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カテゴリ:チャクラとサトルボディ
何故こんな運命になったか判らぬと、先刻は言ったが、しかし、考えように依れば、思い当ることが全然ないでもない。人間であった時、おれは努めて人とのまじわりを避けた。人々は己を倨傲だ、尊大だといった。実は、それが殆ど羞恥心に近いものであることを、人々は知らなかった。勿論、曾ての郷党の鬼才といわれた自分に、自尊心が無かったとは云わない。しかし、それは臆病な自尊心とでもいうべきものであった。己は詩によって名を成そうと思いながら、進んで師に就いたり、求めて詩友と交って切磋琢磨に努めたりすることをしなかった。かといって、又、己は俗物の間に伍することも潔しとしなかった。共に、我が臆病な自尊心と、尊大な羞恥心との所為である。己の珠に非ざることを惧れるが故に、敢て刻苦して磨こうともせず、又、己の珠なるべきを半ば信ずるが故に、碌々として瓦に伍することも出来なかった。己は次第に世と離れ、人と遠ざかり、憤悶と慙恚とによって益々己の内なる臆病な自尊心を飼いふとらせる結果になった。中島敦 山月記 より
青空文庫 ユーチューブ朗読 虎になる前に3月18日(日)第二チャクラ研究会に来てください。 元博学才穎の李徴のように人食い虎になる前に、人間的な官能やひととのつながり、また独りある楽しみにつながってください。尊大な自尊心はエゴの病だから、すべてのサトルボディの歪みに起因するだろうけれど、孤立するのはよくない。孤立して第二チャクラの後ろ側にアンバランスに固まってしまうと、ますます第三チャクラのエゴが病んでくる。まず第二チャクラをほぐしましょう。再受講は半額。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018.02.20 19:20:05
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