80'S 「バットマン」(1989 米)
楽天レンタルぱたぱた行きます80年代 鳴り物入りで大宣伝とともに上陸する映画でも、アメリカで大ヒットしたものが日本で流行るとは限らないのは、皆さんご存知の通り 89年に大キャンペーンを打ち、アメリカでも文句無く大ヒットだったのに90年の正月公開ではそれほどでもなかったと言えばこの映画 「バットマン BATMAN」(1989 米、日本公開は1990)監督:ティム・バートン出演:マイケル・キートン ジャック・ニコルソン キム・ベイシンガー ジャック・パランス主題歌:プリンス DCコミックの人気漫画の映画化作品。ゴッサム・シティ、バット・モービルの造形やニコルソン=ジョーカーの怪演など見所は多い 米アカデミー賞美術賞(監督)(装置) 受賞 あらすじは割愛 全編バートン監督のフリークス(奇形、奇人、変人、怪人)への愛情あふれる映画。バットマンもジョーカーもこの映画では生き生きしている感じがする。 SFヒーローアクション物だがこんなに暗い映画は珍しい。建物も性格も暗い。コスチュームは黒い。皮肉にも色彩鮮やかなのは、悪役ジョーカーと強盗に襲われた時の赤いバラだけ…監督の趣味爆発で良い演出だと思う。 コミックスの基本設定がそうなのだから仕方ないが、こんなのがヒットするのはアメリカだけ!日本での成績はそこそこ。(1990配給収入 バットマン:1,910、バック・トゥ・ザ・フューチャー2:5,530、天と地と:5,050 単位:百万) なぜ陽気なスーパーマンと対極の陰気なバットマンがアメリカでウケるのかこんな話を聞いたことがある 『日本では麻薬と言えば覚せい剤、アメリカではヘロイン、コカイン。騒擾系と沈鬱、耽溺系、外部発散系と内部沈降系自分に(少)ないものを求めるらしい。言い替えると、抑圧系の日本人は陽気を求め開放系のアメリカ人は陰気を求める』らしい。 ちょっとうなずけるし、「バカ陽気なアメリカ人が実は根暗なヒーローが好き」って理由にはなっているような気がする 米国内のヒットを受けて続編が次々と作られているが、正当な続編は「リターンズ」だけだと思う。後は一般ウケ、各国ウケを狙った普通のアクション映画だ 「ビギンズ」で原点回帰したことになっているが、主演がクリスチャン・ベール。原作ファンの期待に応えた起用らしいが、バットマンの闇の部分や「狂気」には似合わない。逆にマニアには物足りないんじゃないかなぁ 普通のファンに観てもらい、マニアにもある程度納得してもらうための路線変更。今後成功することを祈る 私はなんとなく物足りないんだけどね。(過去にも申しておりますが、私は決してマニアではございません!!) 一つ言いたい バットモービルの事だ 初代は鳥肌が立つくらいカッコ良かったのに、後はスケスケのトリガラみたいのやらトラクターもどきやら… 残念…(繰り返しますが、私はマニアではありません!!)押していただければ励みになります