カテゴリ:近代短歌の沃野
北原白秋(きたはら・はくしゅう)
吾が心よ夕さりくれば蝋燭に火の點くごとしひもじかりけり 第一歌集『桐の花』(大正2年・1913) 註 さりくる:おとづれる。やってくる。 蝋:原文は「蠟」(正字体)。 點:「点」の旧字体(正字体)。 ひもじ:ここでは「(心が)飢え渇いている、(何かを)渇望している」の意味。「ひもじ」は、もと「ひだるし」(空腹)を「ひ文字」と忌みつつ洒落て言った女房言葉。「目通り」を「おめもじ」というのも同じ類い。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2013.10.01 12:47:59
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