映画『アース』~母の思いと、子どもの行動
先週の日曜日、そう、雪が降った日です。鬼に豆を投げた後、子どもと『アース』を観に行ってきました。 ※ ネタバレな内容は含みませんが、個人的な感想は含みます。 そして、今日は結構まじめに書いてますw。映像は北極から南下していきながら、地球上で繰り広げられる生命の躍動を映し出す。動物の子どもは、どの子もいとおしく、子を守るために親たちはたたかい、知恵をはたらかせ工夫をする。ザトウクジラの親子の旅の仕方に感動した。南国のゴクラクチョウの求愛ダンスに笑った。弱肉強食のシーンには、自然の厳しさを感じた。生態の特長を生かし存続のためだけに生きていく動物の行動に魂をゆさぶられた。そして、……私の思いは、どんぐりに、また、つながる……。「生物はみんな、独自の特性を充分に活用して生命をつなげていくこと」つながりで……○◎○ひとりどんぐりんぐりんぐりんぐりん○◎○「人間が進化の過程で得たものが高度な視覚機能なんです。 だから、その機能をうまく利用することが、生物学的に もっとも理にかなったやり方なんです」これはオフ会のとき、糸山先生が話してくださったこと、のひとつ。視覚と手の器用さで人間はここまで進化してきた。文明、発展、開発という名のもとに、地球に影響を及ぼしてきた。視覚と手がヒトに与えられたギフト(天賦の才)だとしたら、おそらく心もそうだ。他の動物にはない複雑な感情を持てるのだから。目と手は、心といっしょにその才を生かしてはじめて、理にかなった営みが叶うはずだ。子どもを、「目と手と心」をちゃんと使える人間にしなくちゃいけない。心は目の前の出来事に反応する。反応して、精査して、判断する。フィルターみたいなものだ。大事な大事なフィルターだ。一度手に入れたら一生変わらないフィルターだ。どうすれば健全なフィルターができるかな。……そんなふうに思いをめぐらしながら映画館を出た。……キョロとぽよんは、この映画を観てなにを感じたんだろう。「白くまちゃん、かわいそうだったね~」なんて言っていた。でもおそらく、言葉で表す以上のことを心に写しとっていたようだ。 翌日、家に帰ったら部屋が寒かった。「あれ? どうして暖房つけなかったの?」とふたりに聞いた。「だってね、すこし我慢すると、白くまちゃんがすこし喜ぶね、って ふたりで話して、暖房つけるのやめて、お洋服いっぱい着てたんだよ」kyoro's artwork (Summer, 2007)