リバウンドの謎
どんなダイエットでも、体重を減らすことならできます。「○○でやせた」などという記事をよく見ます。この体重を減らす、という単純な考え方を鈴木その子先生同様、今の私は賛成しませんが、(散々やって代謝を落とした)仮に減らすことに成功したとしても、それが一時的なものにすぎないのはあきらかだからです。減らした体重が元に戻ってしまうリバウンドは、減食ダイエットを強めていく大きな原因です。鈴木その子先生は、とくにカロリー計算をしていたという方には厳重に注意していました。つまりカロリーを考えるな、と。なぜならカロリーを減らせば、たしかにやせるでしょう。けれどカロリーでやせるのは、もっとも大切な脳の働きをダメにした結果でそれは単に、数字の上で太ったとか、やせたとかにすぎないのです。その証拠に、リバウンドが多いのはそういうダイエットをしてきた方で、鈴木その子式には一人もいません。まず何よりも、その肝心要の脳の働きを正常に保つこと、それが第一なのです。カロリー計算は害こそあれ、少しもプラスになることはありません。それと同様に、誰もがその動きに一喜一憂する体重計についても、鈴木その子先生はつねづね体重計の目盛りは意味がないと申してあげていました。というより、錯覚を生む元凶といっていいのです。よく標準体重とかいいますが、体全体の重さよりも、その内容が重要なのです。同じ体重でも、内臓、骨、血液が充実して皮下脂肪が少ない人、また臓器が軽く、皮下脂肪の厚い人がいます。当然、皮下脂肪の少ない人のほうが、やせて見えるでしょう。要は中身の問題であって、全体の重さではないのです。また体重計には魔物が棲んでいて、その虜になってしまう人も少なくありません。体重計の針が右だ、左だと毎日一喜一憂する人が多いのには呆れてしまいます。これも拒食症、ドカ喰いにはまってしまった人に多く見られる現象です。彼女たちは、何か成果を目で確認しなければおさまらない心理状態に陥っているわけです。そういう人たちは、その針がまるで人生のすべてでもあるかのように、ハラハラ、ドキドキして日々の審判を待つのです。猛然と食べたくなる人が多いのも事実。ですから、いたずらに執着心だけを煽る体重計は、有害なものでしかないのです。つまり、リバウンドというのは、カロリーや体重計の目盛りに象徴されるように、数字だけのダイエットがもたらす現象です。今日の夕食はごはん味噌汁手作り水餃子でした。写真はありません。粗食なので写しても……って感じ