期に大分で倒幕運動に使われた「錦の御旗（みはた）」が、宇佐市安心院町の旧家・重松良明さん宅に保存されていることがわかった。勤王派の公家として知られた花山院家理（かざのいんいえさと）から志士が拝領したものを、大事に守ってきたという。専門家は「明治維新の裏面史を知る貴重な資料だ」と評価している。【大漉実知朗】毎日新聞

2017年01月05日
幻の区間賞　照井明人（東京国際大４年）２年前の冬、青学大や東洋大に“出稽古”し、「目標達成シート」「ペース走」など学んだ教訓を糧に成長し、オープン参加で初となる区間１位の快挙を達成

箱根駅伝、照井が“幻の区間賞”　「東京五輪を狙い、世界と戦いたい」2017.01.04　９３回目を迎えた東京箱根間往復大学駅伝は３日、神奈川県箱根町から東京・大手町までの５区間、１０９．６キロで復路が行われ、関東学生連合のアンカーで東京国際大４年の照井が、全２１選手中トップの１時間１０分５８秒で走った。オープン参加のため参考記録扱いとなり“幻の区間賞”となったが「区間賞（相当の記録）を狙い、最初から攻めた。想定内のタイムだった」と得意顔だった。　今季は課題だったスピード強化に取り組み、１万メートルで自己ベストを更新。大学で主将を務めたことで責任感が増し、結果へのこだわりが強くなったという。今後はマラソンに力を入れる考えで「東京五輪を狙い、世界と戦いたい」と大きな目標を掲げた。＜第９３回箱根駅伝＞◇３日◇復路◇箱根－東京（５区間１０９・６キロ）　関東学生連合の照井明人（東京国際大４年）が、１０区で“幻の区間賞”となった。関東学生連合はオープン参加のため参考記録となるが、１時間１０分５８秒の快走。区間賞だった順大・作田直也（４年）の１時間１１分０秒を２秒上回った。昨年は東京国際大の３区を務めて区間１３位。２年前の冬、青学大や東洋大に“出稽古”して、学んだ教訓を糧に成長し、オープン参加で初となる区間１位の快挙を達成した。青学大の独走優勝ムードが漂う１０区。その最後方から価値ある“幻の区間賞”が生まれた。照井は一斉スタートで走り始めた。１０キロ付近。運営管理車に乗る東京国際大・大志田監督から声が飛んだ。「（区間トップより）３０秒速いぞ！」。勢いは衰えることなく、フィニッシュテープを切った。予選１５位で箱根路にチームで立てなかった男の刻んだタイムは１時間１０分５８秒。参考記録だが、１０区を走った２１人の中で最速。オープン参加での区間１位は初だった。　照井　奇跡。区間記録を狙っていたけど、本当に取れるとは思ってなかった。予選会に落ちた悔しさを出せました。　箱根で伝統校、強豪校を倒すべく東京国際大に進んだ。その志は絶たれたものの、仲間から託されたマスク、薬などを持参して箱根に臨み、個人で最後に強烈な印象を残した。記録には残らない。「そういうルール。（記録が）あったらいいんですけど」と苦笑いしながら、本音ももらした。　２年前の冬。青学大と東洋大の合宿にチームメートと短期的に参加した。練習への意欲、質、睡眠、食事。すべての面で差を痛感させられた半面、最高の教科書にもなった。その経験を自分の大学に持ち帰った。　まず青学大の「目標達成シート」を導入した。月に１度、目標を設定。実行計画、目標達成に不足したことを具体的に記した。それを選手の前で発表。目標達成シートは寮の玄関に張った。課題を明確にした。　４年で主将になると、ペース走も東洋大の基準にした。これまでは２０キロを１キロ３分２０秒前後だった。ただ東洋大が３分５秒でやっていると知ると、妥協しなかった。取り入れたものの、自分もきつい。ただ意地があった。「背中で引っ張ってペースをつくろう」と無理もした。すると知らぬ間に「スピードもスタミナもついた」。大学２年時、１万メートル自己記録は２９分２７秒５３。昨年１１月の記録会では２９分６秒８。飛躍的に成長した。　卒業後は、今年の全日本実業団駅伝にも出場したＮＤソフトで競技を続ける。「東京五輪はマラソンで出たい」。今度は記録に名を刻むべく、次なる歩みを進む。【上田悠太】　◆照井明人（てるい・あきと）１９９４年（平６）５月１１日、岩手・北上市生まれ。北上中では陸上もやりながら野球部にも所属し投手と遊撃手。専大北上高から陸上に専念し、高３では高校総体は５０００メートル東北予選で敗れる。好きな芸能人は有田哲平。１６８センチ、５４キロ。　◆関東学生連合　箱根駅伝に出場できない選手に機会を与えるため、０３年大会から結成。名称は関東学連選抜で、現在の名称は１５年から。０３～０６年は個人の区間記録のみ公認。０７年以降は正式参加で順位もついたが、１５年から記録も順位もつかないオープン参加となった。１４年は編成なし。予選会で出場権を得られなかった大学から、個人成績が上位の選手が選ばれる。関東学生連合が総合10位以内に入ると、予選会からの出場枠が1つ増える。過去の最高成績は08年の第84回大会の4位（相当）。このときの監督が現在の青学大の原晋監督（49）だった。

2017年01月05日
台湾製糖会社は藤三郎の視察の結果耕作地保有を決定する

台湾製糖会社は藤三郎の視察の結果耕作地保有を決定する台湾製糖株式会社の最初の事業目論見（もくろみ）は、台湾総督府の技師山田ひろしの意見に基づいて、製糖原料のサトウキビはすべて農民から買い入れる予定で、台湾製糖株式会社は耕地は所有しないことになっていました。しかし、藤三郎は実地に視察した結果、耕地を今のうちに所有しておく方が会社の将来のためであると考えました。創立総会でもこの意見を述べましたが、その後で井上馨（かおる）を訪ねて、報告と共にこのことを語りました。井上：わが輩も会社が耕地を所有することには大賛成だ。それでは土地買入れの資金が、新たに必要だから、予定より早く第二回の払込みをさせなければなるまい。すぐに大株式を所有する者の会を開いて、その了解を得るようにするがいい。その時はわが輩も出席して助言してやろう。　明治三十四年一月五日に、三井集会所で大株主会を開いて、このことを協議することになった。この席には、井上馨と、台湾民政長官の後藤新平が特に出席しました。益田孝：諸君、今日は当会社の協議会でありまして、百株以上の大株主だけお集まりを願った次第でありますが、便宜上、鈴木藤三郎氏に会長となっていただいてはいかがでしょうか。会員：賛成、賛成藤三郎：今日、大株主諸君にご来会を願いました主旨を申し述べます。元来、当会社の発起した当時のもくろみは、工場と機械だけを設置して、原料のサトウキビは現地の人から買い入れて営業する見込みでした。ところが昨年私が台湾に渡って実地に踏査した結果、サトウキビの耕作をするのには、種子や肥料など大いに改良を加える必要を悟ったのです。しかし、改良には十分の施設が必要です。それには他人の事業に会社が口出しするだけでは成功できません。まず会社自身が地主となって、現地の人を小作人として、これに適当な方法を教えて指導するほかありません。私はその考えの下に、工場地として曾文渓（そうぶんけい）と橋仔頭（きょうしとう）の二か所を選定しましたが、この付近に更に耕地を買い入れることが会社のために利益になるだろうと考え、今日その事についてご協議申上げたいのでございます。これにつきましては、井上伯爵閣下にも、ご意見があることを承りましたから、ただいまから閣下のご意見を、お聞かせくださるようにお願い申上げます。井上伯：諸君、私は当社の株主でもなく、また役員でもない。本日当社の大株主の協議会の席上で、当社の利害についてとやかくいう必要はない。しかし、最初当会社の発起人諸君に向って、この事業が有望なことを申し述べ、またわが国の経済上に関係を有する大事業であるから、ぜひとも成功させたいと希望している。それで、当社が成立した上は、本来の希望などについて、いささか考えていることを、この席上で申上げてみようと思う。およそ人間の生活程度が進むにしたがって、日常消費するものもまた増加するということは免れないことが、なかでも砂糖のごときは、一か年の消費額が優に三千万円前後になっている。そのうちおよそ二千万円は外国から輸入された物である。これらをことごとく日本国内で消費しているが、まことに驚くべき現象といわなければならない。年々の輸出入の表を見ると、さる三十年来、常に輸出品の増加は僅かであるのに輸入品は急激に増加しておる。昨年来の輸出入の差、すなわち輸入超過額は千三百万円余りであるのに、日本銀行の引換準備金額は六千七百万円に過ぎない。将来も依然として輸入超過が続くことを考えれば実に心配にたえない。正貨が海外に流出するのを防ぐには、日本国内の生産事業を奨励し発達させ、輸入品を国内で製造するより外に良策はない。私は、わが国の経済で、輸入品を国内で補う第一策として、台湾で砂糖を製造し、内地の需要を満たすことを最も希望している。それでこの仕事には熱心でもあり経験もある鈴木氏にその局に当たってもらって、大いに製糖業を発達させ、金貨の流出を防ぐ一手段にしたいものであると、切望している次第である。　それには従来の台湾人の習慣によった製法でなく、より良い方法で製造しなければならないので、まず新式の機械を据えつける必要がある。またサトウキビの種類も従来のものでは不利益だから、新たに改良方法を立て良種を植え付け、よい肥料も施さなければならない。このためには、まず土地を買い入れる必要があるということは、まことに理の当然である。また、ただ機械だけを据えつけておいて現地の人の耕作したサトウキビを買い入れて製造すれば、将来必ず同様な組織の会社や、原料の買入れ者などを生じ、自然に競争になるのは必然である。だから今のうちに力の及ぶ限り土地を買い入れておいて、原料であるサトウキビを良種に改良するのがもっとも得策である。また私は、官有地払い下げについても、およそ五千町の払下げを受け、これを開墾しサトウキビを植え付ける必要があると考え、このことを児玉総督や後藤民政長官に尋ねたところ「台湾で未開墾地の五千町歩はなんでもない」ということであった。そこで私は、発起人諸君にもそのことを忠告したわけであった。ところが、鈴木氏が実地に調査した報告を聞くと、官有地の払い下げを得られる土地は、現地の人が耕作している土地よりサトウキビ栽培にはよほど劣っているとのことである。鈴木氏は、もしこれを開墾すると開墾費の外に、小作人を見つけて小作させても、あるいはハワイの米国製糖業者のように労働者を使って耕作させても、それだけの費用がいる。そこで鈴木氏は当社の機械工場を設けようとする予定地の橋仔頭、曾文渓の弁務所にサトウキビを耕作している主な者達を集めて、新式機械で製造するのが有益であることを詳しく聞かせたところ、彼等は大いにこれを歓迎し、おのおの製造場の設置を希望しているとのことである。更に鈴木氏は、当会社で、サトウキビ耕作地を千五百町歩ばかり買い入れたいが、価格はどのくらいかと問うたところ、一反歩およそ二十円から三十五円くらいならば手に入るであろうとのことであった。今後とうていこの代価では買い入れることはできない。今回は日本人が進んで台湾に巨費を投じ事業を開発することを、彼等も喜んでいるからだと申したそうだ。なお彼らは、その土地代で株主になりたいと希望した者もあり、山本悌二郎氏を彼の地に残して、調査中とのことである。このような次第であるから、新たに土地を開墾するより、現在の耕作地を買い入れる方が得策であろう。それならば小作人は現地の人で十分で、他から移民させる必要がない。鈴木氏は先ごろの重役会で詳しくこのことを報告されて、先ず千町歩の土地を、橋仔頭か曾文渓に買い入れることを内定したが、私の希望を申せば、先ず曾文渓と橋仔頭に、各千五町歩以上、三千町歩くらいの既墾のサトウキビ耕作地を、競争者のいない今のうちに買い入れておく必要があろうと考える。　第二に、鈴木氏の計画の機械は一日二十トンの製糖をなし得るから一年の原料高は、およそ五百町歩にできるサトウキビの産額に相当する。サトウキビ畑は三年輪作する必要があり、もし千町歩だと一年に三百三十町歩のサトウキビが採れるだけだから、百何十町歩分が供給不足となる。一か所千五百町歩の土地を所有すれば、各一年に五百町歩使えるから、どれほど競争者が来ても心配はない。第三に、従来台湾における事業で真に大資本を投じ工業を起こそうとする者は日本人中まれである。だから当社が率先し百万円の資本を募りこの事業を起こしたことは、総督府はもとより現地の人も非常に歓迎し、親切に保護し成功させようとしている。しかし、それに甘えていつまでも他人に依頼するのはよろしくない。また後日他にも資本家が同じ事業を計画するであろう。その時に官庁としてこれに厚く、彼に薄くすることはできないのは当然である。だから現在保護と便宜を有する間に、当社の耕地を三千町歩と限らず、できる限り買い入れておく必要があると信じる。これも日本経済のために、この事業の発展と成功を心から希望しているからである。井上の演説はさらに微に入り細にわたり、工場の建築材料から、砂糖積み出し港の築港まで及んだ。

2017年01月05日
金原明善あて鈴木藤三郎の三通の手紙と『乾燥富国論』自序

金原明善あて鈴木藤三郎の三通の手紙と『乾燥富国論』自序　その一金原明善　様　　　東京府南葛飾郡砂持治兵衛新田四百一番地　鈴木藤三郎　拝明治四十三年二月十一日謹んで申し上げます。時下厳寒の候、金原様にはますますご清祥のこととお喜び申し上げます。かねてよりご厚遇をこうむりたるにもかかわらず、小生義、昨年、事業上の一大失敗つかまつり、金原様からの年来のご知遇に対し、面目次第もなく、はなはだ恐縮の至りです。つきましてはその後、去年の冬より閉居つかまつり、家政の整理に腐心しているとことですが、なにぶん一時の急転落下の境遇にて容易に将来の方針に対して、いまだよい方法もあいたちかね、日夜の心労はこの事でございます。その内、小生がかねて駿東郡小山付近で近年植林に着手しましたが、このたびの境遇に立ちいたったために、やむなく事業も中止したのみならず、負債のため、ぜひとも山林を売却いたしたき都合ですが、なるべく事業継続のできそうな方にお引き受け願えるならばと希望していますが、なにぶん至急に引き受ける者の心当りもなく、はなはだ困っております。このような次第ですので、金原様のご高配で、なにとぞご配慮を願いたく、他に心当りのご仁もなく、なにぶんのご配慮を仰ぎたく、小生が参堂して詳細の事情を申しあげて、お願い申しあげるのが本意ですが、略儀にて、取りあえず、山林技師天竺氏をしてお伺い申し上げますあいだ、なにとぞよろしくご了承のほど、ひとえにお願いいたします。まずは右、突然にて恐れ入りますが、よろしくお願い申し上げます。　　二月十一日　鈴木藤三郎　拝金原様金原明善あての鈴木藤三郎の手紙　その二二通目の手紙は明治四十三年十一月十八日付けで九か月後です。「謹んで申し上げます。高秋の候、いよいよご清適大賀たてまつります。その後は打ち絶えて連絡もせず、ひらにお許しください。さて私は昨年十一月日本醤油醸造株式会社を引責辞職して以来、なお同社事業の前途に関して日夜決意して、願わくば身命をなげうって再び日本醤油醸造会社の社運の発展を図りたいものと、ひたすら希望しましたが、不幸にしてその意を遂げることができなくなりました。まことに残念なことです。皆、私の不徳不才の致すところで、自然と事業については戦死を遂げることもやむを得ない運命に立ち至りました。謹慎して一年、感慨の念を抑えることができず、眼を転じて更にわが国の産業界の現状を見るに、農業・水産各種工業生産に対しては、政府の奨励や民間有志の勧誘などがあいまって発展していることは近時大いに見るべきものがあります。しかし、独り生産上重要である乾燥の方法にいたっては一般に極めて幼稚で、このために大気の湿潤なわが国にあっては生産物の品質を害することが特に著しく、全国を通じて、その被害額は一か年およそ一億円にのぼります。この事は残念なことで、当局者ももちろんこれを知らないわけではありませんが、いかんせん、現在まだ内外ともに完全な人工乾燥の発明は無い状態です。したがって前記の生産上の大被害を救済する方法のないことは、まことに国家経済上の一大痛歎の至りです。ここにおいて不肖藤三郎、大いに感ずるところがあって、全精力を傾注してこの発明を完成して、一般産業界に貢献するところがあろうことを期し、一意専念この工夫を重ね研究を積んで、その結果ついに斬新な数種の乾燥装置及び熱気装置を発明し、特許を得ました。自ら実験を重ねて数回当業者諸氏の臨場を求め、その批評を求めましたところ、各位から実に完全な理想的な乾燥装置であるとの望外の讃辞をこうむり、さらに懇切な証明書を交付されました。まことに無上の光栄で、なおこの種の有益な発明を一日も早く社会に発表するよう勧告を受けました。ここにおいて昨年事業界に戦死した不肖藤三郎は、おのずから今日再び産業界の赤児としてココのうぶ声を揚げる境遇となりました。今回、この製作販売を開始しますが、今後の成功か失敗かは一に多くの諸賢のご同情によるほかなく、なにとぞ旧に倍するご愛顧引立てをこうむりたく、伏して願いあげます。なお失礼ながら別冊の鈴木式乾燥装置のカタログをお送りいたします。幸いにご清覧の栄を得ましたら本懐の至りです。ご挨拶かたがた懇願申しあげたく、このとおりです。　　敬具　　明治四十三年十一月十八日　　　　　鈴木藤三郎金原明善　様金原明善あての鈴木藤三郎の手紙　その三三通目は、明治四十四年二月二十八日付けです。謹んで申し上げます。貴家ますますご清穆大慶至極に存じたてまつります。不肖藤三郎は昨年、乾燥装置を発明以来、自宅の内に実験場を設け、各種生産物の乾燥の実験を重ねるに従って、いよいよ乾燥操作がわが国の産業界に重大な利害の関係がある理由を発見しました。各種乾燥装置の考案に対する興味は一層深さを加えるにようになりました。わが国における乾燥の現在及び将来に関し、いささか感じるところがあります。不肖藤三郎は、未熟ながら筆をとって一編の論文を書き、題するに『乾燥富国論』という名です。もとからこれ一個の私見で、あえて世に公表する程の論文では無いのですが、国家産業界に対する不肖藤三郎が一片の志はこのまま黙して止むことができないと感じ、おこがましくも自ら進んで印刷に付しました。この頃、ようやく製本が出来ました。つきましては同書一冊を別封でお送りし、ご座右に差上げます。なにとぞご一読の栄を賜わりたく、この段よろしくお願いします。　敬具　明治四十四年二月　　　　鈴木藤三郎金原明善　様『乾燥富国論』自序　鈴木藤三郎　予はさきに醤油醸造方法及びその装置を発明し、実験のため小規模の工場を設け、前後三年間実験を重ね、その結果の良好であることを確証したので、明治四十年同好の者とはかって日本醤油醸造株式会社を創立し、予は資産を挙げてこれに投資し、二百年来昔からのやり方を守る日本の醤油醸造界に一大革新をくわだてた。以来、年を経ること僅かに三年、事業がまだ順調にならない前に、不幸、営業上に一大失敗を生じ製品の名声を失い、ために会社は百二十万円の大損失をこうむるにいたった。予はこの失敗が予の事業経営の方針を誤ったことに起因するものであることを反省し、明治四十二年十二月全部の財産と醤油醸造に関する特許権とを同会社に提供し、同時に取締役社長の職をしりぞいた。しかし予の発明にかかる醤油醸造方法及びその装置の能力に対しての確信は少しも衰えないだけでなく奮進の念はさらに倍加した。会社の前途に関して明け暮れに考え、願わくは身命をなげうって再び社業に従事し、社運を元通りにしたいと切望したが、不幸にしてこのことは当事者のいれる所とはならず。予が苦心を空しく水泡に帰せしめたことは、まことに残念な事である。これはすべて皆、予の不徳非才のいたす所であり、今また誰を恨み何を憎もう。よって更に小規模の計画を立て、独力で醸造を開始して所信を貫こうと欲したが、いかんせん資産と特許権とは既に去って手元には一物も残っていない。手足が皆縛られた状態で、策は尽きてしまった。ああ、予は今回なんの面目があって、社会に立つことを得ん。空しく生をむさぼるよりは、一死もって自分を知る者に報いるしかないと想い、実は心ひそかに決する所があった。しかし、ひるがえって再考すれば、およそ人が窮地に陥って、死を決することはやすく、生きて前の過ちを償い、功績を建てることは難しい。難しいことを避け、やすきにつくことは、古来志士の最も恥じる所である。そして予もまたつね日ごろ一介の志士をもって自任している。自殺は決して自分を知る者に報いる道ではないことを悟り、ひるがえってその非を改め、むしろ進んで功績を建て、前の過ちを償う道をとろうと誓った。ここにおいて眼を転じて我が国の産業界の現状を洞察するに、農林水産等各種の産業は政府の奨励や民間有志の勧誘とあいまって、その発展は大いに見るべきものがあるが、ひとりこれら生産業に必要欠くことができない物品乾燥の方法に至っては、一般の知識は今なお極めて幼稚な段階にあることを認識しないわけにいかない。よって予は更に深く日本の乾燥操作の現状を調査するに、わが国の乾燥工業界は混沌として帰一する所を知らない。諸種の装置及び操作は内地式といわず外国式といわず、ともにずさんで理想に遠くへだたっていて、かつ人工乾燥装置の普及する範囲は極めて狭い。したがって各種生産物の乾燥各方面において充分ではない。ひいては品質に及ぼす損害は非常に多大であり、このためにこうむる我が国の損害金額は全国を通じて一か年およそ一億円の巨額に上るだけでなく、これを今日のままに放任しては、将来の発展を望むことができない状態であることを発見した。そしてこの欠陥を救済する道は、完全な人工乾燥装置の出現にまつより外に良策は無い。よって予はこの点において心ひそかに我が国の産業界に貢献しようと、深く乾燥の目的及び原理を研究したところ、たまたま乾燥の目的は予が三十年来研究を積んできた蒸発の目的と一致することから、ますます自信を堅く、工夫を重ね研究を積んだ結果、これまで全く類のない新しい乾燥装置数件を発明したので、直ちにその装置を制作し、しばしば実験を重ねて、その成績の良好なことを確かめることができた。時あたかも同情諸氏の懇切な勧告をかたじけなくして、予は再び事業界の赤児として、社会にまみえる光栄を得、新生の元気がふつふつと湧いて出て来た。今この発明を日本の産業界に提供するに際し、我が国における乾燥操作の現状及び将来に関していささか見解を述べて、この産声に題するに『乾燥富国論』の名をもってする。大方の諸賢の恵みを垂れていただくならば幸いである。　明治四十四年一月　著者しるす

2017年01月04日
留岡幸助の藤三郎への励まし

留岡幸助の藤三郎への励まし留岡：私は鈴木氏が醤油事業で大失敗したという噂を耳にしたので、すぐに慰問しようと、たそがれどきに自転車を飛ばして、鈴木氏の小名木川の家を訪問しました。時は明治四十二年、西暦一九〇九年十二月二十三日の晩の事でした。その時、番頭が出て来て、「実は非常な場合で、誰にも会われないのですが、あなたがいらっしゃったことを伝えますと、非常に喜ばれてお会いするとのことでした」といいます。それから部屋に通りますと、すぐに鈴木氏が出て来られ、お母様のやす様や、養子の富士弥さんまで出て来て、いろいろと話をしました。藤三郎：昨日百三十万円の責任を引き受けて会社を出ました。自分はこれまで十年ごとに大失敗をして、今回で三回目です。これを航海に譬えると前の二回は難破したが、まだ船に乗っていたので立ち直れたが、今回は船まで取られたので、大いに弱りました。（嘆息）留岡：それは君にも似合わない弱音を聞くものだ。いったいこれまでいろいろ専売権を得た発明は誰がしたのか、君の頭がしたのではないか、そうであれば、頭が残っている間は大丈夫でないか。藤三郎：小名木川での醤油醸造事業では三百万円の資本で世間に好評を博した。ところが岩下清周氏がやって来て、君一個の事業として小資本でやるよりは、他の資本をも集めて、一千万円の資本としてやったらよかろうと勧誘したのに、つい乗ってしまったのが、そもそも失敗の原因であった。三百万円にするのには、小を積んで大をなすで、多くの年月を要して少しずつ基礎を固めながら進んで来たのだが、一躍して七百万円を増資して、にわかに成長したのが自分の失敗であった。今度は実に地雷の火の海にかかったようなもので、木っ端みじんにされてしまった。私の失敗は青年実業家のよい見本である。ただ残念に思うのは、鈴木は始めから山師であるという世評である。もし自分が本当に山師であるならば、自分が醤油会社の最大の株主になるような事はしないはずである。（不満気に）留岡：それは君の普段にも似合わない繰りごとだ。天下の人がみな、君を山師だ、奸物だといっても、それはみな利害の関係から君を評するのである。しかし私は、君と共に公益のために尽くそうと交わっている。だから私は、自分の経営する家庭学校の事業のために君をわずらわすことをしないのだ。これは公益をもって交わろうとの考えがあるからである。私が聞くに、英国のクロムウエルは、多年奸雄ときまっていた。ところがカーライルが出て、その力強い筆をふるって「いな、クロムウエルは千古の大忠臣で、真に国家・社会のためにその身の毀誉を顧みなかったのだ」とそのぬれぎぬを洗い浄めたのである。君もこの際、かるがるしい毀誉褒貶を眼中に置かないで、前途の事を考えた方がよいだろう。君にもきっと、ぬれぎぬを洗い浄めてくれる人が将来必ず出てこよう。ちょうど手元に『クロムウエル伝』の翻訳があるから、明日その本を贈ってあげよう。そういう会話を鈴木氏としたものです。その際に自分が、ちょっと横を見ますと、お母さまが私を拝んでいるのが眼に入りました。その夜の光景は真に厳粛な光景で今もなお眼前に見るような心地がするのであります。ここに、カーライルが書いた『クロムウエル伝』とあります。これは、私たち「二宮尊徳の会」が刊行の『ボーイズ・ビー・アンビシャス第五集』にその現代語訳を収録しました。ピューリタン革命が理解する上で重要で、興味のある方は読んでいただければと思います。

2017年01月04日
箱根駅伝シード校と所蔵図書館

箱根駅伝のシード校が決まった。（１）青学大（２）東洋大（３）早大（４）順大（５）神奈川大（６）中央学院大（７）日体大（８）法大（９）駒大（１０）東海大本会の刊行物蔵書数を対比されれば次のようになる。（１）青学大　　　11冊 (B,C,D,F,G,H,I,J,K,N,O)　　　（２）東洋大　　　14冊（B,C,D,E,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O）（３）早大 7冊　(A,B.D,G,H,I,J)（４）順大　　　　　0冊（５）神奈川大　　　0冊（６）中央学院大　　0冊（７）日体大　　　　0冊（８）法大　　　　10冊 (B,C,D,E,F,G,H,I,J,K）（９）駒大　　　　13冊（B,C,D,F,G,H,I,J,K,L,M,N,O）（１０）東海大　　　7冊 (B,F,I,J,K,M,N）Ａ　日本近代製糖業の父台湾製糖株式会社初代社長鈴木藤三郎　　Ｂ　報徳産業革命の人　報徳社徒鈴木藤三郎Ｃ　二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木藤三郎　Ｄ　ボーイズ・ビー・アンビシャス―クラーク精神＆札幌農学校の三人組と広井勇　Ｅ　砂糖王鈴木藤三郎―氷砂糖製造法の発明―　　Ｆ　ボーイズ・ビー・アンビシャス―米欧留学篇　Ｇ　ボーイズ・ビー・アンビシャス―新渡戸稲造の留学談・帰雁の蘆　　Ｈ　報徳記を読む第１集Ｉ　ボーイズ・ビー・アンビシャス―札幌農学校教授・技師広井勇と技師青山士－「紳士」の工学の系譜Ｊ　ボーイズ・ビー・アンビシャス　内村鑑三神と共なる闘い―不敬事件とカーライルのクロムウェル伝Ｋ　報徳記を読む第２集Ｌ　二宮金次郎の対話と手紙　第一小田原編（少年、青年編）Ｍ　補注鈴木藤三郎の米欧旅行日記　Ｎ報徳記を読む第３集　Ｏ　報徳記を読む第４集　Ｐ　遠州報徳の師父と鈴木藤三郎もちろん、順天堂大学、神奈川大学、中央学院大学、日本体育大学にも寄贈しているけれども、蔵書としていただけていない。かく寄贈しても必ずしも所蔵していただけるわけではない。そういう意味でも、蔵書としていただいた大学図書館には感謝である。

2017年01月03日
藤三郎「報徳全書」の製作を決意する

藤三郎「報徳全書」の製作を決意する明治三十八年十一月栃木県今市の報徳二宮神社では、二宮尊徳五十回忌の祭典が行われ、この日二宮翁の遺徳を偲び、その業績をたたえ、国家永安の道を祈願するもの、朝野の名士、更に商、工、農に従事するもの、老いも若きも全国からつどう来拝者は三万といわれ、その祭典は盛大を極め、祭事もとどこおりなく終った。藤三郎：いやー盛大なお祭りで何よりですな。関根宮司：天気も上々ですし。藤三郎：二宮先生もおよろこびでしょう。神社も立派に出来たし、この上は報徳の道を広めるだけです。ねえ関根さん。宮司：神社の鎮座式のときは、先生は見えられましたかな藤三郎：来ましたよ、ちょうど私が外国を回って帰ったその秋でした。宮司：そうでしたな、あの時は品川子爵や松方さん方に大変お力ににあづかりましたが、今日はまた先生のお力で大鳥居やら神餞所（しんせんしょ）まで出来まして、ありがとうございました。藤三郎：いやいや、とんでもない、二宮先生への万分の一のご恩返しも出来ませんよ。それよりね、関根さん、これから二宮先生の教えをひろめることですよ。それにあのー二宮先生の書きのこされたもの、手紙とか、日記とか、だいぶん遺書があるという話しをきいていましたが。宮司：ございますよ。一万巻の遺著がのこされております。色々貴重な教えがのこされているようですがー藤三郎：で、それは、今どこにー宮司：相馬にあります。そのことは、こちらの大槻さんがよくご存じでーねえ大槻さん。大槻：あ、先生の遺著のことですか、ただいま相馬家の倉庫にございます。しかし整理もされずにそのままのようです。藤三郎：ほー、相馬にあるのですか大槻：二宮先生がなくなられた当時は、この今市の文庫にありましが、明治のご一新のとき、ここが戦場になったでしょう。それで、相馬家では尊行さんを相馬にまねかれましてね、そのとき遺著を相馬に運ばれたのです。何しろ戦争のさ中を運ぶので、ここから相馬まで八十里でしょう、一度には運べないので、馬につんで数回に分けて運ばれたそうで、大変なご苦労だったそうですよ。宮司：そのうち相馬も奥羽同盟に入って、官軍と戦うようになって、相馬家も危やくなったもので、何でもそのときは人家の土蔵を五、六年借りてそれに分散しておいたとかねえ、大槻さん。大槻：そうです。その後、尊親さんが北海道に行かれるとき、相馬家に預けたものですよ。藤三郎：そうですか、大切なものだ。しかしね、その二宮先生の原本一部だけではもし万一のことがあれば、それっきりになりますし、それに今のままでは誰でも見るというわけにもいかないしねー大槻：そうですよ、それを私どもも心配しているのですが、何ともなりませんのでー藤三郎：そうですか、うーむ、何とかしなきゃあいかんな。よろしい、一つ今日の五十回忌の祭典を記念して、その遺著を一まず複写しましょう。原本のほかにもう一部つくろうじゃあありませんか。大槻：複写をですか。藤三郎：どうです。宮司：それはそれに越したことはありませんが大変な仕事ですな。藤三郎：大変でしょうが、出来ないことじゃない。ねえ大槻さん、あなたは幸いに相馬の方だ、一つお骨折り願えませんかな、あなたがお世話をしていただければ、そのための必要な費用は、私が一人で負担しましょう。ここで引受けますよ。大槻：え、先生お一人で藤三郎：こんなことは相談していたらいつまとまるかわかりませんよー早速やりましょう。そして出来あがったら土蔵を建てて、それに納めて、二宮神社に奉納します。そして二宮先生の研究のために公開し誰でも見られるようにしようじゃあありませんか。大槻：いや全く願ってもないことです。ねえ、関根さん。鈴木先生がこう言って下さる、お願いしようじゃありませんか。宮司：本当にかたじけないことです。早速皆さんにもお話ししてお願いしたいと思いますが、ぜひ一つお願いします。藤三郎：早速一つかかって下さい。二宮尊親先生へは関根さん、あなたからお話ししておいて下さいよ。いや何しろ、二宮先生の教えというのはわかりやすいようで、中々むずかしいものだ。勉強すればするほど味が出てくる。そりゃあ、富田さんの報徳記、福住さんの夜話なぞ、立派な書物があるが、どうしても、二宮先生ご自身の書かれたものを、世に出さなくちゃあいけない。大槻は『報徳全書謄本事略』で、「報徳全書」の由来を記した。二宮尊徳先生が世に在る時は、一意至誠、興国安民の事業に身心をささげつくし日もまた足らないほどでした。そのうるわしく立派な徳と良法の恵みによって地をひらき生産をふやし、民風をかえ、習俗を正し、人民の生活を安らかにしたものは数えきれません。そしてその教義、人民の救済に関する書類は積んで建物に満ち、今なお厳存します。ああ、この書は皆、先生の涙と血との結晶したものであり、二宮家の子孫はこれを霊宝として受け継ぐと共に、また報徳学の研究の良師として尊重するところです。報徳社徒鈴木藤三郎君はまた常に先生の遺教を拡張し、国家の元気を発揮しようと欲し何年間も努力してきました。明治三十八年十一月、二宮先生五十回忌の日に野州今市の報徳二宮神社において大祭典を行うにあたり、遠近諸州の信徒が来拝する者約三万人。鈴木君もまた来拝し、そして石造の鳥居一基、神饌所一棟及び境内にひのきの木を寄付し、まさに去ろうとするに際し、たまたま先生が生涯心血をそそがれた遺書約一万巻が二宮家に所蔵されていると聞くや、おどりあがって喜ぶことただならず、神社境内に報徳文庫を建造し遺書の複本を宝蔵し、永久の保存及び教義研究の両益を挙げようと即断し、令孫尊親先生にそのご許可を願い出て、文庫建築の指揮はこれを今市の篤志家に託し、去年既に落成し、複写完成の時期を待ちました。そして複写の指揮監督は相馬在住の同志者に託し、明治三十九年一月複写事業に着手し今年今月完成しました。全部で九千十四巻、これを二千五百冊とし、二百三十六箱に収めて今市に輸送し、鈴木君に渡すことができました。文庫建築及び複写一切の費用は約七千円です。相馬の地は東のはての辺境にあり、複写の用務に利便がなく、用紙は遠く駿河からもとめ、筆生は四五里内外から招き、製本職工は仙台に、書冊の表紙は東京にもとめました。このため成功に長い歳月を費やし、したがって多額の費用を要することもまた止むを得ないところです。しかし事業に要した家屋・倉庫及び諸道具等はすべて相馬子爵のご好意で三年間無償借用することを得たのは不便中の便であり、そのご厚意には実に感激するところです。ここに複写に関する一部始終を記して後の記録とします。そもそも先生の遺書は先生の涙血の結晶であることはもとよりです。しかもこの結晶をとかさなければ人道世益に活用しがたい。これをとかし活用する者は、はたして誰であろうか。また熱誠家の涙血にまたざるを得ません。将来、有志の士が先生の神前に拝し、その清澄な頭脳とその堅実な信念とで先生の足跡というべき遺書をひもとき、先生はどのような教えによって人々を救済されたのか。その熱涙・熱血のそそぐ所はどのように感化を与えたのか。どのように人道・世益に貢献したのかを研究し感動し、涙があふれ、血がわき、報徳運動が各地ににわかに盛んになるならば、次第に人民は勤労に励み、生産はあがり、この上もない推譲の徳風が行われ、ついに先生のいわゆる真楽国の実現を見るに至ることでありましょう。想うに鈴木君の文庫を神社境内に建設する心意もまたここに存しましょう。ああ善なるかな。明治四十一年十一月　　磐州相馬中村　報徳社徒　大槻吉直花押

2017年01月03日
箱根駅伝　青学往路優勝

１区では東洋大学　服部弾馬が区間賞狙いの緻密な走りで狙い通り区間賞をもぎとったが、東海大学　鬼塚翔太の一秒差でたすきをつなぐ健闘が目立った。２区は神奈川大学　鈴木健吾が区間賞をとり、神奈川大学をトップにもちあげた。2区には4人の外国人ランナーが出場し注目を集めたが、拓殖大学　ワークナー・デレセが1時間7分50秒の区間2位の走りで、注目の青学一色の1時間7分56秒を上回った。3区は青山学院大学の秋山雄飛（４年）が３８秒差を一気にひっくり返す区間賞の走りで先頭に立つと、そのままトップでゴールし、その後青学のトップ独走を決定づけた。4区の区間賞は順天堂大栃木渡、5区は駒澤大　大塚祥平であったが、「山の神」といった圧倒的なパフォーマンスは発揮できなかった。5区で往路が決定するのを防ぐため、距離を短くしたのが奏功したのか、各校の実力が拮抗していたのか。原晋監督　正直言うとですね、３区の秋山だけが実は心配だったんですね。逆にそこでトップに立てて（後続を）離すことができて良かったです。復路にも、非常に速くて強いランナーをそろえています。どんと構えて、３連覇３冠に向けて、チャレンジしていきたいと思います。サンキュー！サンキューのコメントが余裕を感じさせる。

2017年01月03日
藤三郎の願いは二宮尊徳の行ったところを自ら行い、社会を豊かにし、さらには報徳の教えを世に広めることでした

岡田良一郎への鈴木藤三郎の手紙追伸より明治三十二年十月十七日　鈴木藤三郎再拝　岡田良一郎様　　追って申上げます。往年、私が氷砂糖事業を東京に移そうと計画し、先生に可否を問いました。一　先生は言われました。「お前の営業は現在一年の利益はどのくらいあるのか。」「純益千余円です。」と答えました。先生は言われました。「それならお前は一生に何万円の財産を望むか、明らかに答えよ」と。このとき私は笑って答えませんでした。二　その後、東京に転地し三年後、先生が来訪されました。お酒をさしあげた席で、先生は言われました。「先年お前が転地する際、前途を憂慮したが、今日ますます盛んであり幸いだ。そこでお前は何十万円の資産が欲しいのか」と。私は笑って答えませんでした。先生はまた言われました。「しからば何百万円かのう」。三　明治二十八年株式会社としました。先生は来臨しお食事の際、先生はひとり言されました。「お前のこれまでの経歴より前途を想像すれば、十年後は砂糖王、その十年後は華族だのうワッハッハ」　以上は先生が以前、たわむれに私の希望を想像されたものです。その推測はお考えの一端を伺うに足ります。しかし私はこれまで一度も前途の希望を答えた事がないのは他でもありません。ただ先生の私を見ること、私の志と異なっているからです。しかし私もすでに四十歳を越えました。ですから今回ついでながら、いささか前途に期する抱負と希望をここに申し述べます。　そもそも私は明治九年二月、数えで二十三歳のとき、始めて二宮先生の報徳の大道を拝聴しました。これより熱心に先輩について道を求めること切でした。そして翌明治十年一月一日をもって紀元とし、家事万端、報徳の道に準じて制を立て、自ら行いを改め、そして二宮先生の開国法「荒地は荒地の力をもって開く」この訓えを法則とし、私の家業に応用し、実行する事五年。ここにおいて大いに得るところがありました。けだしこの法は一切の事業に応用できる大道であることを信じました。これより精糖業に志を立て、研究する事、数年。ようやく透明な氷砂糖を創造して営業しました。そして明治二十一年東京に転じ、更に精製糖を研究してまた一個の営業としました。そして去る明治二十八年営業を挙げて株式会社としました。最初三十万円より六十万円となり、また本年更に二百万円となりました。将来ますます順調に発展し数百、千万円となる、いな、なるべき理由があります。これは「糖業は糖業の力をもって開く」という大道であると信じます。ですから天を仰ぎ、地を伏しても恥じない自信があります。私は以前数金の資本でしたが、今日いよいよ増加しても全部この事業に投資するのは当然の道であり、将来ますますこの大道に基づいて誠心誠意、国家の一大事業とし、上は皇恩に報いたてまつり、あわせて先師二宮神霊の徳に報いようとするほか他意はありません。これはかつて先生憶測のような何万、何十万、何百万円というような範囲の資産を築く凡俗の社会の通常の願いとは、自ら守るべき基準を異にします。願わくは私の心事をご了察されんことを。しかし生きる者は必ず死に、元気な者は必ず老いるのが自然の法則ですから、年令において範囲がなければなりません。すなわち私は以後二十年間、享年六十五歳まで以上の方針で進行し、事業の大成を期し、この時になって一節を結ぶ予定です。この年に成否を問わず、私の実業界の終わりとします。一　この時に何ほどの資産があっても多少を論ぜずこれを三分し、その二分を子孫に譲り、その一分をもって自分は出家し、一半で一寺院を建立し、なお一半は永代寺院の基本財産に備え、政府に管理を頼み、この利子を以て寺院の経費とし、自らここに住し、以後、命のある限りは自費自弁、報徳のために放言することを世を終わるまでの希望とします。もし幸いにして資産が豊富なときは、寺院の建築は一切鉄骨とし、屋根は銅板張とし、門塀は石造で万世不朽のものとします。寺号は「放言寺」自ら称す放言居士、謹んでもうしあげます。　明治三十二年十月十七日　藤三郎は自分の志は「資産を築く通常の願いと基準を異にする」「報徳の大道に基づいて誠心誠意、国家の一大事業とし、上は皇恩に報い、あわせて二宮尊徳に報いるほか他意はありません」と述べます。藤三郎の願いは二宮尊徳の行ったところを自ら行い、社会を豊かにし、さらには報徳の教えを世に広めることでした。藤三郎にとって発明は余技であり、それを実現する手段にほかなりません。〇〇先生からメールをいただいた。正月のごあいさつの返信であった。とても嬉しい。いつも指針とする二人の先生がいて、GPS（ Global Positioning System、全地球測位システム）が、二つ以上の衛星からの測定によって、地球上の現在位置を測定するように、お二人のお言葉で　みずからの立つ位置が正しいかどうかを確認している。この道を行く。「明けましておめでとうございます穏やかな新年をお迎えのこととおもいます〇〇さんの行動はますます二宮尊徳先生に近づいてきましたね。長年研究した知識を自分のものだけにぜす、私財をなげうって小冊子を作り、皆様に生きる知恵を注ぐ愛の行動を見せていただいてまさに菩薩行だと感じています。私は羽黒山に12/31-1/1まで過ごし、昨日帰り新年を東京で過ごしております。今年もどうぞよろしくお願いします」

2017年01月03日
藤三郎は実業的な教育を重んじるとともに、台湾においても常に工夫改善する精神を残したのです

藤三郎は十一月八日からイギリスに渡って以来通訳を頼んでいる今井友次郎氏と一緒にヨーロッパ大陸の視察の旅に出ます。ビクトリア駅を朝十一時に発車し、午後十二時半にドーバー着、汽船でイギリス海峡を渡り汽車でパリに夜七時着きました。パリではルーブル美術館やノートルダム寺院、エッフェル塔など見学し、オペラも見ています。十一月十八日藤三郎はドイツに向かって出発します。十九日にベルリン駅に着くと藤山治一が出迎えてくれていました。十二月十日ハノーバー近くのケールチング兄弟会社に行き、社長のケールチングの案内で工場を見学します。藤三郎の日記に「当工場の機械運転はすべて電気をもってする。また電気はガスの原動機による。この応用を見ることは欧米到着以来当所が初めてである」と記しています。原動機がボイラーによる時代から、電気を動力とする時代に変わる瞬間に、藤三郎は立ち会っていたのです。ケールチング：君は欧米各国を見学し、見聞が広いだろう。私はまだアメリカを見たことがない。私の工場も新しい技術を受け入れていない欠点があろう。ここに欠けている所を指摘してくれたまえ。藤三郎：欠点はありません。一つ疑問があります。あなたの工場は盛大で完備し、イギリス・アメリカの工場と比較し、少しも劣らない。設計室は大きく、技師は三十一名の多数に上る。これはイギリスやアメリカでも見たことがない。これは一体どういう訳か。ケールチング：君はよいところに目をつけた。私の工場で有給の技師はたった一人だ。その他はみな工科大学の卒業生だ。彼らは自費自弁で数年実地の練習を試み、その後他の工場から招かれるのを待っている。設計室も私の国家に対する義務と思い、多少の装置を設置している。工学士は大学を卒業後、数年実地練習を試み有給の技手となり、一人前となるには、大学卒業後十か年を要するのだ。鈴木：なるほどドイツ工業の発展する理由は決して偶然ではない、砂糖の専門学校のあることを思い合わせれば、社会として教育を組織的に積み重ねてきたからだということがよくわかりました。藤三郎は後に森町に私立周智農林学校を設立します。農業に関する専門学校を作り、人材を育成しようという考えは、ドイツのこの時の体験にあったかもしれません。森の元気屋さん、Sさんと私の三人で初めて台湾の台湾製糖会社の工場跡を、利純英さんに案内してもらっていた時のことです。利さんはかつて製糖会社に勤めていました。森の元気屋さんが利さんに、「藤三郎が台湾に遺した最大のことは何でしょう」と尋ねると、利さんは「それは教育だと思います」と答えました。藤三郎は実業的な教育を重んじるとともに、台湾においても常に工夫改善する精神を残したのです。

2017年01月02日
藤三郎と藤山治一

アメリカ大陸横断鉄道にて　藤三郎は一八九六年七月三十一日にアメリカのサンフランシスコ港に到着します。ゴールデンゲートを通過し、朝の六時に到着し、ホテルから日本の精製糖会社に「無事安着」（Arrived safe）という電報を打っています。また「横浜港を出発して以来、きわめて健康で本日サンフランシスコに無事着きました。ご安心ください。さて航海中はかねがね心配おかけしたところですが案外無事でした。藤山君によって西洋人と毎日談話し、また運動など遊戯もあって面白く過ごしました。時々は波が高く船体が動揺する時も、少しも船酔いをせず、外人も私のことを多年、船旅に馴れているのだろうというほどに自分ながら船旅を満喫し、まずもって海の国の日本男児と少しはホラも吹けそうです」と会社あてに手紙を書いています。藤三郎はサンフランシスコでアメリカの製糖王、スクリップル氏の精製糖工場を見学し、アメリカの産業の巨大さに驚いています。東海岸に向かうアメリカ大陸横断鉄道の汽車に乗車中、藤三郎が自分のカバンを車の中央に置いていたことがありました。するとアメリカ人婦人がそのカバンの上に腰かけ同行の婦人とおしゃべりしました。藤三郎が後ろからカバンを引き寄せると、婦人は腰をとられ転んでしまい怒りました。藤三郎も英語が分らないまま、日本語でやりかえし、同乗の藤山治一は大変困って「この男は少し気が狂っているので」と仲裁し、女性の怒りをなだめたこともありました。藤　山：君はなんであんな失礼なことをしたのかね。藤三郎：失礼なのはあの女のほうだ。カバンの中には、母から貰った大事な守り札とメガネが入れてある。これを女ふぜいの尻に敷かれるは忍ばんと欲しても忍ぶことができなかったのだ。藤　山：なるほど、カバンの中に母上のお守りが入っていたから、あんなに怒ったのか。私の父は佐賀藩の下級藩士で、母は藩主鍋島直大侯の姫君の乳母となって、御殿（ごてん）にあがって仕えた。鍋島家が東京に移ると母も一緒に東京に移った。私が十一歳の時、藩の費用で国内留学生を東京へ出すことになり、私も選ばれて父と共に上京した。母は私を立派に育てたいと思ったが、父には学費を出す力がない。母は私を有馬学校に入学させて、私はここで初めて英語を学んだ。母は私の学業が進むのを喜んだが「女のやせ腕で費用を出すのだから、汝の進級はうれしいが、そのたびごとに六円の教科書代を出すのは辛い」と泣いたことがいまだに忘れられない。後に私は鍋島家の子息の勉強相手となって、日曜ごとに鍋島家に出かけて毎月十円をもらって、母の援助を受けなくてもよくなった。藤三郎：藤山君も、お母様の深い愛情のもとで育ったわけだね。　藤山治一は一八七八年駒場農学校に入学し官費生に選ばれた。駒場に入って二年目、鍋島侯の給費生として三名をヨーロッパに派遣することとなり、成績トップの藤山も選抜され、農業経済学の研究のためドイツ留学し、ベルリン大学に入学した。藤山は農業経済学専修のかたわら動植物学に興味をいだき、ボン大学に移って専ら動植物学の研究をした。それが青木周蔵日本公使に知られ、学費差止めとなった。藤山は帰国を命ぜられ、旅費六百円を受け取ったが、大学に通学していた。数月後、公使館に知られてけん責を受けた。この時の苦学は後に「今から考えてもぞっとするくらいで、三度の食事は二度に減らし、二度の食事も一度に減らし、ラインの流れに身を投げようとしたこともあった」と述べたほどだ。一等書記官の丹羽龍之助が同情し藤山の母に電報をうって六百マルク送ってもらい、それで切符を買い藤山に渡し、帰国を命じた。藤山は帰国後、東京外国語学校、東京山林学校などでドイツ語を教え、一八八七年陸軍教授に任命され、陸軍大学校教官となった。ドイツから招かれたメッケルらドイツ軍武官の教授は藤山の通訳によってなされた。こうした経験が後にドイツ兵書の翻訳やドイツ兵語辞書の編集に役立つ。日清戦争の際は第二軍司令部付を命ぜられた。一八九六年、非職となったが、私費でドイツに遊学し、最新の語学教授法を研究しようと、アメリカ経由でドイツに行こうとして藤三郎と同じ船に乗り合わせたというわけである。藤山治一はドイツ留学時代、学資が無く、汽車に乗った時、切符をなくし、ハイデルブルク大学に入っていた都築氏から時計をもらったのを質屋で二十マルクに換えたことがあった。藤三郎はよく御礼にお金の代りに金時計を進呈しています。これはあるいは藤山の体験談から、換金が容易なように金鎖付きの金時計をお礼に渡したのかもしれません。

2017年01月02日
「何食べてきたの？」「カレー」「また・・・」　カレーを常食するインド人にアルツハイマー症が少ないというのもまんざら都市伝説でもないかもしれないね

「お昼何を食べて来たの？」と家内がきく。「カレー・・・」「またカレー！？」「カレーは認知症予防になるといわれていて、カレーを常食するインド人には認知症が少ないといわれているんだ」「・・・」「調べてみよう。アメリカのデューク大学の教授のムラリ・ドライスワミ教授、名前からしてインド系みたいだね。カレー粉の主な香辛料のターメリック（ウコン）の有効成分であるクルクミンが、認知症の発症を防ぐのに役立つ。クルクミンは、認知症の原因と考えられているアミロイド班が脳細胞に広がるのを防ぐ。クルクミンを多く含んだ食事を与えると、人間のアミロイド班を生産するように操作されたネズミの脳のアミロイド班は溶けた。また同じ食事が、もっと若いネズミの脳では、新しいアミロイド班が形成されるのを防いだ。1週間に 2～3回、カレーを食べる人々で、認知症のリスクが低いって。イギリスのアルツハイマー協会のスザンヌ・ソレンセンさんは、「習慣的にクルクミンを摂取するインドのコミュニティでは、アルツハイマー病の発症率が驚くほど低いことがわかっています」とあるから、カレーを常食するインド人にアルツハイマー症が少ないというのもまんざら都市伝説でもないかもしれないね。週に 1～2度のカレーで認知症を予防!◎ 1週間に 1度または 2度、カレーを食べる習慣は、アルツハイマー病と認知症を予防するために役立つかもしれません。◎カレー粉の主な香辛料のターメリック（ウコン）の有効成分であるクルクミンが、認知症の発症を防ぐのに役立つことを示唆する研究結果があります。◎健康的な食事をして十分な運動することに加えて、カレーを食べる習慣は、認知症を防ぐのに役立つだろうとアドバイスしています。◎米国のデューク大学の教授のムラリ・ドライスワミ（Murali Doraiswamy）氏が、英国精神科医学会の年次総会で 2日に発表しました。◎このコメントは、米国のカリフォルニア大学ロサンゼルス校（UCLA)のパイロット研究に基づいています。クルクミンがアルツハイマー病の治療と予防に役立つことを示した動物の研究に続いて、現在、アルツハイマー病の患者を対象にした臨床試験が進行中です。◎クルクミンは、認知症の原因と考えられているアミロイド班が脳細胞に広がるのを防ぐように見えます。◎脳細胞に現れる神経原線維変化とともにアミロイド班は、最終的に認知症に通じる、脳細胞間の配線の劣化の原因であると考えられます。◎「クルクミンがアミロイド班に結合するという非常に確実な証拠があります、そして、人間のアミロイド班を生産するように操作された動物の基礎研究でも良い効果を示しました」とドライスワミ教授は述べています。◎このネズミの脳細胞は、生後約 12カ月になるとアミロイド班でいっぱいになります。◎このネズミに、クルクミンを多く含んだ食事を与えると、このネズミの脳のアミロイド班は溶けました。また同じ食事が、もっと若いネズミの脳では、新しいアミロイド班が形成されるのを防ぎました。◎ UCLAの以前の研究では、最大の効果を確認するために、高投与量の効果を調べました。人間では 1週間続けてカレーを食べることに相当する量です。◎次のステップとして、アルツハイマー病の患者で、クルクミンの効果をテストするための臨床試験が、カリフォルニア大学ロサンゼルス校で、現在、進行中です。 ◎また、この研究では、ターメリックのガンや関節炎などの病気の治療可能性を調べました。◎ 1週間に 2～3回、カレーを食べる人々で、認知症のリスクが低いという証拠があるとドライスワミ教授は述べています。◎ただし、カレーを食べても、不健康な食生活に関連する認知症のリスクの増加を相殺できないと強調しています。◎「もし、あなたが健康的な食事をして十分な運動をするなら、カレーを食べる習慣は、認知症の予防に役立つでしょう」と教授は語っています。◎赤肉を控えて、魚、野菜や果物をたくさん食べる、いわゆる健康的な食事が認知症の予防にも役立つと考えられています。◎また、同様の治療効果をもつカレーまたはクルクミンのサプリメントを開発することが可能かもしれないと教授はいいます。◎この博士の発言に対して、英国のアルツハイマー協会のスザンヌ・ソレンセン（Susanne Sorensen）氏は、次のようにコメントを出しています。◎習慣的にクルクミンを摂取するインドのコミュニティでは、アルツハイマー病の発症率が驚くほど低いことがわかっていますが、まだその理由はわかっていません。◎脳を守るクルクミンの有望な効果について研究が行われることを切望しています。安価で取り入れやすい安全な治療は、非常に多くの人々の生活の質を変えるかもしれません。」

2017年01月02日
冬がきたら　箱根駅伝東洋大・服部弾馬（４年）が、東海大・鬼塚翔太（１年）らを振り切って、トップで２区へたすきをつなげた。

青学大が往路３連覇！「湘南の神」３区秋山が快走　山の神・神野が命名３連覇。往路優勝を決めた青学大・貞永隆佑＝神奈川・箱根（撮影・佐々木彰尚） 1枚拡大　「箱根駅伝・往路」（２日、大手町～神奈川県箱根町芦ノ湖駐車場）　大学駅伝３冠と３連覇を目指す青学大が３年連続３回目の往路優勝を果たした。２位でタスキを受けた３区の秋山雄飛（４年）が１時間３分３秒で２年連続区間賞を獲得する快走でトップに出ると、４区、５区とリードを守った。山登りの５区で活躍し「山の神」と称された青学大ＯＢの神野大地（コニカミノルタ）は、秋山を「湘南の神」と称賛した。２位には３３秒差で早大、順大が２分２３秒差で３位が入った。（タイムは速報値）　１区・梶谷は集団についたままトップから４秒差の４位で入った。２区のエース・一色はトップから３８秒差とリードを許す展開になったが、ここで秋山が奮起した。１３キロ過ぎで神奈川大・越川をとらえると、そのまま先頭に。４区には２９秒差をつけてタスキをつないだ。　３区は戸塚中継所から平塚中継所までの２１・４キロ。最初下ってからは海沿いを走る。江ノ島の西側を走り、海風や日差しにどう対応するかがポイントとなる区間となる。湘南の海を視界に入れながら、２年続けての快走を披露した。青学大は４区・森田、５区貞永ともリードを守ったまま、ゴールテープを切った。　秋山は「前が約４０秒差でちょっと見えなかったので、最初飛ばし過ぎたら後半ばててしまうなと思って意識から消して走りました。去年のタイムが６２分（１時間２分）２４秒で今年は４０秒ぐらい遅くなってしまって…そこだけが悔しいですけど、区間賞はうれしいです」と笑顔だった。テレビ中継でゲスト解説していた神野は「本当に２年連続区間賞おめでとう。これで湘南の神になったね」と祝福。秋山は「山の神に言っていただいてうれしいです」と照れていた。第９３回東京箱根間往復大学駅伝第１日は２日午前８時、東京・大手町の読売新聞社前をスタート。往路は神奈川県箱根町までの５区間、１０７・５キロで行われる。１区（東京・大手町～神奈川・鶴見中継所）は２１・３キロ。ラスト１キロを切ってスパートした東洋大・服部弾馬（４年）が、粘る東海大・鬼塚翔太（１年）らを振り切って、トップで２区へたすきをつなげた。トップから８秒以内に６校がひしめき合う激戦となった。坂村真民冬がきたら冬のことだけ思おう冬を遠ざけようとしたりしないでむしろすすんで冬のたましいにふれ冬のいのちにふれよう冬がきたら冬だけが待つ深さときびしさと静けさを知ろう冬はわたしにいろいろのことを教えてくれる先ず沈黙の大事なことをすべての真理はこの沈黙のなかからのみ生まれてくることをそれから自己試練の大切なことをすべての事を成就するにはこの不屈の魂によってのみ成功することを(『坂村真民全詩集　第二巻』　「冬がきたら」の一部）箱根駅伝、まもなく号砲…花の２区でエース激突2017年01月02日 06時04分第９３回東京箱根間往復大学駅伝競走（箱根駅伝＝読売新聞社共催）は２日午前８時、号砲を迎える。　５区の距離短縮により再び往路の最長区間となった２区の重要度が増し、学生長距離界を代表する各校のエースたちが今回も名を連ねた。　１２月２９日に発表された区間エントリーでは、前回の区間２～５位が並んだ。中でも区間賞争いの軸は、３年連続で挑む前回３位の青学大・一色恭志（４年）と、同２位だった山梨学院大のドミニク・ニャイロ（２年）だ。　一色は前回大会後、フルマラソンを経験。「これ以上きついことはないと吹っ切れた」と語る。今季の駅伝では出雲、全日本のアンカーでともに区間２位となり、２冠の立役者に。箱根では過去４人だけの１時間６分台を狙い、３連覇への流れを引き寄せる決意だ。　ニャイロは出雲と全日本で、いずれも一色との直接対決を制して区間賞を獲得した。２区では前回、残り３キロの上りで失速したが、「今季はスタミナに自信を持てるようになったので、１番になれる」と断言。大学ＯＢのメクボ・ジョブ・モグスの区間記録更新を目指す。　前回、ルーキーで区間５位と健闘した順大の塩尻和也（２年）も有力。リオデジャネイロ五輪男子３０００メートル障害に出場するなど順調に成長を続け、長門俊介監督も「１時間７分台に届くと思う」と太鼓判を押す。　駒大は前回区間４位で、「総合優勝への勢いをつけたい」と意気込む工藤有生なおき（３年）を再起用。６大会ぶりの総合優勝を狙う早大は、全日本４区区間賞の永山博基（２年）が初挑戦する。　強力ルーキーがそろう東海大は関颯人はやと（１年）を抜てき。出雲３区区間賞の大器が、どんな箱根デビューを見せるか。予選会で日本人トップの３位だった神奈川大の鈴木健吾（３年）も成長著しく、前回区間１４位の雪辱に燃えている。１万メートル２７分台の記録を持つ日大のケニア人留学生パトリック・ワンブィ（２年）も、区間賞争いに絡むだろう。　エース同士の真っ向勝負を制し、レースの流れをつかむのはどの大学か。

2017年01月02日
藤三郎のアメリカ・イギリス観

藤三郎のアメリカ・イギリス観　藤三郎は「二宮先生と余が欧米観」で英米の感想を語りました。「米国に行って種々の工業を見たが、イヤお話にもならない、ただ驚嘆のみだった。工場は壮大を極め、その文明・器械を以て、その進取の猛志を以て、その偉大な財力を以て、日に新しく計画し組織し三年以前のものは惜しげもなく打ち壊すというありさま。家屋は普通十階、高いのが二十階三十階天空にそびえている。余の目にはただ驚嘆ばかりだった。ここに余は一つの迷いを抱いた。このように物質的に偉大な文明の現象を日本において実現させることができるだろうか、かつ米国がすでにこの通りならば、その本国の英国、世界の富の中心ともいわれる英国では果たしてドンナであろうか。コウいう考えから、余の迷いは失望となり、心の中は一種寂しい愛国的な感情となり、余は米国を去って、英国に移った。」「米国において絶望した余は、英国において救い上げられて、一筋の光明を仰ぎ見ることができた。余はリバプールからロンドンへ上って、まず奇異の感に打たれた。英国は米国と変わって家屋の多くは四、五階で、外見はレンガもくすぶっている。それはまだ良いが、世界第一の都会であるロンドンの市民がぐずぐずしているありさまであることに、むしろ驚かないわけにいかなかった。しかし英国市民の偉大な点は実にその理論にひそんでいることを発見した。早い話が、家はくすぶっていても内に入ると、器物など非常に良く行き届いている。いわば英国は正味の国で、単にそれが住宅の点において現れているだけでなく、その産業を見ても、その工業を見ても、みなその通りである。それから余は少し考える所があって、都会を去って、いなかに行こうと思い、通訳を雇って北部スコットランドへ行った。そのうちに余は英国の偉大なるゆえんを事実によって教えられた。工業において英国は米国と同じく大工場的に経営しているが、ただ英国は二宮先生のいわゆる小より大に及んだものである。具体的にいうと、英国の多くの事業は初め一人が小さい規模で起し、それが次ぎの代には父子合名会社となり、次第に大きくなって合資会社となり、ついに株式会社となったもので、たいてい三、四十年と歳月を経たものである。建築もまたその通りで、一つとして歴史が残っていないものはない。その歴史が実に英国人の誇りで、互いに祖先の苦心経営を以て自家の光栄とする。初め米国を見て、とても日本などでは及ばないと失望していた余も、英国のやり方を見ては再び希望がよみがえった。英国の万事はすべて二宮先生の小より大に及ぶ主義で、この主義をとって行くならば、日本の百事もまた英国をのりこえられない理由はない。果してこの一筋の光明は、余を絶望の淵から救い上げたところのものであった。」　スコットランドの牧草地を見て藤三郎：イギリスの商工業の隆盛は偶然ではありませんね。この見渡すところの草原や丘、すべてが牧草です。食料はすでに足りている。国はまさに富まざるを得ない。イギリス紳士：君はまことによい所に目をつけられた。けれども、君は今から五十年前にはこの原野が、ただ雑草がぼうぼうと生え、いばらが生い茂り、狐やうさぎが昼夜を分かたずに跳躍していた状況を知るまい。現在のようになった理由は、実に私たちの先人の丹精の結果であって、決して自然に恵まれていたばかりではない。藤三郎：なるほど、イギリスの牧草もまた実に歴史的に発達したものなのですなあ。そして同じように商業、工業も先人の勤労で発展し、工業や農業の生産物が一つにロンドンに集まってこの大英帝国を支えているのですね。

2017年01月02日
米欧旅行（明治二九年(1896)七月三十一日～八月二十九日）

米欧旅行（明治二九年(1896)七月三十一日～八月二十九日）藤三郎は、株式会社を創立し半年も経たないうちに倍額に増資を決議してくれた株主達の信頼を思って責任の重大さを深く感じた。「今回の増資で多額の資金を新設工場に投じなければならない。この際、先進国の製糖業を見学し、新しい知識を吸収すると同時に、最も進歩した機械を買い入れるために欧米へ出かけよう。帰りには南洋方面の原料糖の産地も視察しよう。このことは、会社の将来のために必要だろう。」そう考えて長尾社長や重役に相談すると、皆賛成したので、一か月後に出発することになった。　出発まで、留守中に建築できるよう新設工場の設計もしなければならない。経営上の相談も必要である。視察先を調べ、それへの紹介状など便宜を得る工夫もしなければならない。藤三郎は不眠不休で準備に努めた。藤三郎は、外国語は全く分らなかった。周囲は、当然通訳は同行するものと三井物産や正金銀行の社員から適当な人を選定しようとしたが、藤三郎はひとりで行くことを主張した。ある人：それでは、外国語ができず、通訳も連れずに、何十万円という莫大な機械の買入れなどは、どうするつもりですか？藤三郎：なに、機械の構造やいい悪いは眼で見れば分るし、ことにこっちは買手なのだから、先方で、どんな方法ででも、分らせるように努力するだろうから心配はありません。藤三郎は明治二十九年(1896)七月十四日、横浜出帆の太平洋汽船会社のベルジック号で出発した。陸軍大学校のドイツ語教官だった藤山治一がちょうどドイツへ私費留学のためアメリカ経由でドイツへ行くため同船していたので、在米中の通訳を頼むことができた。アメリカ大陸横断鉄道にて藤三郎は一八九六年七月三十一日にアメリカのサンフランシスコ港に到着します。ゴールデンゲートを通過し、朝の六時に到着し、ホテルから日本の精製糖会社に「無事安着」（Arrived safe）という電報を打っています。また「横浜港を出発して以来、きわめて健康で本日サンフランシスコに無事着きました。ご安心ください。さて航海中はかねがね心配おかけしたところですが案外無事でした。藤山君によって西洋人と毎日談話し、また運動など遊戯もあって面白く過ごしました。時々は波が高く船体が動揺する時も、少しも船酔いをせず、外人も私のことを多年、船旅に馴れているのだろうというほどに自分ながら船旅を満喫し、まずもって海の国の日本男児と少しはホラも吹けそうです」と会社あてに手紙を書いています。藤三郎はサンフランシスコでアメリカの製糖王、スクリップル氏の精製糖工場を見学し、アメリカの産業の巨大さに驚いています。東海岸に向かうアメリカ大陸横断鉄道の汽車に乗車中、藤三郎が自分のカバンを車の中央に置いていたことがありました。するとアメリカ人婦人がそのカバンの上に腰かけ同行の婦人とおしゃべりしました。藤三郎が後ろからカバンを引き寄せると、婦人は腰をとられ転んでしまい怒りました。藤三郎も英語が分らないまま、日本語でやりかえし、同乗の藤山治一は大変困って「この男は少し気が狂っているので」と仲裁し、女性の怒りをなだめたこともありました。藤　山：君はなんであんな失礼なことをしたのかね。藤三郎：失礼なのはあの女のほうだ。カバンの中には、母から貰った大事な守り札とメガネが入れてある。これを女ふぜいの尻に敷かれるは忍ばんと欲しても忍ぶことができなかったのだ。アメリカ精製糖会社にて藤三郎がニューヨークのアメリカ精製糖会社を見学した時に社長は藤三郎との会話で、氷砂糖や砂糖の精製法を独力で工夫してやってきたことを知って非常に興味を持った。そこで藤三郎に聞いた。社長：ミスター鈴木、これは検糖機という砂糖の糖分を検査する道具です。サンプルを決まった濃度の水溶液にしてこの検糖機に入れてのぞくと、サンプルの何パーセントの糖分が含まれているか、すぐ計算できます。あなたは砂糖のサンプルを見て、産地や糖分の含有量はどうやって調べますか。藤三郎：それは眼で見て、なめてみればわかります。社長：えっ、眼で見て、なめてみればわかる？ほんとうですか？藤三郎：はい、日本人は、嘘はつきません。社長：（膝をたたいて）おもしろい、それでは、早速それを一つやってもらおう。技師長、すぐその用意をしてくれたまえ。技師長：社長、そんなことは無理ですよ。社長：なあに君、日本の糖業発達の程度を正確に知っておくのも無駄ではなかろう。技師長、持ってきたまえ。技師長は部下に一つの箱を抱えさせて帰ってきた。箱の中には三十種類ほどの砂糖の標本ビンが入っている。技師長は藤三郎の前のテーブルに一列に並べる。ビンには、ただ番号を書いた紙がはってある。技師長は並べ終るとその標本の産地と糖分量を記入した検糖表を社長に渡した。社長：さあ、一つやってください。藤三郎は一番端のビンを取って、中の砂糖をほんの少し手のひらにあけて、じっと見てからちょっとなめる。藤三郎：これはジャワのなになに工場の製品。純度は八九％藤山治一が通訳し終わるや、藤三郎はすぐ次のビンの中身をいう。藤三郎の実験が十五ほどまでいった時、社長が言葉を発した。社長：オーライ。藤山：どうしたのです？もういいのですか？社長：三十のうち、十五まですっかり当たれば、もうよかろう。実に不思議だ。不思議な人間だ！この検糖表を見給え。産地はもとより含有の糖分量も彼の言ったとおりだ。ミスター鈴木、あなたは一体どうしてこんな不思議な技術を会得されたのですか？技師長：私たちが緻密な検糖機械で精密な検査をして初めて知ることのできるのと同じ結果が、なんの機械も使わないで即座にわかるということは、どうしても理解できない。藤三郎：私は菓子屋の子として育って、四十年以上砂糖の臭いの中で暮らして来た。氷砂糖でも菓子製造でも主な材料は砂糖である。原料糖に含まれる糖分量の多少を見分けることは、営業の死活に関するほど大切なことです。自分の眼で見て、舌でなめて、永年経験をつんでいるうちに自然と正確にわかるようになったので、この技術は秘法ではない。多年の努力経験の集積の結果です。社長：ミスター鈴木、あなたは砂糖の中から生まれてきた男です。

2017年01月02日
北海道立図書館が「砂糖王鈴木藤三郎」を蔵書とし、14件所蔵館となった、感謝！また「鈴木藤三郎氏顕彰第3集」が貸出中なのが嬉しい！

北海道立図書館1｡図書｡鈴木藤三郎｡二宮尊徳の会(報徳記を読む会)｡ 2010印刷｡「二宮尊徳の会」鈴木藤三郎氏顕彰第3集｡ 289.1/SU｡２書庫エレコン（閉架書庫）｡ 1110457353 ｡貸出中｡2｡図書｡鈴木藤三郎｡二宮尊徳の会(報徳記を読む会)｡ 2011.2｡「二宮尊徳の会」鈴木藤三郎氏顕彰第3集｡ 289.1/SU｡２書庫エレコン（閉架書庫）｡ 1110138342 ｡在庫｡3｡図書｡報徳産業革命の人｡二宮尊徳の会｡ 2011印刷｡「二宮尊徳の会」鈴木藤三郎氏顕彰第1集｡ 289.1/SU｡２書庫エレコン（閉架書庫）｡ 1110936208 ｡在庫｡4｡図書｡ボーイズ・ビー・アンビシャス米欧留学篇米国留学中の内村鑑三の日記と手紙内村鑑三から新島襄、広井勇あて書簡宮部金吾・新渡戸稲造往復書簡抜粋｡二宮尊徳の会｡ 2013.10｡ｼﾘｰｽﾞ名ﾊ､ｱﾘﾏｾﾝ｡ 281.04/B｡北方閲覧室｡ 1111395693 ｡在庫｡5｡図書｡ボーイズ・ビー・アンビシャス｡二宮尊徳の会｡ 2013.3｡ｼﾘｰｽﾞ名ﾊ､ｱﾘﾏｾﾝ｡ 281.04/B/ｲ｡北方閲覧室｡ 1111344683 ｡在庫｡6｡図書｡砂糖王鈴木藤三郎｡二宮尊徳の会｡ 2013.6｡ 289.1/SU｡２書庫１層（閉架書庫）｡ 1111542682 ｡在庫｡7｡図書｡ボーイズ・ビー・アンビシャス第5集｡二宮尊徳の会｡ 2014.10｡ 81.04/B/ｲ｡北方２（閉架書庫）｡ 1111847107 ｡館内｡8｡図書｡報徳記を読む第2集報徳は精神変革である｡二宮尊徳の会｡ 2014.11(印刷)｡ 157.2/TO/2｡２書庫１層（閉架書庫）｡ 1111899660 ｡在庫｡9｡図書｡ボーイズ・ビー・アンビシャス 3集｡新渡戸/稲造∥著｡二宮尊徳の会｡ 2014.2｡ 281.04/B/ｲ｡北方閲覧室｡ 1111411284 ｡在庫｡10｡図書｡報徳記を読む第1集『報徳記』第一巻(『報徳要典』準拠全ルビ原文(朗読・輪読用)、現代語訳、資料集)｡二宮尊徳の会｡ 2014.3｡ 157.2/TO/1｡開架書庫｡ 1111740567 ｡在庫｡11｡図書｡ボーイズ・ビー・アンビシャス第4集｡二宮尊徳の会｡ 2014.7｡ 281.04/B/ｲ｡北方閲覧室｡ 1111293948 ｡在庫｡12｡図書｡ボーイズ・ビー・アンビシャス第5集｡二宮尊徳の会｡ 2014.8｡ 281.04/B/ｲ｡北方閲覧室｡ 1111296404 ｡在庫｡13｡図書｡二宮金次郎の対話と手紙第1 (小田原編 (少年・青年期))｡ [二宮尊徳の会]｡ 2015.2｡ 157.2/NI/1｡２書庫１層（閉架書庫）｡ 1111899678 ｡在庫｡14｡図書｡二宮金次郎の対話と手紙第1 (小田原編 (少年・青年期))｡二宮尊徳の会｡ 2015.2｡ 157.2/NI/1｡２書庫１層（閉架書庫）｡ 1111944789 ｡在庫｡15｡図書｡二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木藤三郎｡二宮尊徳の会｡ [2013]｡ 289.1/SU｡２書庫１層（閉架書庫）｡ 1111542831 ｡在庫｡北海道新聞ダチョウの心01/01 10:30干支（えと）のトリで最大級といえばダチョウか。第１次世界大戦さなか、ウィルソン米大統領は「米国は砂に頭を突っ込んだダチョウにはなれない」と演説した。ダチョウは危険を感じると、それを見ないようにしてやりすごす。実際は違うが、そう映るらしい。大統領は米国の孤立主義を批判する例え話に用いた▼演説から１世紀。もはや、自国だけで暮らしが成り立つと思う人はいないはず。おせち料理の材料を見ても、ロシアやチリの文字が並ぶ。国を越えた流れを止められない▼今月、米国第一主義を掲げるトランプ氏が大統領に就く。人やモノが国境を超えて動くグローバル経済が国をむしばむ。外交のハンドルを再び、内向きに切ろうという算段なのか▼もちろん、自国の産業が衰えれば仕事も減る。他国と調整を図らなければならない。国や民族、組織がそれぞれの正義にこだわると争いになる。熱い戦いにならなかったとしても、ひずみが格差や貧困、差別を生み、誰も心穏やかではいられない▼長田弘さんの詩「猫のボブ」の一節が頭に浮かぶ。＜平和って何？　ほんとうに意味あるものは、ありふれた、何でもないものだと。樹々の、枝々の、先端のかがやき。すべて小さなものは偉大だと＞▼年始め、雪の塊を手に取る。無心になり、時間が止まった気分になる。ありふれた日常のいとおしさ。願わくは、世界の隅々まで同じ思いを。

2017年01月02日
BE AN INDIVIDUAL　スマップは立派だよ　長い間、一生懸命走ってきたんだ

紅白はSMAP解散もあり、見る気にならず、裏番組を見ていた。結構ダメージになっている同世代の人も多いのだろうと思う。キムタクが敵役になっていところがあるが、広い目線でみるとキムタクや慎吾の反発にあるものでもなく、ビートルズが解散したように、時の流れの一局面であったのであろう。ただ感謝である。望むらくはメンバーそれぞれが幸せであってほしい、結婚し、縦の糸と横の糸が出会うような絆のあるパートナーを得るか、あるいは一人でもそれなりの人生を送ってほしいと願う。Be individual 個として生きよ　これは　「地球交響曲ガイアシンフォニー第四番」で、地球は生きていると説いたラブロック博士が説いた理念である。「私が子どもたちに一番伝えたいことは、　人生において　政党、宗教、各種団体等の組織に頼りすぎるな、ということです。自分自身で考え、自立して行動する。　組織に頼るものより、自立して生きるもののほうが　より深い人間性に目覚める可能性がある。　もちろん、これは全ての人にあてはまるわけではない。　しかし、人生を力一杯生きたいと思っている子どもたちには　良いメッセージだと思います　BE AN INDIVIDUAL」「ジェームズ・ラブロックさんが“THINK FOR YOURSELF, BE AN INDIVIDUAL”つまり、自分自身で考えて、自立して生きなさい、ってことだけど、考えたら当たり前だという感じだけど、実は、その後ろに深い意味合いがあるでしょ？　今、不幸な悲しい事件がどんどん起きるけど、何故起こるんだろうということを考えていくと、ラブロックさんが言っている、自分の奥底にあるものに立ち返るということ、何かに帰依して判断しようとするのは危ないことだよって。自分自身の奥底にある本当の何かを見つけたときに、実は本当の意味で“共にあれる”ということがわかるんだよね。」１２月３１日で解散したＳＭＡＰのリーダー、中居正広さんのラジオ番組が同日放送され、中居さんは解散について「メンバーは今年１年本当によく頑張った。複雑な思いもあったと思うが、最後までしっかりＳＭＡＰを務めた」と語った。　放送は事前収録。中居さんはファンが約３７万筆の署名を集めたことや、「世界に一つだけの花」の購買運動が起きたことについて「『ありがとう。期待に応えられず申し訳ない』でいっぱいです」と胸の内を明かし、最後に「慎吾、剛、吾郎、木村、ＳＭＡＰ、じゃあね、ばいばーい」と叫んで締めくくった。解散ＳＭＡＰへ　タモリ直筆メッセージ「人生に勝敗なんてない」「先はまだまだ長い」スポニチアネックス 1/1(日)日本の芸能史に残る不世出のアイドルグループ「ＳＭＡＰ」が３１日に解散し、結成２８年、デビューから２５年の活動に終止符を打った。メンバー５人全員による最後の言葉はなく、１日からソロ活動に入る。「ＳＭＡＰ最後の日」に、メンバーが芸能界で最も慕った父親的存在で最後の共演者でもあるタモリ（７１）が、ＳＭＡＰへの思いを直筆でスポニチに寄稿した。　ＳＭＡＰ全員そろっての記者会見も肉声もなく、老若男女に愛された国民的グループとしてはあまりに寂しい終焉（しゅうえん）。家族がいる木村拓哉（４４）をはじめ、全員が都内のそれぞれの自宅で最後の日を過ごした。　芸能史上これほどの悲劇はない。元々、メンバー同士になんの問題もなかったのに「解散」という結末に至ったことに、いまだ納得できないファンは多い。　２０１７年。それでも前へ進むしかないメンバーへの思いを、タモリは本紙に直筆で寄稿した。　「スマップは立派だよ。小さい時からずっとずっとメンバーみんなで力を合わせて、これだけ長い間、一生懸命走ってきたんだ」と、アイドルグループで異例の長寿化に成功した背景にメンバーの“団結と不屈”の精神があったことを強調。彼らが駆け抜けた２５年余はバブル崩壊後の閉塞（へいそく）感が続き、世界情勢も紛争が続く不安定な時代。そんな時代を明るく照らし励ましてくれたのがＳＭＡＰで「誰でもみんな“ありがとう”という感謝の言葉しかないんじゃないかな」と称えた。　“最後の共演者”となった昨年１２月１９日放送のフジ「ＳＭＡＰ×ＳＭＡＰ」で、タモリはバカラの星形のクリスタルをメンバー全員にプレゼント。その五角形は５人の絆を意味しているようだった。そして、メンバーの料理を判定する「ビストロスマップ」で“最後の判定”を拒否した。　直筆文にも「人生に勝敗なんてないし、どっちがいいとか悪いとか、そんな判定みたいなことなんてどうでもいいんだ。大切なこと、それは引きずらないことだ。乾杯すればそれで仲良し。やったことはすぐ忘れる。それが大事。人間なんて、そんなものだ」と“５人のＳＭＡＰ”を大切に思ってきた人ならではのメッセージがつづられた。　ＳＭＡＰとの出会いは９４年。フジ「笑っていいとも！」のレギュラーに中居正広（４４）と香取慎吾（３９）、翌９５年に草なぎ剛（４２）が抜てきされて以来２２年になる。小中学生で芸能界入りしたメンバーにとって、保険会社やボウリング場などさまざまな仕事を経て３０歳でデビューしたタモリの視点は人生の羅針盤だった。　直筆文の最後は「先はまだまだ長い。どこでどうなるかは、わからない」。反省を嫌う“人生の達人”は、いくらでも変えられる未来に“５人のＳＭＡＰ”の姿を照らしているようだった。

2017年01月01日
介護金魚

泳ぐの不自由な仲間の食事を一生懸命助ける「介護金魚」が話題　北海道・平取町 2016/12/29上手に泳げない金魚が水面に浮いた餌を食べようとすると、仲間の金魚が懸命に泳いで下から支えようとする―。北海道・日高管内平取町の自営業武田仁志さん（３０）宅の水槽で、そんな金魚の行動が見られ、町内の話題になっている。黒い出目金が１１月初めからうまく泳げなくなり、水槽の底に横たわった状態に。その後、給餌のたび、水面まで泳ごうとする出目金を赤い金魚が下から押し上げる行動に気が付いたという。　サンピアザ水族館（札幌）は「聞いたことがない」。知人も「まるで介護金魚だね」と驚く。

2017年01月01日
イチローに『哀れみはないのか』と言うよ。ライトは空いてる。背番号５１も

イチローら４人「生きる伝説」で殿堂入り確実と予想[2017年1月1日大リーグ公式サイトが現役選手をデータ分析した「生きる伝説」特集で、イチロー（マーリンズ）含む４選手が将来の殿堂入り確実と予想された。　個人がチームの勝利に貢献した度合いを示す指標「ＷＡＲ」で、プホルス（エンゼルス）カブレラ（タイガース）ベルトレ（レンジャーズ）とともに高数値をマーク。昨季、殿堂入りの目安とされるメジャー通算３０００安打に到達したことで「当選確実になった」と紹介された。オリックス球団社長がイチローに、ライトは空いてる[2016年12月30日オリックスが２９日、京セラドーム大阪で仕事納めを行い、西名弘明球団社長（７２）がドッキリ発言で最下位の今季を締めた。サービス精神旺盛な同社長は「野球は大変残念。どうしようもない。来年は長村くんのクビをかけてやってもらいたい」と冒頭のあいさつで長村裕之球団本部長（５８）を名指しした。　あわてて「社長のクビの方がええかな」とフォローしたが、社員で埋まる会場のざわつきと苦笑いは収まらず。長村球団本部長は「愛情の裏返しと受け取っておきます。それくらいの覚悟を持ってやれということでしょう」とチーム再建へ気合を入れ直した。　乾杯が済み、アルコールも入った西名社長の“独演会”は終わらない。毎年のように獲得ラブコールを送っているマーリンズ・イチロー外野手とは、来年１月に会う予定という。　「来てもらいたい気持ちは同じ。『（低迷する）この状況はどう思ってるのか？　哀れみはないのか』と言うよ。（糸井のＦＡ移籍で）ライトは空いてる。背番号５１も」イチローの3000安打が16年メジャー最高の瞬間[2016年12月27日米大リーグ公式サイトが２６日、「２０１６年の最高の瞬間」と題し、イチロー（マーリンズ）のメジャー通算３０００安打を特集で取り上げた。　イチローは８月７日のロッキーズ戦の７回に右越え三塁打を放ち、史上３０人目の偉業を達成。「２７歳でメジャーデビューした選手の３０００安打は予測できなかった」と驚きとともにたたえた。　米国生まれ以外ではロベルト・クレメンテ（プエルトリコ）を含め過去４人しかいない事実でも希少価値を強調した。さらにメジャー歴代１位の通算４２５６安打を放ったピート・ローズ氏の「途方もない打者。３０００安打で自動的に殿堂入りに値する」との賛辞や、同２位の通算７５５本塁打を記録したハンク・アーロン氏の「彼のパフォーマンスには感心している」との声を紹介した。　今季はメジャー最年長野手として１４３試合に出場し、９５安打を放って打率２割９分１厘を記録した。１０月で４３歳になったが、マーリンズのマッティングリー監督の「イチローに年齢の話はやめよう」との言葉を伝えた。イイチロー子供たちに語る「ちょっとの頑張り」で偉業[2016年12月24日マーリンズのイチロー外野手（４３）が２３日、故郷の愛知・豊山町で「第２１回イチロー杯争奪学童軟式野球」の閉会式に出席した。毎年恒例のあいさつで、子供たちに「今年メジャーで３０００安打を達成することができました」と報告。大記録誕生の土台になったのは「ちょっとだけの頑張りの積み重ね」と明かし、こう呼び掛けた。　イチロー　イチローは人の２倍も３倍も頑張っていると言う人が結構います。そんなことは全くありません。人の２倍とか３倍頑張ることはできないよね。頑張るとしたら自分の限界。その時に、自分の中でもう少しだけ頑張ってみる、ということを重ねていってほしいと思います。　自身の歩みを振り返りながら熱く語った。今季は日米通算でピート・ローズが持つメジャー最多の４２５６安打を抜き、昨年この場所で子供たちと約束した史上３０人目の大リーグ通算３０００安打も達成した。　来季は４４歳を迎える。だが、少年時代はスーパースターになれるとは、思ってもみなかったという。　イチロー　（さっき）言ったように、自分の中でちょっとだけ頑張った。それを重ねてきたことで、今（の自分）になれたと実感している。今日はこの言葉をみんなに伝えたい。　来年３月にはＷＢＣが控える。０６年の第１回、０９年の第２回大会で連続世界一を導き、今回の出場可否も注目されるが、その話題に触れることはなかった。来季も最年長野手としてメジャーで奮闘。「ちょっとだけの頑張りの積み重ね」で、新伝説をつくる覚悟だ。

2017年01月01日
渋沢栄一との対話

渋沢栄一との対話横浜の砂糖商、安部幸兵衛は、藤三郎から精製糖事業を会社組織にしたいという希望を聞いて、渋沢栄一に株式会社化の計画を話せば、必ず賛同してくれるであろうと考えて、このことを藤三郎に話した。藤三郎が第三十九国立銀行東京支店長の長尾三十郎に相談したところ長尾も賛同した。安部は、仲介の労をとってくれ、渋沢から明治二十八年八月十七日に面会したいという招きがあった。東京へ出てから七年、まだ四十歳前の藤三郎は、大きな期待をもって出かけた。その席には、浅野総一郎と横浜の砂糖商の増田増蔵と安部幸兵衛がいた。　藤三郎が席に着いて、あいさつが終ると、すぐ渋沢はこう聞いてきた。渋沢：あなたのお生れは、どちらですか？藤三郎：はい、遠州森町でございます。渋沢：最初から砂糖の製造をなさっていられましたか？藤三郎：いえ、若い頃の家業は、菓子商でございました。渋沢：それで、学校は、どちらをご卒業でしたか？藤三郎：ハハ、学校教育らしいものは、私は全く受けておりません。八歳から十二歳まで寺子屋へ行ったのと、二十二、三歳の頃、一年たらず夜学に通っただけです。渋沢：（失望の色を顔に浮かべて）ホホウ、そうでしたか･･････。先年、私のおいに、ガラスびんの製造を熱心に研究した者があり、うまくできるようになったので相当な事業になろうと資本を出しましたが、じき失敗しました。どうもチャンとした学問の力がないと小規模なうちはよいが、少し大きくやり出すとダメなようですな。ことに精製糖事業は私もわが国に必要な事業と考え、先年もその道の学者にいろいろ聞きましたが、ハッキリした説明ができる人もなければ、製造の責任は引き受けようという者もありませんでした。それで私もこの事業は、ひと通りやふた通りの学問でやれるものでないと痛感しました。あなたが、そのほうの学問もあまりなさらずに大規模な経営をされようというのは、少し危険だと思いますな。藤三郎：精製糖事業は、素人がやろうとしても、なかなか面倒なものには違いございません。しかし、私は長年、これを専心研究しました。そして、小規模のものではありますが、十年このかた家業といたしておりまして、その製品は、ここにおいでの安部さんや増田さんが、よくご承知くださっていらっしゃるとおりです。土を砂糖にしようというのなら難しいでしょうが、砂糖を砂糖にする位のことは、大して難しいことではございません、ハハ・・・後年、鈴木藤三郎はこう言っています。「自分は三度、人を信じそこなったことがある。初めは岡田良一郎氏で、次は村山商店で、最後は渋沢栄一氏である」と。藤三郎は三回の失望をむしろ大きなチェンスとして生かしました。岡田氏に氷砂糖工場への出資を断られ、福川氏の協力で森町で氷砂糖工場を成功させます。工場の東京移転の企画を村山商店の番頭に笑われ、「他の援助に頼ろうとするからこんな結果になる。郷里で今の工場を拡張し自力で東京へ出られる日を待とう」と第二工場を建設します。渋沢に賛助を断られ、九月一日に長井氏の別邸で株式会社の発起人会を開きます。同時に「きちんとした学問がない者には協力できない」と渋沢氏に出資を断られて「海外の製糖業視察と最新の機械購入のため」世界視察旅行を計画したようにも思われます。そして帰国後に藤三郎は「日本糖業論」を発表し、日本の製糖業事業の第一人者となったのです。

2017年01月01日
「青学陸上競技部」式体幹トレーニング

毎年、箱根駅伝を楽しみにしている。ここ数年際立っているが青山学園大学の圧倒的な強さである。その秘密の一つに体幹トレーニングがあり、簡単で効果的　「青学陸上競技部」式体幹トレーニング　は　わたくしも毎日行っている朝ウォーキングの一連の運動に組み込んで愛用している。５０歳過ぎると筋力が急激に衰え、脳の命令に足の筋肉がついていけず、それが転倒やつまづきの原因ともなる。筋力トレーニングを毎日の生活習慣として組み込むことが重要である。フィジカルトレーナー中野ジェームズ修一氏「初めて青学の選手たちを見て思ったのが、意外と肩甲骨周りが硬いなということでした。体幹も一見安定しているように見えるが、実は体の内側の筋肉でなく、外側の筋肉の『外骨格筋』だけで体の軸を固定している。そのうえ、腕振りや足運びも同じように、外骨格筋に頼って動かしているから、ロスが多くて息が上がってしまうし、動きもぎこちなくなってしまうんです」　ランニングというと、どうしても意識が下半身ばかりに集中してしまう。しかし体幹部を安定させ、走行中の体の軸が前後左右にブレないようにした上で、肩甲骨周辺の可動性を高めてやると、長距離を走るためのエネルギーを効率よく使うことができる。　「体幹と肩甲骨を有効に使う走り方を身につけるには、走る練習に入る前の準備運動（動的ストレッチ）と補強運動（体幹の筋力トレーニング）が大きな役目を果たすことになります。体幹が安定せず、かつ肩関節の動きが滑らかでない状態で、走る練習ばかりすると故障にもつながってしまうんです。これまでの大学陸上界全体に言えることですが、準備運動にアキレス腱伸ばしなどの静的ストレッチをやって、補強運動に腕立て伏せや腹筋運動などを行うといった、一種の“儀式”としてのエクササイズになっていたんです。明確に何の目的で、どこを鍛えているのかといった意識が低かった。だから弱い部分に負担がかかって、能力が高いのにケガに泣く選手も多かったのだと思います」　中野は論理立てた説明とメニューで、選手たちに意識改革をさせた。　「走る、特に長距離のための体幹トレーニングは、動きが小さく負荷も低く感じるものが多いですから、最初は“本当にこれでいいの？”と思った選手もいたようです（笑）。しかし、夏合宿の少し前になると、明らかにフォームに違いが出てきたことが、誰の目にも分かるようになりました」

2017年01月01日

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