打者ダルビッシュ、魂の押し出し ヤシエル・プイグ外野手「有さん、今日は素晴らしいピッチングでした、そして我が友で有り最高のチームメイト。プイグ(原文ママ)」
【MLB】打者ダルビッシュ、歴史的“魂の押し出し”に絶賛の嵐「やってくれるぜ、ユウ」10/18(水)好投でPS2勝目も…打席で投手PS40年ぶり押し出し、揺さぶり&バット投げが米話題 米大リーグのナ・リーグ優勝決定シリーズは17日(日本時間18日)、ドジャースのダルビッシュ有投手が敵地カブス第3戦に先発。6回1/3を6安打7奪三振1失点の好投でポストシーズン2勝目を挙げた。圧巻の投球のみならず、打席でも魅了。6回に2死満塁から押し出し四球を選び、自身ポストシーズン初打点を記録した。再三、バントの構えを見せるなど、揺さぶって奪った“魂の押し出し”を現地メディアが動画付きで紹介するなど、全米で大きな話題を呼んでいる。Yu Darvish becomes the first pitcher to draw a bases-loaded walk in the playoffs since 1977こんなダルビッシュ見たことない。 3-1で迎えた6回2死満塁。千載一遇の追加点のチャンスで回ってきたダルビッシュの打席で、デーブ・ロバーツ監督は代打のカードを切らなかった。1失点好投を演じていた右腕とダグアウトで短く会話を交わすと、そのまま打席に送り込んだ。マウンドのエドワーズ・ジュニアにとっては抑えて当たり前の状況。これが力みを呼んだのか、右腕はコントロールを失った。 バントの構えを見せてくる右打席に立つ背番号21に対し、投じた直球は3球連続で高めに浮き、ストライクゾーンを外れた。本拠地は不穏な空気が漂う。そして――。最後もバントの構えを咄嗟に引いて揺さぶったダルビッシュ。ど真ん中に構えていた捕手に対し、外角低めに投げ込んだが、球審の右腕は上がらず。なんと1球もストライクが入らず、痛恨の押し出し四球となった。 執念で押し出しを勝ち取ったダルビッシュは右手でガッツポーズ。さらに雄たけびを上げると、歩き出した際にバットをグラウンドに叩きつけ、自身のポストシーズン初打点を記録。自らを助ける追加点に感情を高ぶらせた。投手のPS押し出しは40年ぶり珍記録…ファン賛辞「信じられない」「エリートな打者だ」 ESPNデータ部門のスタッツアンドインフォによると、ポストシーズンで投手が押し出しを選んだのは、1977年のナ・リーグ優勝シリーズ優勝決定戦でフィリーズのラリー・クリステンソン投手のドジャース戦以来、40年ぶりという“珍記録”となった。 米スポーツサイト「ブリーチャーリポート」公式ツイッターも記録とともに、4球目に俊敏な動きでバントの構えを見せて四球を選び、雄たけびを上げたシーンを動画付きで公開。ドジャース公式ツイッターもバットをぶん投げた動画とともに「やってくれるぜ、ユウ」と祝福し、コメント欄ではド軍ファンも大興奮している。「アメージングだ」「四球なんて信じられない」「MVP」「ダルビッシュには圧倒されっぱなし」などとコメントが相次ぎ、他にもツイッター上では「打者ダルビッシュ」を称える声で溢れかえった。「ユウ・ダルビッシュはエリートな打者だ」「ユウ・ダルビッシュはえげつないぞ」「ユウウウウウウウウウウウ、エグい!!!」と声が上がり、押し出し後のバット投げについても「プイグのホームランの後よりもド派手だ」「四球でのバットフリップは伝説的だ」「ユウ・ダルビッシュが四球で凄まじいジェスチャーを見せている」などと驚きを呼んでいた。 ポストシーズン2勝目となった圧巻の投球のみならず、「9人目の打者」としてなりふり構わず1点を奪うために全力を尽くした“魂の押し出し”で、ダルビッシュはファンの心をがっちり掴んだ。ジ・アンサー編集部●文 text by The AnswerYu Darvish drew a bases-loaded walk and bat-flipped it like a bossCHICAGO — To put it gently, things have not gone well for the Cubs’ bullpen to date this postseason. The group entered Game 3 of the NLCS on Tuesday with a collective 7.03 ERA in the playoffs, and when Dodgers manager Dave Roberts let Yu Darvish bat for himself with the bases loaded and two outs in the sixth, setup man Carl Edwards Jr. did the unthinkable and walked Darvish on four pitches.The plate appearance was only the 38th of Darvish’s Major League career. In the tiny sample of opportunities before Tuesday’s, he was 4-for-33 with one walk, 21 strikeouts and three successful sacrifices. His batting stats in Japan were no better: The righty hit .138 with a .329 OPS in 38 plate appearances for the Nippon Ham Fighters.But Darvish, apparently, can flip a bat like a seasoned pro:He’s not exactly Yasiel Puig, but then, who is?Darvish bluffed bunts throughout the plate appearance even though there were already two outs. The RBI he earned for not offering at any of Edwards’ pitches was only the third of a professional career spanning 12 seasons and two continents.Bases-loaded walk of Darvish the new low in Cubs' free pass-haunted OctoberCHICAGO -- Four pitches. It took exactly four pitches in the top of the sixth inning of Game 3 of the NLCS to define the Chicago Cubs' season. Mega-talented -- and ultra-inconsistent -- reliever Carl Edwards Jr. walked Dodgers starter Yu Darvish on four pitches with the bases loaded and two outs."Just couldn't get down in the zone," Edwards said after an ugly 6-1 loss.Darvish, who spent his entire MLB career in the American League until July 31 of this year, had 31 career at-bats and only one walk before that moment. But Cubs relievers just can't help themselves. Not Tuesday, not last round, not all of the second half of the season. They've walked themselves to the brink of elimination as the Cubs are down a nearly insurmountable 3-0 in the series."Walks are difficult," manager Joe Maddon said before the game. "It's difficult to manage the walk. I can't deny that. How do you fix it?"That might be a question for the offseason as the Cubs are one day away from possibly ending their title defense. Of course, when you score four runs in three games, you don't deserve much in terms of victories, but who says you can't win a low-scoring playoff game? Three times the Cubs have actually given their pitchers a lead in this series and three times they've given it back -- and then some. There is plenty of blame to go around. After all, the Cubs have walked 43 batters in eight playoff games. That's not just one guy losing his command."C.J. has been that guy," Maddon said of Edwards. "[Pedro] Strop, to a certain extent, has been that guy also. [Mike] Montgomery, this year, during the course of the season showed that propensity also."打者ダルビッシュ、歴史的“魂の押し出し”に絶賛の嵐「やってくれるぜ、ユウ」日本語で賛辞のプイグにダルビッシュ「Gracias Amigo!」 17日(日本時間18日)、カブスとのリーグ優勝決定シリーズの第3戦で好投したダルビッシュ有投手にドジャースのチームメイトからも称賛の声が寄せられている。敵地で行われた一戦で6回1/3を6安打6奪三振1四球1失点(自責1)と力投し、自身ポストシーズン(PS)2勝目をマーク。3連勝を飾ったドジャースはナ・リーグ制覇とワールドシリーズ進出に王手をかけた。試合後、ヤシエル・プイグ外野手は自身のツイッターで日本語で称賛。これにダルビッシュも「Gracias Amigo!」と応えている。 ダルビッシュはこの日の初回こそシュワーバーに先制ソロを被弾したがが、その後は立ち直り、圧巻のピッチングを披露。抜群の制球で追加点を与えず、7回1死まで1失点に抑えて降板した。 6回の打席でも押し出し四球を選び、打点を記録。投打で貢献した右腕に感謝の気持ちを示したのはこの日5打数2安打の活躍を見せた4番プイグだった。 ポストシーズンで打率.429と当たっている強打者はわざわざ日本語と英語で称賛。日本語では「有さん、今日は素晴らしいピッチングでした、そして我が友で有り最高のチームメイト。プイグ(原文ママ)」と綴った。ターナー「ダルビッシュのピッチングを愛さずにいられない」 ダイヤモンドバックスとの地区シリーズ第3戦で勝利した際には、好投を見せたダルビッシュと前田健太に守護神ジャンセンがツイッターで「最高なチームワークで最高な試合でした!」と賛辞を贈っていたが、この日はプイグが称賛。ダルビッシュもキューバ出身の26歳に「Gracias Amigo!」とスペイン語で感謝の言葉を返した。 また主砲のジャスティン・ターナーも「今夜のダルビッシュのピッチングを愛さずにいられない」とツイートし、力投を称賛。また、MLB公式サイトはこの日2打点と活躍したクリス・テイラーも「彼は我々の期待する以上の仕事をしてくれた。ストライクゾーンにどんどん投げ込み、持てるものすべてを出し切り、カブス打線を不安定な状況に陥れた」と称えたことをレポートした。 7月末のトレード期限ギリギリでレンジャーズからトレードでやってきたダルビッシュ。ワールドシリーズ優勝請負人の期待を寄せられる右腕は加入から2か月半の間でチームメートからも愛される存在になっているようだ。フルカウント編集部●文 text by Full-Count