868337 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

なぜか突然、健康生活はじめました! ~自分の食べているもの、使っているものをもっと知りたい!~

なぜか突然、健康生活はじめました! ~自分の食べているもの、使っているものをもっと知りたい!~

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Category

Calendar

Archives

2024.04
2024.03
2024.02
2024.01
2023.12

Profile

波動くん

波動くん

Recent Posts

Freepage List

Headline News

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

ひまな院生@ Re:お口の恋人とは呼べない、ガム?!(07/25) 調べたらチクルの主成分は、ポリイソプレ…
坂東太郎G@ 調味料についてです!(03/15) 「石垣の塩」に、上記の内容について記載…
通りすがり@ ふーん アルミは神経毒です
名無し@ Re:お口の恋人とは呼べない、ガム?!(07/25) ガム好きで何十年か噛み続けてるけど、特…
どろんじょ@ Re, 野菜に入っているビタミンCも酸化されて危…
2007.10.07
XML
昨日(10月6日)の続きです。


地球1




少し変わった放射線の有効利用としては、害虫の駆除というのもあります。

沖縄以南の亜熱帯から熱帯地方には、ウミリバエという昆虫がいるそうですが、この昆虫がゴーヤやカボチャなどの瓜科の植物に卵を産みつけてしまい、収穫に多大な悪影響を与えるのだそうです。

このウミリバエの蛹(さなぎ)を大量に捕獲して、単に駆除してしまう代わりに、放射線を照射することによって、「不妊のオス・ウミリバエ」を作り上げるという方法をとるのだそうです。

その後、自然に放たれた大量のこの「不妊オス・ウミリバエ」たちは、メスと交尾します。

しかし、メスがいくら卵を産んでもその卵は「不妊オス・ウミリバエ」との交尾の結果の卵のため孵ることがありません。

そのため、子どもウミリバエが生まれないということになります。

その結果、だんだんウミリバエの数が減っていくことになり、最終的には種として絶滅に至るというわけです。

即時的な効果が期待できるというものではなく、ある程度の時間的スパンが必要とのことですが、環境に悪影響を及ぼすことなく、害虫駆除が確実にできるということで注目を集めている方法なのだそうです。



このように見てくると、放射線を照射することによって人は多くの利益を享受できるというわけですが、残念ながら事はそう簡単ではないようです。

というのも、以下のような説に代表される反対論も多く存在するからです。


電離放射線を食品にあてると、放射線のもつエネルギーによって食品の成分である物質の分子から電子が分離分解され(いわゆる活性化=フリーラジカル)、化学的に不安定になって、その後に放射線分解生成物という成分の異なった物質が生じる。

そのなかには、毒性をもつものもあり得る。

つまり照射によって、成分が変わることによる危険性が生じるのである。

この危険性については、すでに海外から報告されている。

1998年、ドイツのカールスルーエ連邦栄養研究センターが、食品への放射線照射により2ドデシルシクロブタノンができ、それをラットに与えたところ、細胞内の遺伝子(DNA)を傷つけるという報告を出した。

日本で1967年から行われた照射ジャガイモ・タマネギなどをねずみに食べさせた実験でも、生殖器官である卵巣の重量低下、死亡率の増加、頸肋という奇形の発生などが発生していることが指摘されている。

放射線が人体に危険であることはよく知られている。

胸の集団レントゲン撮影も、リスクの方が大きいと、最近は行われなくなってきた。

食品照射で微生物を殺菌するとすれば、胸のレントゲン撮影のゆうに1億倍を越える放射線量を食品に照射することになる。


さらに、コバルト60のような放射性同位元素(放射性物質)を運搬し、照射施設で管理するのも大変なら、使用後に、放射線の出る能力の残る廃棄物をどうやって処理していくかも問題だ。


もう一つ大きな問題は、研究室ではともかくも、照射食品には実用的な検知法がないということだ。

食品そのものから、残留農薬や食品添加物を分析する方法はある。

ところが、照射された食品自体をとりあげて、それに放射線が当てられたかどうか(定性試験)、どのくらいの線量を照射したのか(定量試験)は、確立されていない。

表示が正しいかどうかを検査したり、違法な照射食品がないかどうか、実地の検疫所や流通現場で検査する方法がないのである。


さらに問題なのは、このように、目にみえない形で殺菌が行われることそれ自体であろう。

どんなに不衛生な扱いをされ菌が多いものでも、この照射施設を通りさえすれば菌は少なくなり、流通・検疫に適するものになる。

しかも、生のようにみえる。

照射により煮たり焼いたりした以上の成分的な変化を受けているにもかかわらず、何でもないようにみえるのだ。


スパイスの場合、93品目がスパイスの範疇に入れられることになると、ありとあらゆる加工食品に放射線照射したスパイスが入る可能性がある。

食品衛生法により、放射線照射食品に表示の義務づけはあるが、今の解釈では加工食品に及ぶ食品すべてに表示の義務づけはない。

食品照射の問題に対し、日本では1976年頃から反対運動が続けられてきた。

1988年前後からは、貿易との関連も強調されている。

私たち1人ひとりがこうした問題に注意を払っていきたいものだ。



スパイス云々のくだりに関しては、「2000年12月、全日本スパイス協会が、スパイスに放射線を照射することに対しての認可を厚生省に要請した」ことに対する危惧です。

(前回述べたように、照射スパイスに関しては、既に多くの国々で商品化されているわけですが。)


一方、最近さかんに話題にもなっている「活性化=フリーラジカル」と照射食品の安全性については、「照射食品推進派」側の反対意見もあります。


放射線を照射すると、食品中で原子や分子から電子が除去され、電荷を帯びた粒子(フリーラジカル)が生成されます。

フリーラジカルは、対になっていない電子をもつ原子あるいは分子で、不安定な構造になっているために一般に非常に反応性が高く、まわりの物質と反応して安定な状態になろうとします。

フリーラジカルは食品照射によって生じますが、同じように加熱や光分解、粉砕、食品成分と酸素や過酸化物との反応などによっても生じます。

したがって、パンのトーストや揚げ物などのような調理でも、フリーラジカルは生成されるのです。

量的には、照射された乾燥食品よりも非照射のトーストのほうが、多くのフリーラジカルを含んでいると考えられています。

フリーラジカルは、口のなかで唾液などと混ざり、たがいに反応して消滅していきます。

したがって、フリーラジカルを含む照射食品を摂取しても、有害な影響を受けないということは、長期にわたる動物実験でも確かめられています。




こうしてみてくると、今盛んに議論を呼んでいる「遺伝子組み換え食品」以前に、それに近い、あるいはある意味それ以上の問題となる食品が既にあったということになります。


遺伝子組み換え食品にしても、放射線照射食品にしても、こうしてまったく正反対の意見があるということ自体、その是非、特に人体に対する影響に関しては、今現在誰にもよくわかっていないというのが実際のところのような気がします。


その影響が人間や環境にどう出てくるのかよくわからないというのであれば、個人的にはあえてそうした食品を食べたいとは思わないのですが(こんなことに、自分や家族のからだを賭けるようなチャレンジ精神は、残念ながら持ち合わせていないものですから)、しかしことは日本国内だけの問題では収まらないという状況もあるようです。

というのも、遺伝子組み換え食品、放射線照射食品、いずれの食品においても大きな影響力を持っているのはどうやらアメリカらしいからです。

(前にも書きましたが、つくづくアメリカという国は不思議な国だと驚くことがあります。

中国や日本などの輸入製品に対するチェック機能は、時として感心するくらいキッチリあるようなのに、こうした食品群はまったく抵抗ないかのように積極的に推進していくという国なわけです。

食品に対する根本的な考え方が、日本人とは違っているのかもしれません。)


そして日本はというと、残念ながらアメリカの圧力には抵抗できない国です。

特に経済貿易がらみとなると、アメリカのごり押しに日本政府はすんなりと許可を出してしまうということが過去に幾度もありました。

これにさらに、大手の力のあるメーカーや有力団体の圧力などが重なると決定的です。


そうしてそのしわ寄せの行き着く先は、悲しいことに我々日本国民ということになってしまうというわけです。


納得いかないものは、納得いかないとみんなで声高に叫ぶことも必要だということになりますが、食品に利用されている放射線は、実はこれだけではないのでした。


次回こそ、今回のシリーズのメインテーマ、そして最終回になるはずです。



地球2






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2012.04.17 17:54:33
コメント(44) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.