にゃん★日本脱出逃避行

木曜に送ったメールの返事がないまま、昨日、複雑な気持ちのまま、デビッドに会った。
彼の学校のフリークラスを受ける為。

日本人の友人グロを連れて。
デビッドは私来ている事に気づいたときビックリした顔をした。
寧ろ怯えたような…。

「HI！…」
「Hey!!Naughty boy!」
「今日は学校は？」彼が私に聞いた。
「もう卒業したよ。この前メール送ったのに！」
「YEAH!そうだった。ゴメン。本当に忙しくて。このコースは今週で最後で、明日が最後の授業なんだ。」

そっか。ただ忙しかったのか。

安心した反面、複雑な気持ちは残っていた。
まだ元カノ来てないんだ…って。

前にデビッドが私に言った。バレンタインデーの次の日の事。
「僕の彼女が、元彼女から昨日電話が来てメルボルンに来るって言ってビックリしたよ」

その言葉が私がデビッドをあきらめる決心をした最初の言葉でもあった。

一体、そんな話を聞いて私はどんな顔をすればいいの？
私「いつ」
引きつった顔で私は彼に冷たく聞いた。
彼の顔も同じく引きつった。
彼「かなりすぐ」
私「何のために」
彼「旅行で…」
私「どのくらい」
彼「２，３週間…」
私「ふーん…」

あぁあ。嫌な雰囲気だった。

もう彼女がやってくればきっと彼の家に滞在するんだろう。
どうして私に彼らを邪魔する事が出来るだろうか？

あれから二週間がたった。
もう彼女が着てるんだろうって、だから返事がないんだろうって私は推測していた。
それならそれで、早く来て、帰ってしまえ！って思ってた。


クラスが終わってデビッドと少ししゃべった。
彼の顔は一週間見ない間にやつれまくっていた。
２４歳の顔ではなかったぞ…。
疲れのピークなんだって明確だし、とってもかわいそうに感じた。

「話したい事が沢山あるけど今話す時間ないよね」とはいっても
彼と話したい。
学校の事や、仕事の事、友達の事、新しいフラットの事。彼に話したい話は沢山ある。
とりあえず、日本語教師アシスタントの話だけしたら
「WAO!COOL!COOL!」と喜んでくれた。

彼女が居る間は連絡は断たれるだろう。
それは仕方ないと思っている。
でも、お願いだから、学校に彼女を連れてこないでね…それだけを願っている。
私に彼女を紹介したりしないでね…って。

今傷はふさがりかかっている。
もう少しで大丈夫っていえるようになる。
だからもう少し待ってて。
今傷をぶり返したりしないで、お願いだから…
そう願うしかない。

今日もこれから彼の教えるフリースクールへ行く。
でもこれが私にとって最初で最後の彼の授業になる。
楽しみです。


昨日の夜も今度フラットメイトになるパイロットのリーさんから電話があった。

結局１時間半ほど彼と電話で話した。
（一週間後には一緒に暮らすのに、どうしてこんなに毎日電話してくるんだろう？飽きるほど私と一緒に居なきゃいけないのに…）
そんな事を考えながらお喋りは続く…。

彼は天気の悪い日はフライトがないので時間が有るという。
今日は明日は天気が悪くなるんだと彼が言う。
「明日もフリースクールに行くの？何時から？」

どうしてそんなに私が好きなのか、ちょっと笑ってしまう笑
そして、正直少し不安も感じている。
これから一緒に暮らすのに。二人きりで。

「明日もフリースクールに行くよ。知ってるでしょ、オーストラリア人の彼が明日最後の授業だから。楽しみにしてるの」

「週末一緒に食事をしよう。それは天気は関係ないから。もしくはどっかへ出かけよう。例えば動物園とか。」

ほとんどデートじゃん？
ま、良いけど。


今出稼ぎに農場に行ってるイクちゃんは
「いい人見つかってよかったね。玉の輿に乗った様な感じだよね」といった。

まさに！！

そんなイクちゃんからの昨日の電話は辛いものだった。
なかなか仕事で上手く稼げない上に、一緒に行ってる日本人の男のいびきがうるさくて寝不足みたいで…。
かわいそうに。

早く帰っておいで。