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2012年07月07日
カテゴリ：アニメ - 氷菓
 アニメレビュー 氷菓 HYOUKA 人が死なない『青春ミステリー』第1回 第1話～2話 TVアニメーション 2012年 4月～9月放送 全22話 原作・構成協力 - 米澤穂信 監督 - 武本康弘 アニメーション制作 - 京都アニメーション ■ 連載目次 ■ 第1回 第1話「伝統ある古典部の再生」 原作【氷菓】第1回 &【遠回りする繭】 第2話「名誉ある古典部」 原作【氷菓】第2回 ................................................................................ 第2回 第3話「事情ある古典部の末裔」 原作【氷菓】第3回 第4話「栄光ある古典部の昔日」 原作【氷菓】第4回 ................................................................................ 第3回 第5話「歴史ある古典部の真実」 原作【氷菓】第5回(解決編) 第6話「大罪を犯す」 原作【遠回りする雛】短編 ................................................................................ 第4回 第7話「正体見たり」 原作【遠回りする繭】短編 第8話「試写会に行こう!」 原作【愚者のエンドロール】第1回 第9話「古丘廃村殺人事件」 原作【愚者のエンドロール】第2回 第10話「万人の死角」 原作【愚者のエンドロール】第3回 ................................................................................ 第5回 第11話「愚者のエンドロール」 原作【愚者のエンドロール】第4回 (解決編) 第12話「限りなく積まれた例のあれ」 原作【クドリャフカの順番】第1回 ................................................................................ 第6回 第13話「夕べには骸に」 原作【クドリャフカの順番】第2回 第14話「ワイルド･ファイア」 原作【クドリャフカの順番】第3回 第15話「十文字事件」 原作【クドリャフカの順番】第4回 第16話「最後の標的」 原作【クドリャフカの順番】第5回 第17話「クドリャフカの順番」 原作【クドリャフカの順番】第6回 (解決編) 第18話「連峰は晴れているか」 【単行本未収録】短編 ................................................................................ 第7回 第19話「心あたりのある者は」 原作【遠まわりする雛】短編 第20話「あきましておめでとう」 原作【遠まわりする雛】短編 第21話「手作りチョコレート事件」 原作【遠まわりする雛】短編 第22話「遠まわりする雛」最終回 原作【遠まわりする雛】短編 第11.5話「持つべきものは」OVA作品 2013年1月13日発売コミック版『氷菓』3巻 限定版 付録 Blu-ray Disc用オリジナル作品 TV未放送、レンタルDVD未収録 【販売用Blue-ray BOX収録】 さて今回は 日常の中に潜む不思議を解明するミステリーで 米澤 穂信の推理小説 『古典部シリーズ』 が原作の秀逸なアニメシリーズ 『氷菓(ひょうか)』をご紹介したいと思います 『氷菓』は 米澤 穂信の推理小説 『古典部シリーズ』 が原作で 北村薫のミステリーを始めとする 殺人を扱わない日常の謎を解明する 『青春ミステリー』 と呼ばれるジャンルの作品です 西尾維新 や 京極夏彦、誉田哲也 などの 猟奇的殺人事件を通して 人の心の奥底に潜む闇を暴き出す 手に汗握るミステリー感 はありませんが ライトノベルらしい丁重な語り口と 日常に重きを置いた内容で 日々気に留める事も無い 日常の謎と その裏に潜む 真理 を解き明かして行く 身近な場所での新たな出逢いと発見に驚くシリーズです 制作は『涼宮ハルヒの憂鬱』『けいおん』など アニメ界のトップレベルのクオリティーを誇る作品を輩出して来た 京都アニメーションが担当し 尾道三部作の 大林宣彦監督作品にも匹敵する クオリティーの高い映像詩的ビジュアルと 実写レベルの 高い演出力で 毎回作品が描かれて行きます 絵面は自社の大ヒット作 『けいおん』 に酷似していますが 最近の実写のドラマにも見られない 正統派 な造りと 『けいおん』 でも描かれた 何気ない日常の大切さ を重視した演出で 可愛らしい キャラクター に目を取られていると、瞬く間に足をすくわれる様な このビジュアルであればこそ浮かび上がって来る 人の行動の裏の 闇 をも描き出して行きます 又筆者の故郷でもあり本作の舞台となる 小京都と呼ばれる人気観光都市 岐阜県高山市 の町並みを 実に4度のロケハンを敢行し詳細な取材によって描かれた 技術力との高さと表現力の深さを感じる美術背景で 完璧に再現し 風土や歴史文化を感じる古都の由緒ある高校を舞台にした 日常に潜む不思議を解明する 古典部の部員達の 爽やかで 少しだけ非凡な学園生活を描いて行きます 近年の 実写ドラマの錯綜と稚拙化 とは裏腹に 深みのある人物描写と思わぬ結末に驚かされるシリーズです ■■□ 近年、人が死ぬ猟奇的な派手さに重点が置かれる傾向があるミステリーですが ･･･テーマに関わる話になるので 推理のネタバレにならない様 ボカして 表現しますが･･･ 原作『愚者のエンドロール』で描かれた 劇中劇でのミステリーで 殺人 の描き方が鍵となって謎が解かれる中 人が死な無いミステリーに共感する事を 笑わないで欲しい と物語を締めた所に 本作の 真意がある様に感じました 仮に その様な考えを 笑わないで 今一度検討してから受け止めてみる そんな世の中であるのなら 少なくとも 京都近郊で次々と起こった 悲惨な死亡事件や いじめ自殺事件など 起ころうはずも無かった のかもしれません ..........................................................................................................  『氷菓』DVD第１巻 第1話「伝統ある古典部の再生」 原作【氷菓】第1回 原作【遠回りする繭】 初回は、 知らぬ間に外から鍵を掛けられた怪 誰も居ない音楽室から聴こえるピアノの音と赤い目をした女の怪 の謎を解きます。 丁重ながらキレのある アニメマニア諸氏も焦点に定めた 丁重な日常描写が目を引きます 第2話「名誉ある古典部」 原作【氷菓】第2回 登場人物が揃う今回は 毎週金曜日借り出されその日に返される愛なき愛読書の怪 の謎を解きます。 まるで舞台劇の様に計算された脚本が秀逸の回です。 （つづく） 続きはコチラ＞＞第2回  【Blu-ray】「氷菓」Blu-ray-BOX 全23話（本編22話+コミックス同梱OVA版）完全収録 価格：30452円（税込、送料無料) (2018/5/12時点)
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