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カテゴリ:添加物
4月24日の続きです。
・酸化防止剤としてのビタミンE― ビタミンEは、ビタミンCなどと同じように自身が酸化されることで、酸化防止剤としての役目をします。 ところで、酸化防止剤として使用されるビタミンEは、ビタミンCと同じようにコスト的なことなどを考えると、天然のものではないと思われます。 確かに合成のビタミンEは、サプリメントとしての効果は天然のものに比べると半分しかないようですが、人体に対する悪影響は他のビタミンに比べると比較的少ない(ない)といわれてもいるようです。 仮にそれが真実だとするとどうなるでしょうか。 無添加の煮干しとビタミンEを添加している煮干し。 煮干しは自然に酸化するものです。 ですから無添加の煮干しも、少しずつでも酸化していくことになります。 一方、ビタミンE添加の煮干しは添加した段階で酸化が抑制されるはずです。 しかし代わりにビタミンE自身が「酸化した物」となってしまいます。 結局、どちらにしても酸化は避けられないことになります。 となると、次にこう考えてしまうのは無理があるでしょうか。 無添加の煮干しを作ろうとした場合、できるだけ酸化しないようにしなければ商品にならないので、きっと原料や製法にこだわるのではないか、そしてそれはひょっとしたら昔ながらの手間のかかるやり方でやるしかないのではないか、ということです。 逆に、酸化防止剤添加にすると、心の弱い人間のサガとして安易な方向、例えばより利潤を得るために、あるいは楽をするために、あまり質のよくない原料を使用したり、本来的なやり方ではなく簡単な製法を取るなどということになるのではないか、ということです。 かなり無責任に想像してしまいました。 本当はそんなことはないのかもしれません。 ですが少なくとも、ビタミンCの時と同じく、ビタミンEと明記されていることが健康にいいものがあえて添加されているというわけではないということはいえると思います。 そして、他の食品の例からしても、そんなに値段の差がないものならば自然に近い、昔からのやり方で作られた無添加のものを選ぶ方が妥当ではないかと思います。 ・BHAについて― どこの添加物関係の情報でも「特に危険」、あるいは「危険」という区分にあって、もう十分有名になっている添加物です。 西岡一博士のいう「禁止されない4大発がん物質」の中のひとつでもあります。 しかし、BHAとは「食品、医薬品、化粧品に添加することが許可されている物質」です。 「正確にはブチルヒドロキシアニソールといいます。」 「p-ヒドロキシアニソールにtert-ブタノールを反応させて製造されます。」 「ヒドロキシアニソール とはグアヤコールの別名で、歯科で虫歯の穴に浸潤させ、消毒と歯髄神経を麻痺させることに使われている劇薬です。」 要は麻酔薬ということです。 「これは『正露丸』という大衆薬の最大成分」でもあるそうです。 「これにブチル基がついたものがBHAです。 この物質はブチル基がついているため、油脂に溶けます。」 ブタノールは、「日本では消防法により危険物第4類(可燃性液体)アルコール類に指定されている」アルコールです。 「抗酸化剤としての効果があり、最初はエンジンオイルなどの工業用油脂に添加されていたのが、食用の油脂にも応用が拡大されたものです。」 兄弟物質としてジブチルヒドロキシトルエン(BHT)があります。 これも食品添加物として認可されています。 「p-クレゾール(原料はコールタール)とイソブチレン(麻薬作用がある=麻薬剤)から化学的合成により製造されます 。」 ちょっと聞いただけでも、何やら危ない化学物質からできているという感じのものです。 それが食品というわけですから驚きです。 そして現実に動物実験によって発がん性が認められ、一度は国も使用禁止にしたのですが、日本に輸出をしている諸外国の圧力により(と一般にいわれているようです)、禁止が解除となり現在に至っているということです。 BHA、BHTは、ほんの少しの量で劇的な効果があるということで、酸化防止剤としてまだまださまざさな食品、製品に添加されているようです。 魚介冷凍品(生食用冷凍鮮魚介類および生食用冷凍かきを除く)、鯨冷凍品(生食用冷凍鯨肉を除く)、油脂、バター、魚介乾製品、魚介塩蔵品、ガム、ペットフード、プラスチック容器、カップ麺の容器、哺乳ビン用乳首、児童用プラスチック製水筒などなど。 しかしメーカーも最近、このBHA、BHTが問題になってきたことを受け、自主的にビタミンEなどを酸化防止剤として使用するようになってきているようです。 「それなのに政府はまだBHAなどを禁止しようとしない。 メーカーが加工の現場で使わなくしても、原料の段階でそれらを使っている場合がかなりある。その場合はキャリーオーバーとして表示義務がない。」 「したがって、私たちは政府がこのBHAなどを許可している限り、これらの物質からのがれることはできそうもない。」 結論。 キャリーオーバーの問題は難しいことですが、普通は表示しているのでBHA、BHT添加の食品は絶対買わないようにします。 煮干しもそうです(できれば無添加)。 また、油脂(食用油)、バター、ガム、カップ麺などは他の点からも健康によくないものですから、極力食べないようにするということでかなり防げます。 プラスチック容器もガラス容器に代えるなどしてできるだけ使わないようにします。 以上のようにして完璧にとはいきませんが、意識することで少しでも安全なものを食べるということができるはずです。 なにやら神経質で、せせこましい気がしますが、こうした「努力」(?)は、「はまってしまうと」けっこうおもしろいものです。 (ほんと最近スーパーに行くのが楽しいです、ほとんど買うことはないのですが。有意義な時間つぶしになります。) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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