オグリ!置いてけぼり??ww
日本代表に初めて招集されたFW大黒将志(24=G大阪)が生き残りへ、即座に実績をつくる。宮崎合宿2日目の18日、練習に合流しフィジカル中心のメニューをこなした。各世代を通じて初めての代表だが、昨季のJ日本人得点王は「すぐにゴールを決めます」と決意表明。W杯アジア最終予選の北朝鮮戦(2月9日)の前に組まれている親善試合2試合(29日カザフスタン、2月2日シリア)で得点を奪い、FW争いに殴り込みをかける。 大黒の表情がどんどん焦っていく。初めて経験する代表合宿でハプニングだ。宿舎に帰る選手用バスが自分を残して発進してしまった。練習後にテレビ用のインタビュー取材が設定され、その後も報道陣20人以上に囲まれた。長時間になったために置いてきぼり…。「えっ? 大丈夫っすか? ボク帰れます?」とオロオロ。結局、スタッフの車で宿舎に戻るハメになったが、関西ローカルから全国区へ脚光を浴びた証明だった。 各世代を通じて初めての代表。大黒には固い決意があった。「選ばれた以上は結果を出さないとダメだと思っています。ここでは結果がすべて。試合に出してもらったら、すぐにゴールを決めます」。昨季リーグ戦20ゴールの日本人得点王が言い切った。腰痛の久保に代わり緊急招集され、前日17日夜に宮崎入り。他の選手から1日遅れの練習合流となったが、精力的にフルメニューをこなした。 2月9日の北朝鮮戦から始まるW杯アジア最終予選に生き残るためには、29日カザフスタン戦、2月2日シリア戦が重要になる。今回の合宿メンバーでFWは鈴木、玉田と大黒の3人だけ。海外組合流前の試合で、出番は十分に考えられる。ゴールへのきゅう覚と、DFの裏に出る動きが最大の武器。アピールすることが代表定着にもつながる。 「新顔」は期待と注目を一身に浴びる。ジーコ監督と顔を合わせ「コンディションはどうだ?」と問われると、ポルトガル語で「ボン(いいです)」と返した。G大阪でチームメートの宮本、遠藤以外の選手とはほとんど話したことがなかったが、練習の合間には川口と談笑し「ヨシカツさんと同じで趣味が車なんで、気が合うんですよ」。食事の際には自分から他の選手に声をかけるなど、チームにも溶け込みつつある。 「正直、ここにいるのがビックリなんです。北朝鮮戦? そこまではイメージできていないです。結果、結果を出してからです」。ゴールにこだわるのが「大黒流」。代表定着へ、生き残りをかけた戦いが始まった。(日刊スポから抜粋)