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カテゴリ:翻訳
10日くらい前に初めて聞いた「情報量理論」ということば。
今、辻谷真一郎先生の本で勉強中です。 もう何度も書いていますが、その本とは、下記の3冊です。 1.学校英語よ、さようなら 2.翻訳入門 3.翻訳の原点 これ、出版年は1, 2, 3の順になっていて、読んでみると、この順に内容が難しくなっていました。 「自然な日本語に翻訳する」ということに関していろんなことが書いてあるのですが、 私には初めてのことばかり。 でも、翻訳の勉強を始めてからずっともやもやしていたことを書いてあって、 初めてだけれど求めていたこと、というかんじです。 一つ一つの内容を考え、理解し、少しずつ読み進めていくうちに、本の内容が まるで乾いた砂にしみこんでいくように、自分の中に吸収されていくのがわかりました。 (乾いた砂に・・・は、言いすぎかなでも、そんな気分です) 今は「翻訳の原点」を読んでいますが、じつは一番最初に読み始めたのはこれなんです。 そして、数十ページを読んで難しすぎてあきらめ、思いついて出版年の順に読み始めたのです。 そして最初の2冊を読み終えた今、初めのときよりも確実に「翻訳の原点」の内容を 理解できています。 一番うれしかったのは 「一目見て、この文の情報を過不足なく自然な日本語に移し変えることができたら、ほぼどんな文でも時間さえかければ、自然な日本語にすることができるのではないか」 と書いてあった文章を、かなり自然な日本語にできたこと。 英文 :Sometimes proper nutrition cannot be completely obtained through our diet. 私の訳:食事から必要な栄養をきちんと摂れないこともある。 本の訳:ふだんの食事では必要な栄養が充分に摂れないことがある。 ね、だいぶ近いでしょ?? うれしい でも、本の訳と違うところもあります。 まず、私の訳には「ふだんの」がない。 私はこの文の「diet」は一般的な食事を表しているから「食事」だけでよい、と思ったのですが、 それだけではどの食事かわからないですよね。 「the」ではなくて「our」ということは、dietに不定冠詞がついているのと同じようなもの。 それを訳に反映させるべきでした。 そして「摂れないことも」「摂れないことが」。 ニュアンスがだいぶ違います。 私の訳の「も」だと、この文の背景に何かがありそうな雰囲気です。 「が」の方が、文の意味そのものが明確な気がします。 最後に、私の訳では「栄養」を目的語にしていますが、本の訳では主語になっています。 また「食事から」と「食事では」、「きちんと」と「充分な」という違いもあります。 これらの違いは、文脈によって変わるものだろうから、私の訳が間違っている、という わけではないのかな、と思っています。 というかんじで、2ヶ所の間違いはあったもののかなりうまく訳せたかな、と思っています。 これも、本の内容を一つ一つ丁寧に読んでいった成果かな (もし私の訳がうまく訳せている、というのが私の勘違いでしたら、どなたか教えてください!! 勘違いしたまま進んでいくのは嫌なので・・・) 応援お願いします!! 語学分野のブログランキング お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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