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日本沈没(第2部)

■ストーリー
 『日本沈没』から25年、日本列島を脱出した日本人は、パプアニューギニア、アマゾン、カザフスタンなど各国に「移民」し、各地で艱難辛苦を舐めながらも、コミュニティをつくり上げ生き続けてきた。
 中田首相を中心とした政府は日本の誇り、民族の矜持を世界に示すため、日本列島が沈んだ地域に人口100万人規模の巨大な人工島を建設するメガフロート計画するが、“周辺国”との衝突も起こり・・・・。
■感想など・・
 山田正紀の「神狩り2」の時も、かつての思い入れから異常に期待して読んで失望に近い感想を持ったのだけど、「日本沈没(第2部)」でも同じ轍を踏んだみたい。
 すっごく失礼な例えだけれど、「日本沈没」が長島茂雄なら、「日本沈没(第2部)」は長嶋一茂って言う感じ。(ゴメンなさい)
 ストーリーはダイナミックなんだけど地味!
 列島を失い、前作のスペクタクルは期待できるはずもないのだが、移民先の世界が舞台だけにストーリーが散漫になっている。
 谷甲州さんが、筆を執っているから冒険・サバイバルシーンは有るけど、ストーリーと噛みあっていない。
 D計画や、中田、小野寺の名が出た時に、「日本沈没(第2部)」なんだと思えるぐらい。
 「日本沈没(第2部)」刊行は幻のまま終わらせ、「日本沈没」読者の心の中で自由に膨らませた方がよかった気がします。
 そもそも、33年前に出版された時、小松左京氏は戦争からわずかな時間で復興して浮かれる日本に対して問題定義として日本を沈めちゃったのだけれど、バブルが弾けて経済的な「日本沈没」を経験し、「阪神淡路大震災」で日本沈没を思わせる実体験をしてしまったから、第2部が希有壮大に見えてこない。
 本作は、小松氏が中心となって谷甲州氏や森下一仁氏などが集ったプロジェクトチームの作品。
 SF界の巨匠、A・C・クラークが、他の作家と共著として出版している作品とにた肌触りがしました。
 A・C・クラークと違う!みたいな・・・・。
 こちらも本物の小松左京と違うって感じ。
 とはいえ、期待度が高かったから辛口の評価になりましたが、しっかりした作品であることは間違い有りません。



日本沈没 スペシャル・コレクターズ・エディション
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■日本SF・ファンタジー感想リンク
◆筒井 康隆 (著)「銀齢の果て」
◆小松左京 /谷甲州(著)「日本沈没(第2部)」
◆山田 正紀 (著)「神狩り 2 リッパー」
◆谷 甲州 (著)「パンドラ (上) (下)」
◆小川 一水 (著)「老ヴォールの惑星」
◆谷口 裕貴 (著)「ドッグファイト」
◆町井 登志夫 (著)「血液魚雷」
◆藤崎慎吾 (著)「ハイドゥナン〈上〉〈下〉」
◆林 譲治 (著)「ストリンガーの沈黙」
◆石黒 耀 (著)「死都日本」
◆池上 永一 (著)「シャングリ・ラ」
◆恩田 陸 (著)「ねじの回転」
◆機本 伸司 (著)「メシアの処方箋」
◆機本 伸司 (著)「僕たちの終末」
◆荒俣 宏 (著)「妖怪大戦争」
◆菅 浩江 (著)「おまかせハウスの人々」
◆菅 浩江 (著)「五人姉妹」
◆有村 とおる (著)「暗黒の城 」
◆三崎亜記(著)「となり町戦争」
◆高野 史緒 (著)「ラー」
◆田中 啓文 (著)「蹴りたい田中」
◆粕谷 知世 (著)「アマゾニア」
◆平谷 美樹 (著)「エリ・エリ」
◆石田 衣良 (著)「ブルータワー」
◆渡辺 球 (著)「象の棲む街」
◆森見 登美彦(著)「太陽の塔」
◆古川 日出男 (著)「ベルカ、吠えないのか?」










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Last updated  2007.07.02 16:31:14



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