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血液魚雷血液魚雷

 現代版『ミクロの決死圏』

 心筋梗塞の患者の血栓除去手術中、透視画像に映り込んだのは、血流に逆行して移動する正体不明の物体。
 物体の正体を解明すべく、カテーテルからナノ単位のビームを照射し、血管内をリアルタイムに撮影する新鋭装置“アシモフ”が投入されることになった。
“アシモフ”のゴーグルを通して眼前に現われたのは、ミサイルのごとき形状とプロペラのような鞭毛を備えた謎の物体であった…

 作者自らアシモフの『ミクロの決死圏』への意識をあからさまにした意欲作。
 
 『ミクロの決死圏』をリアルに実現させる手だてとして、ナノテクによる最新カテーテルを創作して物語を紡ぎ出した著者の工夫は充分。
 文章も悪くないけど、本家と比較することは大アシモフの失礼かな。

 この作品、悪くないけど何かが足りない。
 「人体という異世界を舞台に、極小存在と人類との息詰まる攻防戦を描いた」作品なのだけど、緊迫感とか人類全体に及ぶような危機感が全般に希薄。
 NHKスペシャルの「人体」という番組を見た時はインパクトを、今では抱くことはできない。
 ベアの「ブラッド・ミュージック」も既に古典的になる時代だから、新しい未知を切り開くのは難しい。

 とはいえ、SFらしい作品で、楽しく読了しました。


火星ノンストップ
伊坂幸太郎(著)「死神の精度」

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◆筒井 康隆 (著)「銀齢の果て」
◆小松左京 /谷甲州(著)「日本沈没(第2部)」
◆山田 正紀 (著)「神狩り 2 リッパー」
◆谷 甲州 (著)「パンドラ (上) (下)」
◆小川 一水 (著)「老ヴォールの惑星」
◆谷口 裕貴 (著)「ドッグファイト」
◆町井 登志夫 (著)「血液魚雷」
◆藤崎慎吾 (著)「ハイドゥナン〈上〉〈下〉」
◆林 譲治 (著)「ストリンガーの沈黙」
◆石黒 耀 (著)「死都日本」
◆池上 永一 (著)「シャングリ・ラ」
◆恩田 陸 (著)「ねじの回転」
◆機本 伸司 (著)「メシアの処方箋」
◆機本 伸司 (著)「僕たちの終末」
◆荒俣 宏 (著)「妖怪大戦争」
◆菅 浩江 (著)「おまかせハウスの人々」
◆有村 とおる (著)「暗黒の城 」













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Last updated  2007.07.02 15:42:58



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