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ストリンガーの沈黙ストリンガーの沈黙

 連作集『ウロボロスの波動』に続くシリーズ長篇
 宇宙空間に適応したAADDの人間は、高い技術力でブラックホール・カーリーを制御し、エネルギーを取り出しており、個人間はウエブで接続されている。
 地球圏の人類とAADDの対立が激しくなり始めた時、未知の知性体が深宇宙から太陽系に向かってきて・・・・。

 林 譲治のハードでコアなSF。
 いたく感銘を受けた、連作集『ウロボロスの波動』の続編に当たる本作。
 連作という形から長編になった分、前作に比べて冗長になったことは否めない。
 冗長という言葉は「綿密、繊細、丁寧」という賛辞に置き換えるべきかもしれないのですが・・・
 また、宇宙に適応した新人類の異質さの表現が、よく言えばポップ、悪くい言えば軽さにも思えて重量感が少し足らない気がするのは小生が歳をとったせいか?

 しかし、林 譲治の挑戦は野心的。
 谷 甲州作「パンドラ」も同じ嗜好の挑戦だったが、林 譲治に一歩越された感じがする。
 かつてのスタニスラフ・レムの志したSF世界が、林 譲治により21世紀に進化したと思わせる。
 「異質」を究極まで突き詰める力に感嘆する。

 できれば『ウロボロスの波動』と本作は立て続けに読んだ方が良い。
 2作の刊行間隔があきすぎて、旧人類の小生の脳細胞はオーバーヒートしそうになった。

 林 譲治の次回作が早く書店に並ぶことを願っています。


■日本SF・ファンタジー感想リンク
◆筒井 康隆 (著)「銀齢の果て」
◆小松左京 /谷甲州(著)「日本沈没(第2部)」
◆山田 正紀 (著)「神狩り 2 リッパー」
◆谷 甲州 (著)「パンドラ (上) (下)」
◆小川 一水 (著)「老ヴォールの惑星」
◆谷口 裕貴 (著)「ドッグファイト」
◆町井 登志夫 (著)「血液魚雷」
◆藤崎慎吾 (著)「ハイドゥナン〈上〉〈下〉」
◆林 譲治 (著)「ストリンガーの沈黙」
◆石黒 耀 (著)「死都日本」
◆池上 永一 (著)「シャングリ・ラ」
◆恩田 陸 (著)「ねじの回転」
◆機本 伸司 (著)「メシアの処方箋」
◆機本 伸司 (著)「僕たちの終末」
◆荒俣 宏 (著)「妖怪大戦争」
◆菅 浩江 (著)「おまかせハウスの人々」
◆有村 とおる (著)「暗黒の城 」



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Last updated  2007.07.02 15:45:59



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