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水彩画紀行  スペイン巡礼路 ポルトガル 上海、蘇州   カスピ海沿岸からアンデスの国々まで

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水彩画人 俊介

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カテゴリ:絵日記三昧
毎年、行きたくなるところがある。

桜の頃は・・・  伊那の高遠城址。

夏の盛りには・・ 西伊豆の透明な岩場 ヒリゾ海岸


そして夏の終わりごろ、毎年行きたくなるところがある。


川沿いの小高い丘の上の小さな美しい町。

石畳の一本道の周囲には、川へ下る細い路地が巡る。

夏の終わりの3日間を、明け方まで町の人は踊り続ける。


深編み笠で顔を隠した20歳の乙女たちしなやかなしぐさ。

黒い半被のような若者の小気味良い男踊り。


同じ繰り返しにもかかわらず、幾度みても、見飽きない。

独特の音色で遠くから聞こえてくる胡弓と三味線の音。

のどを引き絞るようなものがなしい恋の歌。

そして踊りは優雅そのもの。


越中八尾の風の盆。

風の盆ポスター

宿はどうせとれないからと徹夜覚悟で二度も行った。

たくさんの絵を夢中になって夜通し描いた。

二度目は、疲れて、お寺の境内で仮眠した。

しかし眠っている間に、どこかで踊ってるかと思うと

寝るのすら惜しかった。

歌と胡弓三味線と踊りが一体となった美しさは夜通し続く。




観光客が去った深夜1時ごろより

暗い路地から胡弓の音色が聞こえ、

町の人たちが自分たちの為に踊り始める。

もう深編み笠をかぶらずとも良い。

10人前後の老若男女の踊り手たちが、

路地の闇の中から、しずしずと現れてくる。

幽玄と言って良いほどの光景だった。


風の盆



奥多摩の渓流を歩いていた時にも同じような瞬間に出会った。

畳一畳ほどの広がりをもった落花の一群が

風にゆらぎ、もつれ合い、絡みあいつつ、去っていった時。

束の間の光景。

全く異なるが、不思議に八尾の深夜の路地と同じく

思いがけない出会いに息をのむ瞬間だった。







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Last updated  2005/09/26 12:27:07 PM
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